ケーブルモンスター 神奈川公演を終えて
ご無沙汰してます。ごまあえです。「LAWSON presents 夏川椎菜 3rd Live Tour 2023-2024 ケーブルモンスター」、ついに完走しましたね。一瞬で過ぎ去った1ヶ月間でした。改めて、夏川さん、ヒ労組の皆さん、拓さん、チーム夏川の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして完走おめでとうございます!
千秋楽は1月21日に横浜で行われましたが、この公演で一部セットリストが追加された事、そして自分が最前列で参加した事で、今までの公演とは感じるものに違いがありました。その違いについて、軽く言葉にしてみることにします。
○「表情」で魅せたブロック3
このブロックは個人的に大好きです。
ブロック3は以下の5曲の事を指します。
ブログでここの良さを沢山語りましたが、千秋楽で聞くと、自分の受け取り方に変化がありました。それは、「曲の内容と夏川さんのキャリアを重ねて受け取った」事です。今までと披露した内容に具体的な変化があった訳では無いですが、恐らく千秋楽だった事と、過去の公演(今回もそうでしたが)で、ササクレの後のMCでよく自分のソロ活動についての内容をお話されてた事、曲間の夏川さんの表情を見た事が重なって、こういう受け取り方をしたと考えています。
このブロック、曲間で見せる夏川さんの表情が素晴らしかったです。具体的には、それまで明るかった夏川さんの表情が、このブロックが進むごとにどんどん悲しいものになっていきました。
1番暗い表情を浮かべていたのはキミトグライド→だりむくりの曲間だった気がします。
前のブログで、この2曲からは「時間の変化」を感じると述べました。
キミトグライドが1stアルバム「ログライン」収録の曲というのもあってか、この曲を聴いてる時に昔の夏川さんの事が頭に浮かんできました。そしてその曲の後に泣きそうな表情を見せたものだから、こちらも感じるものがあって。メデューサにかける訳ではないですが、色々な事が頭の中を駆け巡り、石にされたように固まった事を思い出します。比喩ではなくブレードを落としそうになりましたね。
そしてその表情は、だりむくりが終わると少し明るいものになり、最後の曲「ササクレ」に入ります。
MAKEOVER最終公演で初披露されたこの曲をこのライブの千秋楽で浴びる事はそれだけでも特別な意味がありましたが、ササクレの歌唱が終わった時に夏川さんに目をやると、そこには目一杯の、綺麗な笑顔を浮かべた彼女が居ました。
一連の表情をキャリアと重ね合わせて見ていた自分は、この笑顔を見て「 夏川さんが自身の今まで歩んだ道を肯定している」と感じ、嗚咽しながら号泣してしまいました。ステージが明るくなってMCに入った夏川さんが近くに来て、慌てて涙を拭った記憶があります。笑
明るい表情より暗い表情を見せる方が難しいと思うので、この表情管理は凄い技術だなと思いましたし、見ていると心配になってしまうようなあの表情は、インタビューで消えないメランコリーの歌詞のイメージとして言及していた、
"ちょっと闇を感じるところがあって、「大丈夫?」って声をかけたくなっちゃう"
に通づるものがありました。またあの表情を見たいので、円盤の発売を期待しています(大声)。
○横浜を涙と歓喜で包んだ「18曲目」が示すもの
ライブは終盤。夏川さんの「足りなーーーい!」の言葉を合図に、自分のように涙を浮かべていたヒヨコの表情も笑顔に変わります。ヒ労組に「足りない?」と聞いて見たり、突然Sunsetカンフーのイントロが入ったりとカオスで楽しいI Can Bleahを先頭に始まったブロック4は、諦めの先にいる夏川さんの存在を実感できる曲達が並びます。ライダー、passable :(で「肌感で可」な自分を肯定したヒヨコ達。その中の一羽である自分は、いつものように次の曲、ラフセカンドで大団円を迎える、そう思っていました。
passable :( 歌唱後に夏川さんを見ると、彼女の表情はヒヨコ達が浮かべていた(であろう)それとは大きく異なっていました。何か強く決心するような、覚悟を決めたような。そんな表情を見て、どうしたんだと思ったその数秒後。聞こえてきたのは我々にとって馴染み深く、大きな意味を持つあのメロディ。「ファーストプロット」の歌唱が始まりました。自分は頭を抱え号泣。閉幕後ヒヨコに尋ねてみると、やはり多くのヒヨコが涙を流していたようで。
開演前、今日はファーストプロットをこうやって起用してくるのではという考えは自分の中にも確かにありました。しかし、ファンと夏川さん自身にとってあまりに大きな意味を持つこの曲は、ライダーとpassable :(で作った雰囲気の妨げにもなってしまうかもしれない。だからここで使う可能性は低いのではないか。そんな考えをフォロワーさんと話していました。
ですが実際披露されてみると、自分が危惧したような事はあまり起きなかったように少なくとも自分は感じました。何故なんでしょうか。
今回のファーストプロット、聞いていてとても明るい印象を受けました。その最大の要因は、夏川さんが浮かべていた表情であったり歌い方であったりが明るかった事だと思います。
前2曲の雰囲気を潰さないあの歌い方、明るさでファーストプロットという曲を歌えた事こそが今の夏川さんを表してるのではないかと。
千秋楽が開催されたのは1月22日。神様のいたずらか、奇しくも夏川さんのソロデビュー発表日と同じ日付でした。MCで「アイデンティティの確立との戦いだった」と言及していた夏川さんのソロ活動ですが、この曲の発表時期、そしてこの曲が本編最後に披露された1stライブ「プロットポイント」の開催時期はまさにそれと激しく戦っていた時期なのでしょう。
自分をさがして、自信をさがしたあの時から4年以上が経ち開催された「ケーブルモンスター」。敢えて言い切りますが、このツアーはチーム夏川がアイデンティティを確立した事を実感できる1ヶ月間でした。
夏川さんにしか治せないササクレを負って集ったヒヨコ達に、夏川さんにしか出来ない勇気の与え方をしてくれるケブモン。そんなツアーの最後の瞬間に、夏川椎菜さん自身が悲願であった「君の歌」を歌える存在になった事を喜んでいるように感じられるファーストプロットの歌い方でした。
「いっぱい躓いた」事も「遠回り」せざるを得なかった事も伏線で、当時頭にあった(であろう)複雑な考えも今は夏川さんの味方をするモンスターのはず。
全てが重なって「笑える」今がある事を実感したその後、披露されるのは「君の歌」ラフセカンド。
夏川さんはファンにとっての「救いの歌」を歌える事が嬉しかったでしょうし、観客は「自分達に寄り添ってくれる歌」を聞けて、それにコールを返せる事が嬉しかったと思います。
日常生活で負ったモンスターを仲間にし暴れさせてきた自分に最後に待っていたのは、涙が止まらないのに笑顔が溢れる、複雑で最高なemotionでした。ファーストプロットを聞いて同じような気持ちになったヒヨコ達も多かったんじゃないでしょうか。
ここまで応援して来れてよかった。本当にそう思いました。
○公演を終えて
ヒヨコ達のアンコールを浴び、ステージに戻ってきた夏川さんは最後の3曲を華麗に歌いきり、宣言した「我々ヒヨコ群の勝利」。
みんなでピースを掲げたあの瞬間を、自分はこの後も忘れる事はないでしょう。
アンコール歌唱後、Wアンコールに応えてラフセカンドの一節をアカペラで歌い、ライブは閉幕しました。
まさかの最前で参加したという事もあり、自分にとって一生忘れないであろう公演でした。自分語りになってしまいますが、僕が抱いた感想を少しお話させてください。
僕は2020年にヒヨコ群になったもののこのツアー前はMAKEOVERに一度参加しただけで、夏川さんのソロライブの経験は浅かったですし、何しろ千秋楽参戦は初でした。今まで円盤で過去のライブの千秋楽の様子を見てきて、とても感動したと共に「行きたかった」という悔しさを感じていました。だからファンにとって特別な公演である千秋楽に参加した事だけでも嬉しかったですし、まさか席が最前になるとは思わず。本当に特別な時間になりました。
最前で参加して良かったのは、今まで中々声を出して伝えられなかったありったけの感謝をコールで伝えられた事。あと、ここで声出してここでブレードをこうしてという自分なりの推し方をぶつけられた事。まだまだ色んな現場に顔を出していくつもりのヒヨコですが、夏川さんの事を沢山考えて、曲の歌詞を噛み締めてきたここまでの集大成を見せる事ができました。
あと嬉しかったのはファーストプロットの初回収。この曲は僕のここ数年間のテーマソングでした。人間関係がダメダメだった日は顔を上げさせてくれ、上手くいった日は更に前を向かせてくれたこの曲。MAKEOVERでは披露されなかったので生で聴ける日をずっと待ち望んでいました。まさか悲願がこんな形で叶うなんて思ってもいなかったです。
そしてレスを貰えた事も嬉しかったですね。
3年以上追いかけてきたあの笑顔を、1秒に満たない時間でしたが僕の為だけに振りまいてくれて。あの時からずっと心が暖かいです。
僕は大学1年生なんですが今までの人生に後悔している事が多く、今の生活は子供の時に描いた理想の自分とはかけ離れていて。正直明るい気持ちで日常を過ごす事は出来ていませんでした。ただあの笑顔を受け取って、「これを受け取れたなら、今の人生も悪くはないな」と思えるようになりました。少し心が晴れて、明るい気持ちで日々を送れています。そのくらいのパワーをあの日貰えました。
夏川さん、本当にありがとう。
さて、我々の物語はまだ終わりではなく、愉快なサキを共にできますが、その具体的な形が早くも提示されました。
ECのMCで、417の日開催と8thシングルの発売が決定しましたね。「発表の場」に拘りがある夏川さんの事ですから、あの日に発表するためにシングルの準備を急いで進めてくれてたのかもしれません。
歌詞も執筆済みのようで、ツアーと並行して進めてくれてたと考えると驚きです。
夏川さんはSuperBloom開幕頃から凄く多忙な日々を送られているのでオタク特有の心配をしてしまうのですが、今のあの人には「頑張りすぎないで」より「頑張れ!」と声をかけてあげた方が良いのかなと自分は思います。
僕も群活費捻出のために日々頑張らなければいけません。しかしあの日生まれた感情が脳内のモンスターとなり、味方となって日常生活を支えてくれることでしょう。
夏川さんがこれからも色々な物を提供してくれる幸せを原動力にして、これからも愉快にピヨピヨ鳴いていく為に頑張っていきます!
最高のツアーをありがとうございました!
We said cheese!!!
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