ラグジュアリー戦略 できない言い訳を列挙して自分を壊し、そこから再生する
プレミアムとラグジュアリーの違い
プレミアムというのは競合相手がいる中で最上位の体験
ラグジュアリーというのは競合がいない体験
と、西野亮廣さんの著書「夢と金」の中で定義づけられている
細かいことは西野亮廣さんの「夢と金」を読んでください。
役に立つ機能性を売っている日本車とベンツやBMWなどのドイツ車で比較すると、機能は同じだけど持っていることに意味があるベンツやBMW。
「憧れだったベンツをとうとう買ったよ」という感覚はだれにでもわかりそうである。
一方でランボルギーニに意味があるというのも分かる。基本的にランボルギーニは日常に使うにはあまりにも不便で機能的には日本車に負けるだろう。
しかし、ランボルギーニは持っているだけでステイタス。ランボルギーニを持っている自分というポジションが取れることに意味がある。
プレミアム=高級品
ラグジュアリー=夢
ということ
「認知度」-「普及度」がラグジュアリーの定義
一番腑に落ちるのはルイヴィトンのお店が、おそらく最も家賃が高いであろうと思われるような場所に出店している意味である
有名ブランドは認知度をひたすら上げるために銀座の角に店があるのであって、そこで商品を売ろうとしているわけではないのだ
さて、この理論をどうやって自分に落とし込むのだろうか
最大の問題は売るものがないということである
これは多くの人にとっておそらく真実
少なくとも給料をもらって生活しているサラリーマンからすると、現実的に最初につまづくところだろう
すでに経営者で売るものがある場合でも薄利多売型な商品はラグジュアリー戦略に乗れない
売るものがなければ、とりあえず自分を商品にするという方法もある
例えばインフルエンサーになって、もしくは芸能人になって自分の認知度が上がるというのは「自分という商品」がすごく認知されるということにはつながる
しかも、価値があるものとして認知されなければならないところに、大きな壁が立ちはだかっている。
今の個人的な現在地から考えると、インフルエンサーは全く可能性はないとは言えないが芸能人はほぼ100%不可能だ。
そもそも自分という商品に価値を持たせるというのは想像すらできない
要するに売るものがないのだ。ギリギリ身売りでどうにかしようという考え自体が貧困さの元凶なのかもしれない
大事なのは自分に落とし込むことではあるけれども自分を売るということではないのかもしれない
それにしても、ラグジュアリーな製品というのはなんだ?ランボルギーニだってそれこそ人の時間や労力がものすごくかかっているものである
ルイヴィトンやシャネルのバッグについては明らかにブランドを成立させた人たちの力がある
世界的な大スターがその商品を身に着けていればそれは認知度は一気に上がる。大スターにつけてもらえるというのはそういうことなのだ。
大スターも商品だが一人しかいないから普及はしない。大スターにまつわる何らかの商品を作る必要がある。大スターが使っていたなにか。
例えばイチローが使っていたバットのような感じ?
いろいろ考えてはみるけど、結局のところ
何もない人がラグジュアリー戦略を考える時、「最初にやるべきことは
商品を作るということ」であることはまず必要
何も売るものがなければ、あたりまえだけど売りようがない
機能を追い求めた先にはプレミアムしかなく、ラグジュアリーは存在しない
このことをしっかり頭に叩き込むことが大事
日本人の悪い癖が、限りなく100点に近づけようとすること
98点と97点の違いの分かる人なんてほとんどいないという現実に気づかなければならない
一定の満足度を超えてしまうと、その上の領域を分かる人はほとんどいないのだ。
最近、沖縄の国際通りにある朝ごはん屋さんに行ったのだが、ジューシーとそばのセットが1200円。普通に考えればかなり高い料金設定だが満席である。その理由はその時間帯に質の高い朝ごはんを提供する店がないからだ。いわゆる食堂はあるのだが、米がまずい所が多い。
98点97点の世界を争うものではなく、機能が足りてないところを補填して勝負に勝つといったところだろう。
60点しかないところに80点をぶち込むモデルはまだ田舎には存在する。
プレミアムで勝負するアイデアは見つけやすい。
さて、話を戻して
もし売ることができる商品を私が作ることができたとしよう。
競争にさらされず価格を高く維持できるためには「私」の商品という「意味」を作らなければならない
仮に「機能」を売るのではなく「意味」を売るのであれば、「私」が応援されるに値する価値がないといけない
最も現実的な解決策は、おそらくSNSをつかった私のブランディングということになるのかもしれない
果たして自分に意味があるのか・・・
普通のエンジンしか積んでない人間にできることは何だろう・・・
結局は、自問自答しつつアイデアを探し続ける旅となりそうである
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