壊れたクーラーと38度の部屋

悲しいことに8月がはじまってしまいました.小学生の時ならば,やった夏休みだと心の中でクラッカーを鳴らしていただろうに,今じゃただ見送ってしまった,過ぎた時間を後悔させられるようで焦ります.そして私は焦りが苦手.何かに追われていると果たしてちゃんと自分は行きたい方向へ進んでいるのか疑ってしまうのです.だがしかし,嬉しいことに梅雨は終わったようです.突然の土砂降りに,外へ出る気分を削がれる毎日にはおさらば.外に出たい時に外に出れますし,うっとうしい傘を持ち歩かなくてもオーケー.最高.でも実は,梅雨の終わりというのは夏の始まりを意味しているのです.そして今夏はどうやらとんでもなく暑いらしいのです.さらに私は夏も好きではありません.極め付けは,壊れたクーラーと38度の部屋.まるで荒廃したTokyoの日常,崩れてむき出しになったアパートの一室とも思える環境です.半分開いた瞳孔で,光に歪んだお空を見つめてしまいます.お家に閉じこもって,涼しい部屋でやりたいことだけを,最高の精神状態でやるという私の願望ははかなく消し飛びました.それほどの攻撃力が,壊れたクーラーと38度の部屋のタッグにはあるのです.結局その室温に蹂躙され,準備運動の足踏みをしただけで,一日が終わろうとしています.しかし,こんな日常にも,明日でおさらばです.なぜなら,クーラーの修理が13時から予定されているのです.明日の今頃には,正常なクーラーと28度の部屋というタイトルでまた日記を書いていることでしょう.そして,快適な環境を手に入れた私は,おそらく足踏みしかできなかった今日を取り返すように,凄い勢いで走り回るでしょう.私の夏が,ついに始まりを迎えるんだなぁ.楽しみです.

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