それでも私が「親の会」に参加する理由②

昨日の続きです。

https://note.com/serene_crab4645/n/n88e3ba9313a8

②自分の心と向き合える

うちの子が生まれて2年程、私はほとんど家に引きこもって付きっきりで介護・育児をする生活をしていました。
当時はそれで順調に生活出来ていると本気で思っていました。
障害児育児とはこういうものだと。
これからも、これでやっていけると。私、立派にお母さん出来てるじゃん、と調子に乗っていました。

結果、児童相談所に大泣きしながら「子どもを虐待しそうで怖い」と通報する事件を起こしました。
相談員さんが家に来てくれて、仕事中のお父さんも呼ばれる大騒ぎになりました。
ここで初めて私は自分を追い詰めていたことを自覚しました。何でもない顔して、実はものすごく困っていたのです。そんなもの続く訳がありません。

母に「あんたをそんな立派な人に育てた憶えはない」と叱られて、私は「無理をしない・人を頼る」ことを覚えました。

後日、うちの子を連れて「先輩お母さんとお話しする会」に参加しました。皆さんとお話しする中で私は

  • 健康な子に生んであげられなかった負い目を感じていたこと

  • ずっとそばで甲斐甲斐しく世話をするのがせめてもの償いだと思っていたこと

  • 疲れて投げ出したい気持ちになるときもあるけど、それでもうちの子がかわいいこと

を知りました。
人に話すことで、自分の思っていることが整理出来ました。
先輩お母さん達にも、憶えのある話だったようで、あるある私もね…なんて軽い調子で聞いて下さいました。
ああ、私だけじゃないんだとホッとしたのを覚えています。

きっと、親や友達に話したら深刻になってしまっていたと思います。
慰めの言葉をもらっても、ありがとうって言いながら、何も知らないくせにと思っていたかも知れません。

あの時出会って本当に良かったです。

今は会合に参加したり、会報を読む事でほかの人達の状況や気持ちを知り、参考にさせてもらうことで、自分の限界を突破することはなくなりました。
会には私の祖母世代の先輩お母さんもいらっしゃいます。上の世代のお母さんの話の中には、私がこれから経験すること、潜在的な困り事が埋まっています。

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