見出し画像

表層地盤改良(バックホウ混合)と単価

表層地盤改良(バックホウ混合)の単価はいくらでしょうか?ここでは、地盤改良工における工事費の概算金額の目安に加えて詳細な内訳・資材単価(セメント系固化材の材料費)に関しても詳しく解説しています。施工金額の相場を掴み、どのように計算されているのかを理解して工事発注することが重要です。

表層地盤改良(バックホウ混合)と単価
撹拌状況

表層地盤改良(バックホウ混合)単価

新築戸建て住宅を建設する際に、地盤改良が必要になるケースがあります。その場合の相場を下記に示します。

比較表

工事費項目詳細

ここでは、もう少し詳細に深さ1mの地盤改良において必要資機材をリストアップして解説します。
 
①バックホウ
②スタビライザ(広範囲時に使用)
③モータグレーダ(広範囲時に使用)
④タイヤローラ(広範囲時に使用)
⑤作業員
⑥セメント系固化材(改良剤)
 
セメント系固化材(改良剤)は12,000円/m3と見積もると2,400円/1m2と概算できます。ここからは機材と作業員の直接経費を計上します。機材(バックホウ等)の運転代金を1,000円と仮定した時に3,400円/m3が合計額になります。この金額に機材の運搬代金を加算すると経費が70~100%割り増されます。従って、概算だと6,000~7,000円/1m2と見積もることができます。上述の表とも整合する計算結果になっています。

改良剤(バラ)値段

表層地盤改良(バックホウ混合)で使用されるセメント系固化材(改良剤)は、バラで購入すると1トンパック(フレコンパック)で運搬されます。東京のセメント価格を例に挙げると12,000円/1tと直近で1,000~2,000円程度値上げしています。セメント業界は、1位:太平洋セメント、2位:住友大阪セメントとなっており価格は市場動向に大きく左右されます。

地盤改良工の単価

積算資料関連頁 2023年1月号頁において、地盤改良工の公表価格を紹介します。公示価格とは、通常取引において標準価格、定価などと呼ばれているメーカーや施工業者の販売価格の総称です。実際の取引では値引きされるケースが一般的のため、あくまでも目安になります。
 
品名:E.Kロータリー・スタビライザー工法
規格:表層地盤改良工法(改良深度1.0~3.0m)横軸回転方式(φ1.2m)セメント系固化材100kg/m3
単価:2,900円/m3
 
本工法は、通常のバックホウ(0.8m3級)のアーム先端に混合攪拌機(ロータリースタビライザー)を取り付けた地盤改良専用機です。通常の表層改良では、GL-2.0m程度までしか改良深度範囲を確保できませんが、本工法ではGL-1.0~3.0mまで対応可能です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?