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「陸上を好きでいて欲しい」

皆さんこんにちは。

新型コロナウイルスの影響により、全中、各地区のインカレが中止になり、今日インターハイの中止が決定しました。

自分が普段練習で使っていた競技場でも、新型コロナウイルスの感染が始まる前ですが、インターハイや全中出場、また地区、県大会突破を目指す選手が、各自の目標に向かって頑張っている姿を見てきました。

学生には最終学年で、今年で競技が最後の選手もいると思います。また今後競技を続ける選手や、まだ1年、2年生でも、今年駄目でも来年があるからいいやと思って辛い練習を乗り越えてきた訳ではないと思います。

そういった選手達の姿を見てきた中で、目指していた大会がなくなってしまったのは非常に辛いと思います。

全中やインターハイ、県大会など一つの大会が全てではないと思います。ですが、卒業したら二度と走れない大会に向けて本気で練習してきた選手に向けて、出れない悔しさをバネに頑張れば成長できるとか、この経験が次のステージでいかされるよとか、まだいろんな可能性があるよ、そういった言葉は正直僕には言えないです。

今回の中止の決定は当事者にしか分からない悔しさや気持ちがあると思います。


それでも僕が伝えたいのは「走り続けて欲しい」「陸上を好きでいて欲しい」ということです。
今回の経験が今後の成長に繋がるのか、次のステージ活きるのかは、自分次第でもありますが、正直分かりません。
それでも競技を続ける人は、今やれることをコツコツとやってもらいたいです。競技を続けない人も、観戦や応援といった形で競技に関わり続けて欲しいです。

今年で自分は陸上を始めて16年目になります。中学時代は地区大会止まり、高校時代も県大会止まりでした。
大学へ行っても最初の1年目はチーム内でも下位の選手で、頑張って2年次に箱絵駅伝を走るも区間最下位でした。リベンジに燃えた3年目の箱根駅伝はチームが途中棄権で順位が付きませんでした。

最終学年の箱根駅伝ではチームは一時最下位の時もありましたが、シード権を獲得し、自分自身も区間5位と少しだけチームに貢献できました。
大学を卒業後もしぶとく競技を続けて、各種目で少しずつですがベストを更新し続けています。

5000mで高校時代18分台で走った時もある自分が都道府県対抗駅伝の長野県代表に選ばれたり、日本選手権に出場できるようになりました。そして、今はワールドマラソンメジャーズで戦うという上の目標に向かって走り続けています。


最初は中学時代に親に言われて嫌々始めた陸上ですが、走り続けたら「いいこと」がありました。

人見知りだった自分に友達ができました(笑)

切磋琢磨できる仲間に出会えました

自分を成長させてくれる本当に勝ちたいと思えるライバルに出会えました

テレビの世界だった選手と同じレースを走って勝負できるようになりました

海外のレースに出場できました

自分では想像していなかった結果、タイムが出ました

今まで行ったことのない場所にいけました

思ってもいなかった経験ができました

自分と喜びを共有してくれる人と出会えました


走り続けていれば自分にとっての「いいこと」があると思います。
陸上をやっていて辛い時間の方が圧倒的に長かったですが、走り続けてきて本当によかったと思います。自分は陸上が好きです。

どうか皆さん陸上を嫌いにならないで欲しいです。陸上が好きでいて欲しいです。

出口の見えないトンネルの中にいるような苦しい状況ですが、自分自身に何ができるのか悩んでいます。この状況を一緒に乗り越えられるよう、一緒に悩みながら頑張りましょう



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