PMGCチーム解説FUT編-西の王者FUTの実力に迫る

皆様ご無沙汰しております。PUBG Mobileの競技観戦が好きなざわしです。

現在PUBG Mobileでは2020年の世界王者を決める大会、 PMGCが開催中。日本代表BLUE BEES🐝は見事WEEK4の激戦を勝ち抜き、GRAND FINALに手が届くところまで来ました!!週末もこの調子で頑張って欲しいところです。

さて、私の記事では、PMGCに参戦する海外チームについて解説したいと思います。個人の考察が含まれている部分も多いので、予めご了承ください。

前回のLoops編はコチラ

https://note.com/setutall/n/nffc4c7426d06

さて、今回解説するのは、トルコ代表🇹🇷Futbolist(フットボーリスト)です。以下FUTと略します。

選手紹介

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名前の通り見た目は完全にアメフト強豪チーム🤫🤫

それはさておき選手紹介。左から、     SOLKAY (ソルキー)           RAUM       (ラム)             LOVAZIN (ロバジン)           LUTZ         (ルッツ)             読み方間違ってたらすまん。中でも、注目プレイヤーはSOLKAY!! 

SOLKAY はFUTのチームのリーダーであり、メインアタッカーでもあります。7月のワールドリーグWESTでは、MVPにも選ばれています。

実績

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FUTはWEEK3終了時点でSUPER WEEKENDの順位は10位です。WEEK4でも進出が決まっているので、GRAND FINALへの進出は決定的となっています。個人的にはもっと上位争いするチームと予想していたので、10位という順位は思ったより低いですね。

【過去の実績はこんな感じ】         PMCO2019 Fall Split Prelims  9位       PMCO2020 Spring Split ヨーロッパファイナル  3位                      PUBG Mobile World League 2020WEST 1位  

ワールドリーグWESTでは、Loops、KONINAパワー、C9との優勝争いを制して、見事西の王者に輝きました。

完全に余談なんですが、昨年のPMCOでFUTと戦った、元DTNで現LAR所属、あんどん選手のTwitterによると、FUTは試合前に全員で円陣組んで気合いを入れるそうです。(やっぱりアメフト部じゃないか。この人達やる競技を間違えてないか??)

FUTのムーブについて解説

さて、ここからはFUTのムーブについて解説していこうと思いますが、ザックリ言うと、FUTのスタイルは王者BTRにそっくりです!!

っておい!!BTRとそっくりって言ってもよく分からんわ!!って皆さんなると思いますので、長くなりますが順番に解説したいと思います。

FUTとBTRの共通点① ムーブが臨機応変

まず、自分が過去の記事でも言っていますが、PUBGのムーブには大きく分けて2つのタイプが存在すると考えています。

①積極的に中央付近のポジションを取り、後半の試合展開を有利に組み立てるチーム 

②エリア際の薄いポジションを好み、キルを取りながら安全地帯へアプローチするチーム

FUTの基本スタイルは②です。

PMGCのメタでは中央付近を取るチームが多いので、中盤までは端のポジションの方が接敵率は低く、戦闘の可能性が低いです。

しかし、安全地帯が極端に偏ると、FUTやBTRは端の薄いポジションから①のスタイルに変える事があります。この判断が2チームとも非常に早いです。

例 WEEK3 スーパーウィークエンド DAY1 match 5

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第3フェーズの安全地帯が出る直前。FUTはエリア際で様子見です。(何故か西が混んでるけど、とりあえず無視)

この後、クソ安置に突入します。

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FUTはこのタイミングで勝負に出ます。中央が混んでる事は予想できるので、今なら自分達の方が新しいポジションに早く着けます。

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もう1試合紹介しましょう。

WEEK2 リーグステージ DAY1 match 5

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第3フェーズの安全地帯が収縮中。FUTはエリア際の高い山を抑えています。この山は視界が広く、FUTは多くの情報を取れます。

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FUTはエリア中央付近のポチンキ西の教会が空いてるのを確認して、一気に中央へアプローチします。

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そして安全地帯を引きます。FUTの教会が、安全地帯で最強のポジションとなりました。

今紹介した2試合はいずれもFUTがドン勝つを獲得した試合です。

まとめると、FUTは、基本はエリア際からキルを重ね中に入っていくが、安全地帯や敵の状況次第ではリスクをかけ中央のポジションを取る、臨機応変なチームです。

今回BTRの解説はしませんが、BTRも同じスタイルのチームです。

FUTとBTRの共通点②ランドマークの傾向

FUTとBTRはムーブのスタイルが似ているせいなのか、ランドマークの傾向もそっくりなんです。2チームのランドマークをまとめました。赤がFUT 青がBTR です。

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いかがでしょうか?両チームとも中央狙いではないので、端の街を基本的にはランドマークにしてます。しかし、ここで面白いのは両チームともミラマーのみ中央の街をランドマークにしている点です。自分の予想にはなりますが、ミラマーは車両移動が難しく、この2チームのスタイルには合ってないMAPなので、最初から中央のポジションを積極的に狙うスタイルを取りやすくする為だと考えています。

戦闘スタイル解説 FUT vs BB 

ここまではFUTのムーブを解説していきましたが、戦闘シーンも解説しましょう。自分が思うFUTの戦闘面での強みは、①カバーの速さ ②遠距離のエイム力この2つだと思います。に関して、FUTの選手は個人が強いと言うよりは、チームとしての連携力がバケモノなんですよね。ダウン取られても取り返すので、一言で言うと【硬い】です。に関して、FUTは遠距離で囲い込む戦闘が非常に上手いです。また、高いエイム力によって、自分達の領地を広く守り、相手の陣形を崩すきっかけも作ります。

この2つの強みを意識した上で、先日のBBとの戦闘を見てみましょう。

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外から入る立場がBBです。まず先頭のReiji選手がFUTの陣地に入りますが、ダウンを取られます。

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因みに、ここでダウンを取ったのは、後衛のLOVAZINです!                安全地帯も迫っているのでBBは一箇所に固められます。

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そのスキにLUTZが南に展開。BBを囲い込みます。グレネードによるプレッシャーで防戦一方のBBです。

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次の安全地帯が迫り、FUTの前衛2名が引くタイミング。BBは狙い撃ちしますが、後衛RAUMが絶妙なカバー!!M249の4倍フルオートで逆に2ダウンをとります!!!!                そして、次の安全地帯は全く戦闘に参加していないSOLKAYが既に抑えています。完璧なクロージングにBBはここで脱落します。

最後に

記事のテーマはFUTとBTRの共通点でしたが、この2チームは大まかなスタイルが同じなだけであり、細かい動きを見ると異なる点も多く存在します。

例えば、BTRは車両移動を極限まで少なくする傾向があります。ファームやペカドで物資を漁った後は街から真っ直ぐ安全地帯に向かいます。     一方、FUTは安全地帯のダメージを受けてでもチームが薄いポジションを選びます。その為、車両移動距離が毎回長くなります。

海外チームは詳しくない人が多いと思いますが、この記事がきっかけで少しでも知ってもらえればと思います。

それでは🙌

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