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板橋文夫•瀬尾高志•小山彰太 中国ツアー終了!

板橋文夫さんと小山彰太さんとのトリオで初の中国ツアー終了!!北京と上海ブルーノートでの2公演を終えて、日本に向かう飛行機の中で書いている。この舞台を企画した“SATORI”の皆様に心から感謝します。上海で日本のジャズムーブメントを起こしている“浄土レコード”の方々、そして夜遅くまで付き合ってくれたスタッフ達や通訳の皆様有難うございました。

2公演ともテーブルを全て外に出して、椅子をぎっしり並べるほどの超満員だった。各会場300人以上来てくれていた。20代から40代の若者達が8割くらいだった。中国の音楽シーンは凄いよ!と沢山の人が言ってたことがよく分かった。

上海ではドラムの彰太さんのギリギリ近くのところまで若者達がいて、まるで一緒に演奏しているかの如くの動きで興奮して聴いていた。完全に煽られる我々。超微音から大地を轟かせる爆音まで自在に操る彰太さんにみんな大熱狂!板橋さんの叙情的な旋律、全身を使った命懸けの演奏を真剣に受け止めて聴いてくれて、心からの大歓声で応えてくれた。

各会場2時間半を超える公演で、その後サイン会が1時間以上もあった。行列の先が全く見えないのだ。みなLP(日本でも見た事がないのまであった)やCD(持ってきたものが全て完売!)を持ってずーっと待ってくれているのだ。長く二人と共演してきた俺が驚く(身体が心配でもある)ほどの大熱演の後で疲労困ぱいなのに、全ての人に心からお礼とサインを書く板橋さんと彰太さん。偉大なる愛の塊。俺は二人と演奏出来て、中国に来れて、こんなにもみんなが暖かく迎えてくれて、めちゃくちゃ幸せです。

上海ブルーノート公演のサイン会の後、借りたベースの弦を交換したり、後片付けをすると深夜1時を過ぎてしまった。そんな時間までPAの方は待ってくれていて、一緒に片付けしながら多くの話をした。スタッフの方々を見ていると、何か新たな事がここから生まれるかもしれないと思った。

通訳は地元で日本語を学ぶ学生達がやってくれた。皆とても日本語が上手くて(俺たちより綺麗で分かりやすく喋ってくれる)、日本語を覚えた理由とか、好きなアニメの話、言語学の話などとても興味深かった。通訳だけでなくランチや地域の案内もしてくれて、とても楽しい時間を過ごせた。学生達はこのようなバイトをしながら学費を稼ぎ、様々な将来へ向かって進んでいるのだ。会う人会う人皆が暖かく接してくれた。俺が一人で食堂や飲み屋に行った時、中国語が分からずネットも繋がらない無力な俺に、お店の人はメニューや食べ方を分かりやすく教えてくれて、とても居心地が良かった。

巨大で新しい建物や文化があり、また逆に古くて歴史のあるものも同時に存在している街。ここに書く事はないが感じた事は沢山ある。出会った人々は血の通った音を求めていた。音で深い会話が出来たように思う。

板橋文夫 special TRIO
 板橋 文夫(pf)瀬尾 高志(b)小山 彰太(ds)

4月25日(木)北京 [Blue Note China]
4月27日(土)上海 [Blue Note China]

 SATORI x Blue Note China

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