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地盤改良における固化材の種類一覧

地盤改良において使用する固化材にはどのような種類があるのでしょうか?一般的なセメント系・石灰系にはどんな違いがあるのでしょうか?本記事では、一般に安定処理に用いられる固化材(石灰・石灰系固化材や、セメント・セメント系固化材)について用途や差異の解説に加えて、具体的な商品紹介を行います。 

地盤改良における固化材の種類一覧
撹拌状況

固化材の種類

まず初めに、地盤改良で使われる固化材の種類を解説します。一般に安定処理に用いられる固化材は、石灰・石灰系固化材や、セメント・セメント系固化材です。石灰・石灰系固化材は、改良対象土質の範囲が広く、粘性土から砂質土がその対象となります。セメント・セメント系固化材は、山砂等のシルトや細粒分を多く含む砂を適応土質とします。粘性土で特にトラフィカビリティーの改良を目的にするとき、改良効果が早期に期待できる消石灰による安定処理が望ましいとされています。ただし、この場合は、強度増加は期待しないことが通例です。

セメント系地盤改良資材

セメント系の地盤改良材は、地盤改良における最も一般的な材料で、軟弱地盤・建設発生土の改良・汚泥の固化処理などの様々な用途に適用されます。具体的に例えば、太平洋セメントの「ジオセット」が該当します。

石灰系地盤改良資材

セメントに次いでポピュラーな改良剤に石灰系の材料があります。石灰を基材としているため、無機質で無害な特徴があり、生石灰や消石灰が該当します。そもそも石灰とは、石灰石を粉砕したものが重質炭酸カルシウム(CaCO3)であり、砕いた重質炭酸カルシウムを炉で焼成したものが生石灰(CaO)となります。更に、生石灰に加水して消化、熟成させたものが消石灰(Ca(OH)2)となります。そのため無機質で無害な特徴があるのです。

複合型地盤改良資材

ここでは、更に、石灰及びセメントを含む無機質材料を適切に配合した複合型の改良剤も紹介します。生石灰とセメントの長所を持ち、含水比のレベルに応じて使い分けれる費用対効果に優れた製品になります。 

高分子系改質材

加えて、高分子系改質材についても解説します。高分子系改質材の特徴は、汚泥を短時間で吸水・固化し、建設汚泥の適正処理・リサイクルを実現します。 
 
弊社では、浅層混合処理工法や中層混合処理工法等のセメント改良工法に関しても多数の記事を掲載しております。ぜひセリタ建設のHPもご覧ください。


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