互助会に助けられた話
私は互助会に助けられた。それは冠婚葬祭を行った時ではなく、解約をしたときだ。
借金の自転車操業を繰り返していたが、これを脱出するにはまとまった収入がなければほぼ不可能である。そこで目をつけたのがこの互助会の積立金だ。
互助会は会社にもよるが解約すると積み立てた総合計の7〜8割が戻ってくる。積み立てた額より少ない金額が帰ってくるため、当然損をしてしまうが腹に背は変えられぬと、意を決して解約の電話をかけた。
「解約をするための手続き方法を教えてください」
私が解約する際の常套句だ。「解約したいんですが‥」と聞くと理由を求められたり引き止めが入ることが多いが、この聞き方ならば相手は手続き方法を教える以外選択肢はない。あとは流れで解約することができる。
電話が苦手なため、基本はお問い合わせフォームから連絡するが、互助会は絶対電話で伝えなければならなかった。
電話連絡後、必要書類に記入、投函し無事に解約&積立金の一部が戻ってきた。
この互助会の積立金だけのおかげではないが、借金の返済に対してはかなり良い仕事を働き、無事に自転車操業を脱出した。
毎月一定額の掛金を前払いすることで、冠婚葬祭のサービスをいつでも受けられる互助会。
私が社会人になって間も無く、会社の付き合いで入会し毎月数千円を支払っていた。
しかしこの互助会、積み立てた費用だけで全てのサービスが受けられるわけではない。あくまで充填されるだけだ。しかも特定のグループ会社のみのサービスしか受けられない。
冠婚葬祭でも様々な格安プランが売り出されている中、いざという時に特定のグループ会社のみを使うというのは柔軟性に欠け、もっと安いサービスやプランがあるのにも関わらずわざわざ利用する価値が見出せない場合がある。
もちろん、好きで納得して契約している人は良いが、付き合いで入った私には毎月積み立ててまでする価値が理解できなかった。
もし、私と同じように流れで入ってしまった方がいれば、ぜひ見直してみてほしい。
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