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表層地盤改良(バックホウ混合)と歩掛

表層地盤改良(バックホウ混合)の歩掛を計算するために、本工法の施工方法を解説し、施工手順・使用資機材・必要要員を説明します。バックホウ混合とは、表層地盤改良とも呼ばれる地盤改良工法の一つでGL-2.0m程度の地盤改良に適用されます。ここでは、歩掛の計算方法を各項目ずつ分かり易く詳細に解説します。

表層地盤改良(バックホウ混合)と歩掛
撹拌状況

表層地盤改良(バックホウ混合)の施工手順

表層地盤改良(バックホウ混合)の歩掛を計算するために、施工手順・使用資機材・必要要員を理解する必要があります。下記に表層地盤改良(バックホウ混合)の施工手順を示します。ここで、バックホウ混合とは、表層地盤改良とも呼ばれる地盤改良工法の一つでGL-2.0m程度の改良に適用されます。 
①  当該地盤に改良剤を散布するためのメッシュを切る
②  セメント系固化材の散布
③  バックホウを使用して攪拌混合
④  重機・ローラーを活用して整形・転圧・締固めを行う
⑤  仕上がり面の整形・仕上げを行う
 広範囲の施工面積を有する場合は、使用するバックホウのバケットをスケルトンタイプや爪を交換することで作業効率を上げることが出来ます。しかし、費用が上乗せされるため小規模施工では他工種で使っているバックホウを併用するケースが多いです。

歩掛計算方法

表層地盤改良(バックホウ混合)の歩掛計算方法は、下記特徴により正確に計算することが非常に困難です。加えて、小規模工事のためこのように細分化して検討する工種ではないことが前提です。
①  使用機材が多様にある
②  施工条件によって機種を選定する必要がある
③  施工回数によって日当たり施工量が異なる
④  補助労務が施工量の影響を受ける
 歩掛を計算する上で、本工法は「安定処理工」に分類されます。上述の特徴が示す通り、よく見かけるタイプの歩掛ですが規模が大きく複雑な歩掛計算方法であることが特徴です。

歩掛の詳細

ここでは、参考までに混合回数1回における60cm未満の深さ(広範囲を想定)時の歩掛の想定金額を示します。

歩掛参考例
日当たり施工量

表層地盤改良(バックホウ混合)の概略単価

新築戸建て住宅を建設する際に、地盤改良が必要になるケースがあります。その場合の相場を下記に示します。

比較表

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