熱情の毒

結局、先週土曜のレッスンではドビュッシーの月の光を見てもらったものの完全にうわの空で、気持ちは熱情に持っていかれてしまっていた。月の光のある場所が上手く弾けず、先生から『右手をどう弾きたいか考えて、それに左手を合わせる感じで弾いてみて』と言われても、どうメロディが弾きたいとかそんなのが全然浮かばない!もはや興味がない!

自分から『次は月の光やりたい』と言ったくせに、なぜかこの曲が好きになれませんでした、と先生にも正直に話した。

気持ちが乗らないのはドビュッシーの大不倫が浮かぶせいなのか。

…いや、熱情の毒に違いない!

レッスンが終わって月の光から解放されたらその後は一切弾かずに、ひたすら熱情に向き合った。うまく弾けないところは60くらいまでテンポを落として何度も何度も弾いた。

で、結果、練習開始から1週間で譜読み終了。テンポは90で最初から最後まで通せるまでになった。次のレッスンまでにもうちょっとテンポアップできるかな…100くらい。プロの演奏だとたぶん130くらいで弾いてるかな…道のりは遠いけど。

今回も『さすがに譜読み完了は無理でしょ!』と思ったけどやり遂げてしまった。なんだろう、この燃えるような気持ちは。仕事や家事育児以外の空き時間を全て熱情に注いでいる気がする。やはり熱情の毒か。


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