2021年のベスト映画パンフ

【映画パンフは宇宙だ!メンバーが選んだ 2021年ベストパンフは?】に今回も回答しました。

2021年の購入パンフ数は64冊。
私的ベストは『アナザーラウンド』で、情報量が多く丁寧な作りで映画を深掘りできる1冊、北欧の飲酒文化と北欧の至宝マッツ・ミケルセンに詳しくなれる。マッツミ大好き!

面白かったのは『名探偵コナン 緋色の弾丸』。不勉強ながら過去作のパンフを所持しておらずもしかするとお決まりなのかもしれないが、少年探偵団によるインタビューという形式で監督・脚本・CG監督の記事が載っていて驚いた。光彦くんが回し、歩美ちゃんが質問を加え、元太くんが感想を添える。工夫があって良い。

映画大好きポンポさん』は、タイトルに合わせ製作陣の好きな映画の紹介がされているのが素敵。私は好きな映画を聞かれたとき、相手によってどれを答えるかとても悩んでしまうタイプなのだが、この場合世の中の人がほぼ皆知っているタイトルでかつ映画好きとわかるところを攻めたいので、主人公役の清水尋也さんが『ダークナイト』『ユージュアル・サスペクツ』『トゥルーマン・ショー』の3本を挙げているのはとても絶妙でわかります……と思わず目を細めた。

回答に入れていなかったところで言うと、『クーリエ:最高機密の運び屋』という、セールスマンがスパイになる実話を基にした映画のそれは、軍事評論家や軍事史研究家の方のコラムが載っていて時代背景やソ連の情報を知ることができパンフレットの役割を十二分に果たしてくれている。

続いてこちらも回答に入れれば良かったと後悔している、映画自体もとても好きだった『哀愁しんでれら』。監督インタビューはかなり踏み込んだ解説をしているし、映画を観ていて作り込まれているなと感じた衣装や美術についてはその効果を写真を交えて丁寧に説明しており、作品理解が深まる1冊だ。

良くない方についてはあまり触れない方がいいのかもしれないが、個人のページなので書いてしまうと『ラストナイト・イン・ソーホー』の寄稿者はちょっとそれで良いのかとがっかりするところがあった。もちろん情報自体はとても興味深いものだったのだが、映画自体が捉え方の危うさをはらみかねないものだったので、人選としてこの2名はあんまり良くないなと思ってしまう。同じく『ガンズ・アキンボ』の寄稿者についてはタイミング的にも最悪で、パンフ自体はデザイン等が好きだっただけにちょっと残念だった。

2022年もいい感じの映画パンフに出会えたら嬉しい。しかしこの調子で年間50冊ペースで増えていくとなるといよいよ置き場所に困るな。

Twitterで募集した【2021年ベスト映画パンフ】の集計結果も面白かったので、興味がありましたらこちらも是非ご覧ください。


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