おへんじ伝言板 2024.5.18

お疲れさまですみなさん、僕がこれを書いているということは、諸々の返事が滞っていて、ぼんやりやりたいことは定まっているんだけど、どこからどう言えばわからないからいたずらに返信やらを遅らせてしまっているということです。
ときどき僕はこうやって、ときどきというかこれまでに2、3度このやり方でこういう状態を克服してきたというだけですが、伝えたいことのある相手に、手紙を書くようにして、文量が膨らむのも気にせずに、結論もたわいごとも区別せず吐き出していくと、なんとか俺がどうしたいかあなたに伝える勇気が湧いてきて、そのころにはもうそれを伝えるための手紙が出来上がっているおかげで皆にこれを伝えることができるようになりました。だから今回もタケダやナガヨシ、カタクラやタツヤに宛てて手紙を書きたいと思ったのですが、いつもこうやって書き出すときはいやいや、いちいちそんなまどろっこしいことしてるやついないよ、行くいかない、行きたい行きたくないの一言で済むものを原稿用紙3枚も4枚もかけて、と「マジレス」する僕もみられ、そのせいで余計みんなへの連絡が遅れてしまったりするので、なんとアホくさいことか、とようやくそこの解決策をひらめくに至ったのです。すなわち手紙ではなく、伝言板をモデルにする。というか伝言板を書く。ここに建てる、という作戦です。

見てください、すでにみんなにとってはどうでもいい僕の論理の流れを説明しているだけで1.5枚も書いてしまっています。でもいいんです、伝言板って、自分に関係のあるところだけ読めればいいのですから。でも関係ないところを読んでもいい。全体の流れがみえるのもそれはそれで、自分にあててではないメッセージを読んで、僕と彼の役割の違い、彼と彼の関係性をみて面白がったりもできるんです。だからいったんこれでやってみましょう。風呂上がり、髪を拭きながらこの作戦を思いついた段階では、僕の幾百幾千の変身延滞と、それに付随するこの伝言板制作を連ねてとじていったら、そうですね1000部くらいは物好きがコンスタントに買ってくれるような本になるんじゃないかと夢想しています。これを夢想で終わらせないために、まずは書いて、書き切って、当事者の皆さんに送りつけることでこれを原稿だということにする、必要があります。なので皆さん、ここから先は長ったらしい返信を受け取る気のいい友人であると同時に、現代のフランツカフカ、アサダのスーパーな原稿を日々うけとり、フラットな手つきで商品をさばく編集者、兼プロデューサーとしてこれを見てみてください。

では、前置きが長くなりましたが伝言のほうを書いていきます。

まずタケダへ。
旅行どする?ってだいぶあそびのある質問を投げかけてもらっといて、返事をためにためてしまってすまん。この返事がまたややこしくて、パッと言えないこともないんだけど、こうは思われなくないなってのが多すぎて、もう見栄えは諦めてすべて書き殴り尽くすことにします。
7月は行けないな、なんでかっていうと、なんでなんだろうな、その川下りみたいなのが俺のやりたいのとと違うってことなのか、単にいまやってる5-6月の冬眠、大きくお金や体力を使うイベントを前もってセットせずに過ごしてみる、それをもう、いけるとこまで長くやってみたいと思っているのか、さっきちょうどレミちゃんと、レミちゃんちの実家の猫を撫でながらその話をしてみたんだけど、けっこう今の年齢であるあるの悩みでもあるらしく、まあ前者の、ちょっと社会人のみんなの、休みの日はパーっと遊びたい、わかりやすく弾けるようなアクティビティでぶち上げたい、ってのと俺のやりたいことがじんわりズレてきて、っていうと半永久的にその差は広がる一方みたいにみえて寂しいけど、いまはとりあえず皆とやりたいことが違って、なんとなくそういう状態でも今まで意識せずとも行けちゃってた今までの俺ともちょっとやりたいことが違うわけで、ダブルで戸惑ってる、まあそんなふうにはもちろんレミちゃんには言われてないんだけど、それお前のやりたいことと皆のやりたいことが今は違っちゃってるだけだよ、それはもう言うしかないよー!考えすぎないよー!とだけ言われて、俺は普段悩みを簡略化されたような印象を受けるといやな感じがするんだけど、なんとなく今回は核心をつかれたところがあって、なるほどねえ、と唸ってきたところです。
なんなんでしょう、これを短く、端的に表現する術を俺は持たないので、一応毎日いまも原稿10枚書いて、たくさん書く体力だけは鍛えているのですが、やっぱり長距離タイプらしく、スタイリッシュには決められないさだめの中で生きているってことなのかな、まあでも真面目に、嘘をつかずここまでかけていると思います。わかりやすいかは微妙ですが、そのまんま書いているので読みやすいとは思います。どう思う?俺はどうすんのがいいのかな、なんか、大学の友だち、高校の友だち、地元の友だち、みんな会うと楽しくて、たまには引きずってでも外に連れ出してもらったほうが、俺は健康でいられる、それだけが俺の真実だったんだけど、それがちょっと変容してきてるらしいのよね。とことん、ひとりで悩んで、まあ俺でいうと躁鬱の話になるんだけど、この鬱の過ごしかたを練習したいというか、その中にしか俺のやりたいことって見つかる気配がないと踏んでいて、そのときがきた感じがしてるっていうのかな、ちょうどYouTubeをいったんやめるか、なんか、俺がやりたいこと、俺の思ってるおもろいっていったんこれで全部だな、みたいな、そんで俺はそこから俺のやりたいことなんてないんじゃないか、いくら未来に向けて探してみてもあてがなかったから、絶望したような感じになって、つまりそれって俺の過去を振り返ってみないと見つかりっこなかったから、自分の深いところに潜っていくのってみてくれは暗いから、世間的にいうところの鬱状態に俺は入っていって、そこで坂口恭平っていうおんなじ体質のマジで仙人みたいな創作者に出会って、まあなんやかんや生きる術を今身につけてる最中なわけだけど、そんな感じで、いったんまたやりたいこと全部やっちゃったんだよねきっと、だから生きる意味をふたたび探しに、ちょっくら引きこもってきます、クッソ本買って、別に読むの超好きなわけでもないから全然4ページくらい読んでそのへん置いちゃうんだけど、そんな感じでゆっくりゆっくりまた俺のやりたいことってなんだったっけ、っていうのを探していくってのが俺のいま一番やりたいことなんだよね。たぶん、だから、もうほんと友達かの誘いを断るにはあまりにフワフワしてるんだけど、俺としてはやんわりしつつも確固たる要望を抱えているのがまたわかっていて、でも見た目はフワフワしてるから他人に伝えるのが難しいみたいな。それで困って、ちょっと返しようを見つけられずにいた。こうすればよかったんだな、全然まだ、なにがいいたいのか、結局なんでそうなってるのか、みたいなことは言えてない気がするけど、ま、ニュアンスはじんわり伝わってくれてそうな予感もするけどね。
あとあれよ、一個具体的な希望があってだね、タケトの結婚式の余興づくりのときにやってた、あの皆が皆集まらずとも、ただ周期だけに準じてトントン開催してくあのリズム、あれが俺心地よかったんだよね。旅行とかはたしかに全員で行きたさある、俺も旅行いきたいメンタルのときとりあえず全員集まる日おさえたいって思うし、でもなんとなく、いまなーんか行きたいメンタルでもない側にたってみて、俺がいかずとも皆んなしれっと行っちゃう感じが淡々と続いてくのが一番安心するかもなって気づいた。まあもともとそんな感じでやってる気もするけど、普通に全体で、俺こういう旅行いきたいんすけど、で今みたいに投票した上で、連絡のつかないやつは一応、ありがたいことにタケダが俺にくれたみたいに個別に連絡して、いやあ、みたいな感じだったらもうじゃあ今回は欠席で、また今度うい、みたいな感じで、でまた今度余裕ですぐ開催して、気分よかったら気分いいやつだけいく、みたいな感じで。まあどうなんだろ、俺の気分屋的な体質がそうしたいっていってんのか、俺はなんとなく、実はみんなそれがいいんじゃないかと思ってるけど、やっぱライフスタイルが違うわけでね、せっかくの休日、みたいなスタンスじゃないのとパーっと金使っちゃうか、の発動しづらさ(ていうか発動するポイントの違い)のダブルパンチで俺はみんなとズレてて、そこに摩擦を感じて居心地悪く感じつつ、もういっそバックステップを踏んで、みんなと歩調をずらすことさえできたら、俺はもう気分良く、サービス精神全開で、不屈のエンターテイメントエネルギーをジャバジャバみんなに提供することができて、旅行の全てがハッピータイム、みたいに演出することができるのかもしれないとすれば、皆にとっても悪い話じゃないのかもしれないな。こじつけだけど、俺が着替えたりどっかを出る準備が遅いのも、体が本能的に、みんなと歩調をずらしたがってるからなのかもしれないよね。俺はそれを、意識的な逆張り、それだけだと思ってたんだけど、どうも逆だろうがなんだろうが、そうしたい、みたいな箇所があるらしいとそれも最近気づき始めたからね。

ということですまん、長くなったが、とりあえず7月は欠席させてもらいたい。そのうえでリクエストをするのもわけがわからんのだが、リクエストがあります。7月の川下りは絶対に決行してください。そして俺は今、というか半年くらいにわたってしばらくの間、温泉モチベが異様に高いので、岩手の大沢温泉にいきたいです。それから、ワインモチベも高いので、この前タケダに送った3リットルだかのワイン会をやりたいですね。いい加減、ワインドランカーの人口増やしたいよな、いつまで日本酒とかやってんだ、遅いって。厳しいって、とまあそんなところで結びとさせていただきます。
ちょっと予定外に分量が膨らんでしまいまして、タケダに宛てたものだけで規定の4000字に達してしまいました。なので、もう23:30も回っておねむなことですし、いつもの通りあっくんに提出しつつ、宛先のタケダにも今回は実験的に、というかまあ手紙なんだから送らないとしゃーないやろう、ていうか返信したくて書いたんだった、ということで送らせてもらいます。やっぱこの、書いたら書いたで、満足しちゃうみたいなのも不思議でいいよね。死にたいって電話して、そう坂口恭平って人が死にたい人からの電話を1日20件くらい受ける生活を10年以上続けてるんだけど、けっこう繋がる電話番号があるんだってわかったら、安心して切っちゃう人も多いんだって。だからこれも、そのまんまこの原稿を送らなくても、もしかしたらサラッとコンパクトに返信できるようになってるのかもしれないよね。まあ眠いし、せっかく書いたから送りますけど。どうすか、編集者的には、本になりそうすかね。

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