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◇コラム【健康マニアのケンコウ情報34】~目の疲労でなるVDT症候群を防止するお話~

 パソコン、携帯電話、TV、テレビゲームなどの表示装置を長時間同じ姿勢で使って、首・肩・腕・手などの筋肉が緊張して起きるVDT症候群についてお話しいたします。

 これらの症状は、表示装置やキーボードや書類の間を頻繁(ひんぱん)に移動させて目が疲労することで起きます。具体的には、目の疲れ、視力低下、かすみ目、物がぼやけて見える、目の痛み、目の乾燥などがあります。

 他の部分の症状としては、肩こり、首から肩にかけての痛み、腕の痛み、倦怠感(けんたいかん)、背中の痛み、手や指のしびれなどが生じ、あるいは感情に現れる症状としては、イライラ、不安感、抑うつ状態などがあります。

これらの症状を軽くしたり、防止する方法は次の通りです。

規則正しい生活をする。
作業をする1時間ごとに10分ほどの休憩を取り、遠くの景色を眺めたり、目を閉じたりする。
体を時々適度に動かして緊張をほぐしたり、深呼吸や伸びをして体全体の血流をよくする。
青色光カット(=網膜にまで届く光で、この光に長時間さらされると、網膜の中心部である黄斑に損傷を与え、黄斑変性の病気になる危険性がある)で、度数の合っためがねや、コンタクトレンズを使う。
緑内障など目の病気がある人は、悪化する場合もあるので注意する。
室内の照明は、均等に当たるようにして明暗の差を減らし、まぶしくないようにする。
パソコン使用時の書類と目の距離は、40センチ以上開ける。画面とキーボードと書類は、目の位置から等距離に置く。画面は、視線がやや下向きになる角度に設置する。
座る場合は、いすに深く腰をかけ、背もたれに背中を十分に当てて、足の裏全体が床につくようにする。
目を乾燥させないようにする。
反射しにくい場所に表示装置をおいて、反射防止型の表示装置を使う。

症状が出たら、早めに受診しましょう。    
                         (本誌・高田 秀子)                         
             (参考:京都府立医科大学・木下茂教授の話)

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