読みたい本が多い①

読みたい本が多い。面白そうなカフカの本がまた出ているので、とりあえずAmazonで値段を調べてみる。5000円はいってくれるなよ、と思ってみてみると1980円とか。これなら、一躍優先順位ナンバーワンに躍り出た、と思えなくもない、が、うーんやっぱり置いとこう。今は立て込んでいるのだ、買いたい本が。

おじさんが揺れていた。上に向かって大きなあくび、のようないびきをかいていた。おじさんが、そのフォルムの丸さも相まって、色黒だし、そこまで清潔さが目立つ感じでもないけど、可愛く見えるときがある。おじさんはひざとひざのあいだに、黄色いリュックサックを置いている。靴は、今僕が履いているニューバランスのような、ハイカットぎみの、どこのメーカーだかわからないやつ。アディダスかな、黒だからよく見えない側面が。おじさんは横に揺れるのをやめて、縦に揺れている。左にも今揺れている。おじさんの右のおじさんはひとまわり小さい。迷惑そうに見えなくもないが、体格差があるから自然とそうも見える。なんか、あれやってる。ナンプレみたいな、クロスワードか、の雑誌。わからない、競馬かもしれない。電車でナンプレやらんか。ボールペン持って縮こまってやってる、でかいおじさんはそこまで関係がなさそうだ。でも一度、ちょっと迷惑そうにしていた。というかたじろいでいた、おじさんがこっちに傾いてくるもんだから。

矢口さんの美容院に置いてあった、UOMOが買いたい。志尊淳が表紙の、あんまりほかで見ないような気がした雑誌。そんなことも多分ない、昨日、TSUTAYAブックストアに置いてあったから。あそこに書いてある、矢口さんの好きな髪型論はなんどでも読み返したい、あと美容院で何枚か気に入ったコーディネートを写真に撮っておいたのだが、なんか他にも僕の好きなのがありそうなので、いつでも読めるようにできたら嬉しい。

上の人のは、服が高すぎるけど、これでかっこよくなるんやと参考になった。これだけでいいんだ、というか、これで建つんや、柱はこれだけで実はいいんや、みたいな建築、建築のことはよくわからないが坂口恭平がそんな感じのことを家を建てる以外のことでもやっているから、それに感銘を受けた僕は、自分のルートでもまた似たようなのを探してみる。今日はこのまえアウトレットで買ったグレー生地のボーダーをきているから、あ、これ上の人の感じで下選んだほうがいいかも、と思って、この前はアウトレットで一緒に買った濃い色のデニムを履いたけど、今日は薄い、水色っぽい色のデニム風パンツを履いた。いい感じかも。ただ、両方ジャーナルスタンダードだからよく考えたら、ちょいあれかも、洒落てないかもチョイスが。そんなことないかも。

2枚目は、ベンデイビスってこのロゴのやつなんや、とようやく知れて嬉しいのもあった。あとは、シャツの中に白ティーをみせる着方は前から憧れていたから、ひとつ具体的なお手本がゲットできてよかった。あと、下はディッキーズだが、僕が何度も下北や高円寺で、買いそうになって買っていないパンツなので、この色じゃなくて黒だが、改めてディッキーズが欲しくなった。何色がいいかな。彼女に喜ばれるのはたぶん黒だが、それはこの前の話でいまはそうでもない。なんか、ちゃんと今年は服のことも考えるというか、そっちのセンスも磨く努力をします、というのが、たまたまだが今回のアウトレットで伝わったと思うので、何色のパンツを買おうが許してくれる気がする。カーキもいいが、黒でこじゃれたパンツを一枚も持ってないので、黒もいいなあ。

3枚目は、Tシャツだよね。俺ボーダー好きだから、昔お父さんがこういうの着てた。写真があったからそれをみた、それも昔。それからバケハも似合っている。僕は帽子が似合わない、今のところ、マジで似合わない帽子にしか出会っていないので、こうやってかぶりこなしている人をみるとカッケェー、と思う。ただこの人は、トータルで似合っている。バケハが似合っているだけではない。それが矢口さんの「好きな髪型」と繋がってくる、なんというか髪型としてのツルッとした感じ、金沢21世紀美術館みたいなツルッとした感じじゃなくて、まさにこの前のディグトリオのポッドキャストでいってた、地元のなんてことない、どこからも公金が出ていない施設なのに、いちいち家具とかいいの使ってる、みたいなオシャレさといいますか、まあイメージで繋がっているだけで、話としてはあんまり関係ないっちゃない。ようするに、髪型がパキッと決まってない、ほうがカッコいいとまで思わせてくれたというか、なんとなくパキッと決めるのは嫌だった、恥ずかしかった、みたいなのがあったところに矢口さんの文章がきて、俺はじゃあこっちへ進もうという活力をくれた。なんていってたかな、キーワードがあったんだ、街に、馴染んでいる人がおしゃれ、みたいな、そんなことを言っていたのだが忘れてしまった。それを見返したいのもあって、やはりUOMOは絶対買う。今決まった。

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