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建売住宅の屋根裏をホームインスペクターに診てもらった結果

私は東京の郊外に2020年に、パワービルダーと呼ばれる会社の新築建売住宅を購入しました。子供2人と妻と私の4人家族です。

今回は、建売住宅の屋根裏(小屋裏)をプロのホームインスペクターに診てもらったのでそのことを紹介します。

きっかけ

以前の記事で、小屋裏からの漏気で壁スイッチ裏が結露したことを紹介しました。

問題の箇所はしっかり対処していただいたので、もう気にする必要は無いのかもしれません。しかし不安症の僕は「ほかにも何かあったら困る」と思ってしまいました。

そこで、ホームインスペクターの方に屋根裏を見てもらうことにしました。

インスペクターに依頼した内容

今回依頼した会社では、通常は建物全体をインスペクションするコースがメインのようですが、「床下進入だけ」とか「屋根裏進入だけ」のようにピンポイントで見てもらうコースがありました。

今回は屋根裏進入のコースにオプションで赤外線サーモグラフィと写真付き報告書をお願いしました。

赤外線サーモグラフィを使うことで、屋根裏の断熱材の施工状況をより詳しく見ることができるだろうと考えたことと、しっかり記録として残したかったので写真付き報告書もお願いしました。

診断結果

報告書によると、下記のような項目を確認していただいたようです。

* 木材の水分含有率の測定
* 図面通りに換気口がついているかの確認
* 見える範囲での金物等の施工状況の確認
* 断熱材の施工状況の確認
* 室内から天井部分を赤外線サーモグラフィで確認

その結果・・・

いくつかの箇所で断熱欠損が見つかりました😂
ですが、それ以外問題なさそうとのことでした。

インスペクションでどのようなことがわかるのか、ということの参考に僕の家の断熱欠損の例をいくつか紹介します。

断熱欠損箇所1

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この箇所は思いっきり隙間が空いていて、室内側からも赤外線で温度差を確認できたようです。写真だけではなく、インスペクターの方の見解が添えられているところがめちゃくちゃありがたいです。

断熱欠損箇所2

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梁の下部分はいくつかの箇所で断熱材に隙間がありました。試しにこの隙間部分に手を突っ込むと下が空洞(間仕切り壁)になっていたので壁の内部にも熱(冷気)が侵入してしまっていると考えられます。

断熱欠損箇所3

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取り合い部分に隙間があったのですが、断熱材の切れ端のようなものを詰めてふさいでいたような状態でした。しかし場所によってはふさぎ切れておらず隙間も見える様子。
ここにも試しに手を突っ込むと中が空洞になっていたので壁や天井に外の空気が侵入していると考えられます。

断熱欠損箇所4

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ぱっと見だと断熱材の隙間のようには見えなかったのですが、赤外線検査では明らかに温度差が見られるので、隙間が空いているのだと思います。
二枚目の画像の木材(母屋というらしい)の裏側部分が赤外線で赤く見えている箇所です。

断熱欠損箇所5

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点検口入り口部も断熱欠損があるようです。ここの断熱材は上からぶら下げたような状態になっており、断熱材の重さを木材で支えている感じではありません。そのため断熱材が重力で下がり上部分に隙間が空いているのだと思います。

僕の家だけ特別に断熱欠損があるのか、建売住宅は「こんなもの」なのか、それは僕にはわかりませんが、一つの事例としてとらえていただければよいのかなと思います。

まとめ

プロのインスペクターに屋根裏の点検をしてもらうと断熱の欠損がいくつか確認できました。

実は僕自身で事前に屋根裏を点検していました。しかし断熱材の隙間らしきものは見かけたのですが、問題なのかどうかが素人の僕には判断できませんでした。またどのような対処をすればよいのかもわからず漠然と不安を感じていました。

今回プロの方に見ていただいたことで、状況や適切な対応方法がわかり、不安な気持ちが軽減されました。建物に関する不安やもやもやを少しでも抱えているのであれば、ホームインスペクターに見てもらうことはおすすめといえます。自分の家という最も関心の強いものを題材に断熱欠損事例を目の当たりにしたことで、断熱に関する知識も多少深まった気がします。

この結果を受けて、自分で断熱材を追加したので次回はそのことを紹介できればと思います。

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