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C-01 アジア大陸、人心の揺れ


数十年、数年で国が滅亡。
年表を見ると国の移り変わり、時代の流れが整理されている。 事の起こりを年号と共に暗記するためだけに躍起する学生もいる。サラ~っとスルー。
どこかの国の民が子を産む、十年経たないうちにその国が滅亡、崩壊となればその家族は戦乱に巻き込まれて逃げ惑う。民の子がそうなら、身分の高い者の子はどうだろう?
当時の国王の家系は全滅抹殺の様相が強い時代と想像する。
家臣たちは?
部族長らは?
一騎当千の隊長クラスは?
物流を担う豪商や武器の支援、同盟を表明していた周辺の小国代表らは?
そんな事が気になり出すと、貢物を定期的に贈賜していた倭國はどのような交渉に苦慮しただろう?
はたまた、倭國からの貢物の行列を目にした重臣と言われるもの達は倭國という存在が希望に叶う夢の国、魅力的な國に映っても不思議では無いし、大義名分を付けて避難しゆく國の最優先候補になってもおかしくない。

64年の仏教伝来、思想の乱れ
選ばれし者しか救われない小乗の教え。
バラモンの厳しい修行の果てに救われゆくひと握りの希望を抱き悦を求めてきた者らはその過酷の意味から解き放たれ皆が悟りを得られる大乗の教えはどのような混乱をもたらしただろう。
導かれる段階を小出しにして、最小限の混乱に推しトドメられたろうか。
真に受け入れられ社会生活にその教義がしっくりと来るには相当の年月が費やされることまで見通しておられていることには恐れ入る。
184年、黄巾の乱。 どこか遠くの戦乱の声。
しかし、民の過酷な生活、飢饉疫病の猛威に親は子の飢えに子は親の変わり果てた姿を思い自ずから声を上げ一つの声は呼び水となり一人また一人と群れを成す。暴動が暴動を呼び逃げ惑うのもまた近隣の飢えた民たちだった。

今も昔も結局は何も変わらなかった。
現代の大戦からの80年平和の影では内戦や紛争は燻り続けていたのだから。
ロシアの侵略ウクライナ戦火の飛び火を恐れるNATO加盟諸国といっても犠牲になるのはいつも変わらないそこに暮らす私たち庶民。

もうすぐで79年目の終戦。

二千年前の諸々の終戦を経ても年表の年号を暗記するだけの若者が大人になるだけの仕組みでは繰り返すしかないと誰も気づかないのだろうか。

人心の揺らぎは新たな発想の渦となり何を迎えるだろう。

ロマンを追いかけるハズが年表を見て苦味しか味わえなかった。  無糖 缶

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