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【令和3年後期 No.21】屋内消火栓ポンプ回りの配管に関する記述のうち、適当でないものはどれか。【2級管工事 1次試験】

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難易度コメントと答え

難易度:★★★☆☆

ポンプの配管回りの問題はたまに出題されます。
消防設備士1類の資格を取得している人は★☆☆☆☆です。
 答えは(2)。

解説

 水源の水位がポンプより高い位置にある場合、吸水管には止水弁を設けます。
 正確には、水源の水位がポンプより低い位置にあるものはフート弁、その他のものは止水弁を設けます。こちらで覚えましょう。

過去に「水源の水位がポンプより低い位置にあるものにあっては、吸水管に止水弁を設ける」といった選択肢が出ています。もちろんこちらはフート弁を設置するのが正しいので×です。

 さて、そもそもなぜ吸水管は水源の水位がポンプより低い位置にあるものはフート弁、その他のものは止水弁を設けるのでしょうか?

 まず吸水管ですが、字のごとく消化水槽から水を吸い上げて屋内消火栓のポンプ内を充水するための設備です。

 フート弁は逆止弁の一種です。ポンプ内を充水状態にするために必要な設備です。

 フート(foot)は「末端」という意味です。

 吸水管で水を下から上へ持ち上げるため、フート弁を設けなければ落水をしてしまい、ポンプ内を充水状態にできなくなります。そのためにフート弁で落水を防いでいます。

 「逆流を防ぐなら逆止弁(チャッキ弁)でもよくないか?」と思われるかもしれません。どちらも同じ逆流を防止するために設けますが、設置部分に違いがあります。

フート弁流体の入口となる末端部分に設置します。
チャッキ弁流体が流れる配管の途中に設置します。

この違いを認識して確実な得点源にしたいですね。


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