見出し画像

ありがとう! キハ85系

1.初めに

2023.6.30 1つの車両が引退する
その車両は、国鉄型特急用気動車の置き換えの為に作られたキハ85系だ
今日、定期運行を終了する、キハ85系に書いていきたいと思う

2.キハ85系の主な車両概要

1988年 車輌製造開始
1989年2月18日 JR東海道本線、JR高山本線を走る、特急ひだとして運行開始(1日1往復)
1990年3月10日 全ての特急ひだとして運行開始(1990年のダイヤ改正より運行開始)
1992年3月14日 JR関西本線、伊勢鉄道線、紀勢本線を走る、特急南紀として運行開始
(1992年のダイヤ改正より運行開始)
1992年 車輌製造終了
1996年7月25日〜2022年3月11日 それぞれの列車にワイドビューという愛称が付く
2023年3月17日 特急ひだとしての定期運行終了
(2023年のダイヤ改正をもって定期運行終了)
2023年6月30日 特急南紀としての定期運行終了
(これにてキハ85系の定期運用は完全消滅)
2023年7月8日、7月9日 最後のキハ85系の運行
(高山本線にて臨時列車「さよならキハ85系」の運転をもって臨時列車を含めたキハ85系の運行は終了)

キハ85系 特急ひだ号 2022.8.11 名古屋駅
キハ85系 特急南紀号 2022.8.11 名古屋駅
(鹿対策用バンパー(大)設置車両)

3.キハ85系のこれから

キハ85系の1部の車両は、京都府にあるWILLER TRAINSに譲渡され、京都丹後鉄道KTR8500形気動車として、内装等がリニューアルされ、観光列車として新たに運行開始することが決まっている
キハ85系のほとんどは、解体されてしまったか、解体される予定なのだが、1部の車両だけでもまだ見れる機会があるのは、鉄道ファンとしても嬉しいと思う

4.新型車両HC85系って?

2022年の7月より、高山本線へ投入開始
従来のキハ85系はエンジンのみで動いていたが、HC85系はエンジンも使いつつ、下り勾配等で発電した電気を使いながら走る次世代型のハイブリット気動車
従来のキハ85系よりも、走行時のエンジン音が静かなことも特徴

HC85系 特急ひだ号 2022.8.11 名古屋駅

余談 車内チャイムの変化

従来の特急、キハ85系の車内チャイムはJR東海特急の象徴とも言える、ワイドビューチャイムが使用されていた
だが、HC85系では、国鉄型車両でよく車内チャイムとして使用されていたアルプスの牧場をアレンジしたものと変更になった
JR東海特急の象徴とも言えるワイドビューチャイムは、今後もしばらくは中央西線、篠ノ井線を走る、383系特急しなのや飯田線を走る特急伊那路や東海道本線、身延線を走る特急ふじかわに使われる373系に搭載されているので、ワイドビューチャイムを聞いた事ない人は、ぜひ乗ってみて欲しい

5.終わりに

34年間、ひだ、南紀として走ってきたキハ85系という1つの車両の幕が閉じる
特急型車両は、一般車両と比べても走行距離が長いうえ、速度もかなり出る
その分、早く引退してしまう
過去にも数々の車両の引退を見届けてきたが、時代の流れって、自分達が思っているよりも早いんだなと感じる

2023.6.30 1つの車両の幕が閉じる
𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢 キハ85系

キハ85系 イラスト ひだ&南紀
キハ85系 イラスト ひだ
キハ85系 イラスト 南紀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?