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セス・マテリアルとセスについて

"Seth Material is a sun light decoded."

ボク自身はセス・マテリアルのことをそう思っている。

つまり、太陽光線が言葉に変換されたもの、ということだ。

太陽光線はすごくて、万物が必要とするすべてのエネルギー・スペクトルをその中にもつ。

必要なときに必要なだけ、必要とするエネルギーが届けられる。

セス・マテリアルはそれに似ているように感じる。

本を開いた時に、自分がその時必要としている情報(マテリアル)が与えられる。

難解で、読み疲れて、たまに距離を置きたくなる点も、太陽と似ている。


さて。
セス・マテリアルのことをドライに書くと次の通りだ。

セス・マテリアルとは、後述するセスという人物が話した内容をまとめた資料(マテリアル)のこと。

20,000ページほどある手書きのノートは、アメリカの名門イェール大学の図書館に大切に保管されている。

英語版では既にすべてが本になっていて、全部で31冊。(オーディオ版を含めるとさらにもう少し)

そのうち日本語になっているのは、この記事の執筆時点で3冊。

ボク自身はこのうち、4冊目にあたる本(The "Unknown" Reality Vol. 1)を翻訳させていただいている。


セスとは

もう肉体を持たなくてもよくなったぐらい進化したーー自己理解の進んだーーエネルギー・パーソナリティ・エッセンス。

彼自身も、何度か地球での人間としての人生を経験したらしい。

香辛料の商人として。
ふしだらな教会の僧侶として(笑)
アフリカの貧しい子沢山な母親として。

その人間としての経験があるから、私たちの気持ちが分かるし、私たちと関係性を築くことができる。話ができる。

その話す言葉の無駄のなさ、キレの良さといったらなく、これ以上美しい文章ってあるだろうかといつも思わされる。

ボクの印象としては、「ですます」体ではなく「だである」体でキビキビ話す、老教授のような印象。

でも本人は、「朝に鳴くヒバリのように考えてもらえる方が嬉しい」とのこと。

"Now when I said in the last class session that I preferred, if you must project your thoughts and images upon me that, instead of thinking of me as a wise old man, you thought of me as a lark in the morning, I meant because I am such an old bird." -- Seth

The Early Class Sessions: Book 3 Sessions 1/5/71 to 5/18/71; ESP Class Session, February 9, 1971 © 2010 Laurel Davies-Butts

「前回のクラスで、もし君たちが私に対して考えやイメージを投影しなければいけないとしたら、私のことを一人の智慧ある老人として考える代わりに、朝に鳴くヒバリのように考えてもらえる方が嬉しい、と言った。それは私がとても年老いた鳥だからだ。(訳註:"old bird"は話語で「用心深い人」という意味もある。セス流のダジャレと思われる。)」ーーセス

(同上、略)

セス・マテリアルことはじめ

1963年の冬。ニューヨーク州エルマイラのアパートで、興味本意で「こっくりさん」に興じる夫婦がいた。

作家になりたいジェーン・ロバーツ34歳、画家として独立したい夫のロバート・バッツ44歳。

最初は何の反応もなし…。なんだかがっくし…とジェーン。

もうちょっと続けてみようよ、とロブ。

3、4回目にしてピクリと反応が。

几帳面な性格のロブは、自分たちのする質問と、それに対する応答で綴られる一文字一文字をきっちりと記録。

「あなたは誰ですか?」の問いに最初に答えたのは「フランク・ワッツ」という人物。

でもさらに回を重ねていくうちに、受信するラジオの局が変わったかのように、反応するパーソナリティが変化。

「私には名前はない。ただ君たちには必要だろうから、セスと読んでくれたらいい。」

この頃には、こっくりさんで使っていたボードは不要に。言葉はジェーンの頭の中に直接浮かんでくるようになったためだ。

ボードでスペルを綴るのはまどろっこしい、とボードを脇にやって、ジェーンが直接、セスの言葉を話すようになっていった。

こうしてジェーンがセスのために話すことになった。

セスからのリクエストにより、毎週月曜と水曜の夜21時ごろから、ジェーンがトランス状態になってセスとして話し、それをロブが記録するという「セッション」の形式がやがて確立されていった。

1963年末から、ジェーンが亡くなる直前の1984年までのおよそ20年間に、1000近いセッションが行われた。

その記録の総体が、セス・マテリアルと呼ばれるもの。

セス・マテリアルの構成

「セス・マテリアル」は以下の31冊から構成される。

  1. 初期のセッション9冊 (セッション 1-510を収録)

  2. セス・ブック10冊 (セッション511-941を収録)

  3. パーソナル・セッション7冊 (セッション1-941の間に、セスがジェーンとロブ向けに個人的な内容を含む内容を話したもの)

  4. 初期のクラス・セッション4冊(ジェーン主催のESPクラス・セッションでセスが話した内容の記録)

  5. 『セス・マテリアル』(ジェーンがセス・マテリアルを抜粋、要約したもの。)

セス・マテリアルの読み方

初めは、セス・ブックから読まれることをオススメする。
ちなみにセス・ブックは次の10冊を指す。

  1. Seth Speaks: The Eternal Validity of the Soul
    『セスは語る 魂が永遠であるということ』(紫上はとる訳)

  2. Nature of Personal Reality
    『個人的現実の本質』(SNJ、プロジェクトNPR訳)

  3. The “Unknown” Reality Vol. 1
    『「知られざる」現実』第一巻(南郷興平 翻訳中)

  4. The “Unknown” Reality Vol. 2
    『「知られざる」現実』第二巻(南郷興平 翻訳中)

  5. Nature of the Psyche: Its Human Expression

  6. The Individual and the Nature of Mass Events

  7. The Magical Approach

  8. Dreams, “Evolution” and Value Fulfillment Vol. 1

  9. Dreams, “Evolution” and Value Fulfillment Vol. 2

  10. The Way Toward Health

「セスは語る」について

「セスは語る」は私たちの既成概念を壊しにかかってくる。

「時間と空間は存在しない。」
「すべては今起こっている。」
「因果律も存在しない。」
「起きている時の現実より、夢を見ている時の現実の方が、本来のリアリティの性質をよく表している。」
「1本の時系列に沿った進化というのはあり得ない。」
「人間は偶然に翻弄される生き物ではない。」
「君たちが考えるキリストは、三人の人物の合成イメージになっている。」
「君たちの現実は、君たち自身が創り出している。君たち自身が抱える思い込みに基づいて。」
……

などなど。

私たちが「思い込み(belief)」に基づいて、一瞬一瞬のリアリティを創り出しているため、まずその「思い込み」を解きほぐしにかかってくる。

「じっくり準備を整えて、頭を柔軟にしたい。」
「自分は思い込みが激しくて、頭が硬い。。」

そういった方は、「セスは語る」から入られるのが良いかもしれない。

「個人的現実の本質」について

かなり実践的な本。

思い込みの見つけ方、外し方、置き換え方。

それらを具体的に説明。

「今、目の前の現実が苦しくて、一刻でも早くなんとかしたい!」

そんな方はこちらから入られることをおすすめする。

セス・マテリアル読み合わせ会のご案内

ただ、セス・マテリアルはなかなかに難解なところもあり。

一人で読んでいると挫折しちゃうこともしばしば。

そこで。

みんなで読めば怖くないと、オンラインやリアルでセス・マテリアルの読み合わせ会を開催中。

今のところ、ちょうど良いメンバーが集まった時点で開催日時を調整しています。

開催頻度はおよそ月一回。

セス・マテリアルを2章ほどずつ各自で読み進め、読後感や疑問点をシェアしあいます。

ボクは脇から、その時の議論で思い起こされたセス・マテリアルの内容を紹介したりしています。

ご興味ある方はinstagramの@nango.koheiまでDMください。

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