見出し画像

ツアー最終日 釧路Cat。

ツアー最終日は釧路。釧路ジャズクラブの神村恭一さんが昨年にオープンしたジャズ喫茶Catが会場だ。

札幌駅から乗った特急おおぞら5号は、途中新得あたりでシカに接触したが、わずか15分遅れで釧路へ到着。自分の名前が背負った業なのか、昔から共演者やツアーマネージャーとシカのトラブルは多い。【セオタカシ シカタオセ】どうか気を付けて頂きたい。釧路に着くと雨。幹雄と雨は切り離せない。

マンボウが適用されてない釧路。しかもCatはコロナ禍にオープンしたお店で、換気はハイテク性能なものを備えている。久しぶりに時間を気にせずにライブが出来た。

終演後、高校生達が興奮して話しかけてきてくれた。なんと昔ツアーをしたバンドのメンバーのお腹の中にいた子が彼だった。時の経つのは早い。ギターボーカルの彼とベース、ドラムの仲間達。楽器弾いてみる?とか話して、ドラムとベースが弾き出すと、全身全霊のピアノで絡む幹雄。初めて弾く極太ガット弦のウッドベース、手探りで音を見つけていく。いい耳してる!重厚感がありながらタイトなリズムを生み出すドラマー。終わることのないグルーヴ。歌の彼はピアノを弾いて俺とデュオ。好きな響きがあるようだ。

通う高校には軽音楽部がなくて、先生達に頼んでも実現出来ないという。演奏したい気持ちが伝わってくる。話すとめちゃくちゃいいやつらで、この子達が学校でも音楽やりたい気持ちをどうにか実現出来ないものかなと思う。彼らに演奏する場すら用意出来ない教育っていったいなんなんだろう。ほんの少しの後押しだけだと思うんだけどな。まぁ、どれだけ障壁があろうと関係なく彼らはやるだろうし、素晴らしい魅力を持っている。

旅の終わりに原点のような真っ直ぐなエネルギーを感じた。

釧路空港から羽田へ。ツアーが終わるとすっかり快晴。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?