自作雑語り覚え書き(ざっくばらん)

ご自由にお書きくださいじゃないんだよな。
そういうわけで今回のnoteは自作語りです。どうも。Twitterでやろうと思ったのだけれど、TL埋めるの嫌がられるかなって思ったのでnoteでやります。読み返すのも楽だし。シームレスにネタバレあるから気をつけてね。

『メタモルフォーゼ』が完結しました。2016年夏に書き始めて2019年夏に完成しました。実に三年。寝かせていた時期が長かったので実作業時間はもっと短いのですがとにかく三年かかりました。もはや書き始めたころの詳細な記憶がないわけです。これはいけない。思い出せるうちに書いておかねばならないというわけだ。OK。

メタモルフォーゼ、通称はアズメタ。攻めはメタなので厳密に言うとメタアズなのだが、語呂が良いのでアズメタと呼んでいた。MよりAのが順番も早い(余談だがディプロマットとアンバサダーはDが兄だ。いつも間違える)
基本ジャンルはBL・ライトSF。コピー・モデルを書き終わった後、逆張りのようなことをやろうとして『ラブ・リスペクトのない関係』をやることになった。三年の間に情のない関係を書くのに慣れてしまい、交互に読むとゲロ甘とギスギスで脳が壊れるのでお勧め。そんなものを勧めるな。はい。

コピーモデルの時は研究所というのがよくわからなかったが、三年の間に研究所へ邪魔することがああり、急に理解が深まった(本文に寄与しているかは定かではない)。あと『ストレンジオレンジ』と『ドキ☆ドキ人権侵害アンドロイドファック』を書いたことで”嫌なものを嫌そうに書く・人型のものを徹底的にモノ扱いする(人権まわりの毀損)”スキルが上がって、中盤の描写が比較的するっと書けた。どんなスキルツリーだよ。汚れた悲しみのようなものを感じる。

話は戻って、テーマだ。その他の大まかなテーマは男夫婦、TS、淫乱受けなどだった。前回から続く『公言されている他人の趣味でものを書こう』企画の一端である(コピーモデルの時は『手袋』『異形頭』あたりが該当する) 当時、電子の海豊穣計画というのをやっており、これはギミック外の部分に他人の趣味をねじ込み可食部を増やす運動だった。閑話休題。男夫婦に関しては虐待とセットだったが、私は成人男性から成人男性に向けられる不可避かつ静の暴力が大好きなのでそういう感じになった。TSは男→女が流行っていたような気がする。淫乱受けは……友達が好きだったんじゃなかったかな。不明。

一つ重要なことを忘れていた。飲尿要素。何を隠そうこの私、飲尿の話が大好き! しかし、腐るものと疾病を引き起こすものと粘膜接触と不味いものの描写がNGなので単純に飲ませるわけにもいかず、徹底的な脱臭が必要になる。なんてことだ。よくそれで大好きとか言えたな。だからスナップショットは浄化装置であるし、メタは生身を持たない湯沸かし器であるわけだ。GOOD。ちょっとした忌避感と安全性のいいとこどりだよ。やったね。

あとは特別×特別。アズールとメタは次世代の器候補だし(実際メタはそうなった)、スナップショットと二眼くんもポストヒューマン×次世代を産むことのできる唯一の人間なんだよな。特別だし宿痾であるけど、別に出会い自体は運命でないのがポイント。偶然出会ってその後の人生が無茶苦茶になってしまうフェイタリティはある。アズールに限っては別に滅茶苦茶にはなってなくない? する側だよあれ。最悪だな。

テーマの類似点はここまでにして、両義性についてだ。主役二人は男であるが、それぞれに女の要素を持ち合わせている。男なのに女っぽさがあるというのが良いですね。受けであるアズールは冷たい腹によってメタの子を産んだ母であり、メタは事実として女である(しかし彼は攻めであり、アズールよりも力で勝る)(そのうえでモルフォの血縁上の母である)。一見母親不在の男夫婦なのに実質的には母が二人! この捻転こそがグルーヴ感!! 次に行きましょう。

アズールを始めとした主役四人には総合的な生殖能力がない。いや、生殖能力がないというのは語弊があるな。早い話が、『本人が何の不自由もなく、やりたいようにふるまった時、子供を設ける可能性があるか?』という話だが、これに関しては四人とも『ない』。メタには器官そのものがなく、スナップショットは分裂周りのエラーで器官はあるが種が死んでいる。アズールは同族の女と性接触を持つことがなく(同族の女とでなければ彼の子はできない)、逆にエラーもなく万人と接触を持ちうるはずのデジタル二眼レフは屍姦しかしないために子供はできない。こうしてみるととんでもないな。二眼君の異常性が光る。異常性光ってるよ! 

二個前に湯沸かし器の話が出たし、巫女の話もしておこう。コピーモデルとメタモルフォーゼは巫女宇宙の話です。ちなみにメタモの方は 【通電ラプンツェル】のあたりから地続きの話。第一世代がユイのあたり。
水とエネルギーをもたらす巫女。宇宙の母である女神の代替、万物の王。秘された楽園のアトミック湯沸かし器。それが巫女。つまりは地上における太陽である。太陽(概念)。トリガーは眠りと水。火なので不浄を焼き滅ぼす。溶媒の水はそのまま、不浄を焼いた分のエネルギーが得られる。これこそが巫女の奇跡。
前回の巫女枠はスナップショット(青いほう)だけど、今回はメタ(金色の方)です。大体いつも青い方なのでこれは実際珍しい。
ただ、S型第二世代のゼロ代目というのは巫女なので、その子供であるアズールも巫女の系統ではある。これも捻転。ややこしい。

基本ルールとして青×金のカップリングは、青(黒)髪のほうが根本からの異能寄り(人型)で、金の方が人間+何らかの機構(非生身)って作りになっているよ。傾向だよ。

ちなみに巫女にも生殖能力がない。なぜなら神の代替物なので彼女は完全であり、犯すことも犯されることもなく増えることができるのはその完全性の表れであるからだ。やったね。なので巫女のもつような特殊性を獲得した人間も生殖能力を人知れず失う場合がある。ディセンションニンジャ方式だ。

とりあえず夜中だしいっぱい書いて疲れたからこの辺にしとくね。これは一次資料なので急に撤回したりするかもだけど大筋は多分変わらないと思う。

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