列に割り込むBBA「常識でしょ!」

 昔から人間観察が大好きだった。自分とは違う価値観の持ち主を観察して、自分の中の図鑑に書き込むみたいな。たぶん10代の頃からやってたんじゃないかな。
 その意図を自覚したのは20代の頃で、身の回りの人間をある程度カテゴライズしておけば、不測の事態を減らすことができるな、という理由。
 もう一つ、年を重ねるごとに強くなった気持ちが、
「こういう人間になりたくないな、という年上女性の存在」だった。
 飲食店の接客業だったり、人と接する仕事をしていると、ほらもう日本は超高齢社会ですから、年上の人に対する接客の方が多いんだけど、ヤベーBBAのまあ、多いこと多いこと。
 こんなBBAにはなりたくない!
 善いおばさんになりたい!
 って日々思いながら、いつかまとめたいと思いながら迎えた……そう、今日はワタシの誕生日。一般的におばさんと言われる年齢になって最初の朝、さっき、強烈にやべーBBAに出会ってしまった。
 堂々と「おばさん」になった誕生日の朝にこんなのに出会ってしまうだなんて!
 これはもう、ちゃんとアウトプットしなさいよということかなと。笑

列に割り込み「常識でしょ!」BBA。


列に横入りが「常識」BBA。

わたしは近所の内科に鼻炎の薬を貰いに行っている。
が、その病院はありえないほどに混む。良い先生だからね。
8時に受付開始で9時診察開始。タイミングを逃すと3,4時間は待つことになってしまう。
ので、わたしはいつも7時45分ぐらいに病院へ行って、8時にさっさと受付をする。それが一番の時短だし、近所だから一度帰ってこられるしね。

というわけで今日も7時45分ぐらいに行ったら、駐車場でおばあちゃんが2人お話してるのが聞こえた。
2人は列に並ばず、車のすぐ傍に居たので、ワタシは気にせず扉の前に並んだ。

2人のおばあちゃん、Aは小奇麗な感じで、まあよう喋るよう喋るって感じ。Bは、ちょっとパンキッシュなファッションでワンコを連れてきていた。それもあって、列に並んでるのか散歩なのか見分けがつかんかったんだけどね。
2人が元々の知り合いだったかは知らん。が、何だかとっても楽しそうなお話で盛り上がっていた。わたしは気にせず、ドアのすぐ前に並んでアプリでゲームしてた。

7時55分ぐらいになり、他にも車がパラパラと見え始めた頃に、2人はわたしの後ろへ並んだ。
Aが、「わたしが1番で、あなた(Bさん)が二番ね!この病院はちゃんと受付順にやってくれるから!」とか言ってるのが聞こえた。

うん、受付順ってのは、受付に名前を書いた順であって病院に到着した順ではないぞ? と思いつつ、もしAが、自分が一番だと主張したらどうしようなんて考えていた。

病院に到着順なら整理券の発行機があるとか?だし、駐車場はそこそこ広いので誰が先かなんか分からない、何より、ここでワタシが譲ったらこのBBAはまた他所でも同じことをやるな、と、思ったので、列に横入りされたら、それは遮ろうと考えていた。
あたしゃ別に1番が3番になってもよいんだけどさ。横入りはいかんよ、おばあちゃん。

果たして8時になり、病院のドアが開いてもAはわたしに話しかけてこなかったので、そのままわたしは1番に病院に入り、受付名簿の一番上に名前を書いて、振り返ろうとしたら・・・
Aがわたしの肩を叩いた。

A「わたしの方が先に来てたんだから、わたしが1番よ!」

いやもうワタシ、名前書いたんだが……
と思いつつ、優しく、「並んでませんでしたよね?」というと、Aは

A「並んでなかったからって……そんなの常識でしょう!!わたしは遠くから来てるのに!わたしが先に来てたのに!あなた若いでしょう??ねえ、わたしが言ってることおかしいですか?!?!」

と、更に後ろに並んでいるおじいちゃんとかにも息巻いている。わたしが、「若くないですよ。」←あなたに比べれば若いが。「じゃあ、病院のルールがあるかどうか、看護師さんに確認してみましょうか。」と言って、玄関の鍵をあけてくれた看護師さん(たぶんオープン作業はワンオペんんじゃなかろうか・・・)のところへ行ったら、看護師さんは、玄関の外でBのワンコのリードを持たされていた。事情を説明すると、看護師さんは「それは何とも、、、わたしが行きたいんですが、あの、犬がいて……」と。大変やな……。
 とりあえず、病院的に明確なルールはないことを確認し、「んじゃ、ほっときますね😊」とわたしがそのまま帰ろうとすると、おばあちゃんBの方が出てきて、看護師さんから犬のリードを受け取りつつ、
 「ったく、うるさいんだよ、あの人……」
 と、Aのことを毒づいていた。笑
 わたしがBに、「なんか、すみません(煩い人の煩いスイッチを点けちゃって)」と言うと、Bの方は、「いやいや、ごめんねえ」と言って去っていった。看護師さんに飼い犬のリードを持たせるのもどうかと思うぞよ。

 そのままいったん帰宅したんだけど、Aの方の乱暴さを考えると、名簿のわたしの名前を消したり、ということもありえるな?!と思って8時15分ぐらいに一度病院を覗きに行ったら、Aはスタッフのお姉さんを捕まえて何やらグダグダグダグダと文句を言っていた。お姉さんお仕事できんやん。

 9時の診察開始の前にもう一度病院へ行き、さくっとお薬を貰って……、その、迷惑なAさん。わたしのすぐあとに呼ばれたから名前を聞いたんだよな。向こうに覚えられてそうだからコッチも覚えといたろと思ったのに忘れちゃった。笑。イニシャルもAだったかな?w
 院長先生にも、明確にルールを決めて張り出すとか、冬になったら寒いから車で待ちたい人も居るだろうし、整理券発行機を置くとかどうっすか?って提案しようと思って、診察が終わってから「別件なんですが、、、」と切り出すと、
 「スタッフに聞きました。今までそういうトラブルがなかったので気にしてなかったんですが、他所がどうしてるかをちょっと調べて、ちゃんとルールを決めて対応しようと思います。ご迷惑をおかけしました。」
 と、言われた。うん、話が早くて助かるわ。

 軽くググったら、病院側でそういうルールを貼りだしてでもない限り、やっぱり列に並んでる人が優先だよね、というか、先に着いた人に譲るべき!みたいなローカルルールで嫌な思いをした、という書き込みが多い気がした。
 地域におけるローカルルールというのは、一概に悪いものばかりではないと思うんだけども、ちゃんとした人の方が損をするようなローカルルールは、価値観がグローバル化している昨今、通用しないと思うんだ。
 基本的に、おばあちゃんという生き物を愛するワタシは、ひとりのおばあちゃんに列の順番を譲るぐらい別に何でもないんだけども、もっと他に嫌な思いをする人が出るかもしれない、先に並んでいたのがワタシのような若輩ではなく、Aと同世代のおばあちゃんでもAは同じことをしただろう、という視点から、こうやって動くことにした。
 これで、病院側が「駐車場についた人が先です」と張り紙を出したならわたしは次からそれに従うし、「列に並んだ人が先です」と貼りだせばAみたいな人も居なくなるだろう。

 ちなみに、横入りじたいは罪にはならないんだけど、威力的な態度をもって横入りをしたら、それは刑事罰の対象になるそーで。スマホを握りしめてたんだから、受付前にソレを調べて、最初にAに声をかけられた時点で教えてあげれば良かったなって後から思った。あなたのその態度は処罰の対象になりますよって。
 あと、Aの言う「常識でしょう!」……常識、ってなんて怖い言葉なんだろうね。彼女は、病院に先に着いた人が先という世界の中でしかあの年齢まで生きてなくて、それが常識だと思い込んで疑いもしなかったわけだ。
 「あなたの方が若い」も「自分は遠くから来ている」も、横入りの理由にはならないと分からないで、見ず知らずの人の前であんなに声を荒げたわけだ。
 たぶん理屈というか、思い通りにならないのが面白くないような気配もあったので、病院が「列に並んだ人が先」と貼りだしても、非常識なのは自分の方だったって受け入れられないんじゃないかな?ってちょっと心配。
 Bのワンコに話しかける猫なで声を聞いていれば、周囲の苦労は推して知るべしか。

 ……ふぅ。
 列に割り込む「常識でしょ!」BBA。
 こんなおばさんにはなりたくないね。

 「誕生日早々嫌な思いをした」、というより、「アウトプットする機会をありがとう!」という気持ち。ストックはいっぱいあるので、ちょいちょい書いていこうと思います。
 トップ画がスコーンなのは、これから昨日焼いたスコーンを食べるから。笑

 身の回りのやばいBBA報告ポストとか作りたいな✨
 読むのが面倒な人のためにポッドキャストとかもやってみたいー。完全漫画化もしたいー。
 おばさんになっても、やりたいことはいっぱいあるね!

 ではまたー。
 面白かったらコーヒー奢ってね💕↓
 イイネ、フォローもよろしくです✨


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