棘を抱く
《棘を抱く》
ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2022年
Comment
以前より心の痛みを傷に例えて作品を描いてみたいと思っていたのですが、傷を仰々しく描くと痛々しくなりすぎると思い、この作品ではバラのひっかき傷という形に落とし込みました。(ですが、もしこの作品でも痛々しいと思われた方がいましたら、すみません。)
また、自己受容のような意味合いが作品からぼんやり見えたら良いと思い、バラと、少女のスカートの色合いを揃えてみました。
以前、「すみれの血のいろ」という作品を描きましたが、意図していないものの、こちらの作品の詩ではバラの血の色を想像するものとなりました。なんだか、すみれの血は青く涼やかで、バラの血は赤く温かそうです。