「ここでちょっと聞いてもらいたい。玉ねぎを思い描いてみよう。玉ねぎが嫌いな人がいたら、何でも好きなもので結構。玉ねぎは地球の大地から顔を出し、その成長の原理はその内がわにある。さて、我らが気の毒な大地の中の玉ねぎを想像してほしい。お気付きの通り、今回私は花を使っていない(訳註:セスは花を喩えに出すのが好き)ーーそしてその玉ねぎは生まれ、それは、自分を成長させる神が誰であり、神がどこにいるか分かっている、と言って聞かなかった。それゆえにその玉ねぎは、自身をーーすべてをーー内から外へと成長させるバイタリティを携えながら、彼の隣の立派な人参を見た。愛らしい色合いをした人参を。そして頭の中で、これが神というものだろうかと頭の中で確かめた。それから彼はアスパラガスを見、ツルを見、木々を見た。木々は遥かに大きい、だからそうだ、木々が神に違いない。あれ?でも木々は玉ねぎのようではないな。それゆえ、木々が神である、ということはあり得ない。神は巨大な玉ねぎに違いない。美しく巨大な玉ねぎに違いない。そのようにして、我らが気の毒でおばかで小さな玉ねぎは、玉ねぎとして巨大化する完成が起こり、自らを救ってくれるのを待ち続けた。彼は巨大な玉ねぎの幻覚を見さえしたかもしれない。だが常に、バイタリティの、パワーの、成長の原理はAll That Isによるものである。そしてここまで来れば分かるように、そのすべては玉ねぎの内にある。玉ねぎの内にある原理こそが、玉ねぎの存在をあらしめているものなのである。もし私が玉ねぎの教会を見つけたら、君たちに連絡しよう。」ーーセス