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アスペクト自体は意味を持たない。

鑑定では「占星術を勉強中です!」という方も何人かいらっしゃいました。同じ占星術を学ぶ者としてとても嬉しいです!

で、皆さん一様に「でもアスペクトが難しくて」と話されていたのが気になったんですよね、、、。

・アスペクトが天体に意味をつけている
・このアスペクトだから~
と考えていませんか。

コレ↑で考えている方は
ホロスコープから読み取れる幅が
むちゃくちゃ狭まります。

私も以前はそうだったので、
「私もあったあった!そう思った!」
とヘッドバッキングなのですが

重要な、、、というか
アスペクトの根本的なこと、一番大事なこと
だけをここでまず押さえておくと
頭がスッキリすると思います。

アスペクトそのものは意味を持たない。

ということです。

ではアスペクトの意味は何から生じているのか?というと

エレメント

なのです。

つまり、エレメントをがっつり押さえるとアスペクトの構造が簡単に理解できるようになります。

彩雲出てた。

エレメントとは

火・地・風・水と星座と括っているものです。
(西洋占星術ではこの並びです)

火 牡羊座・獅子座・射手座
地 牡牛座・乙女座・山羊座
風 双子座・天秤座・水瓶座
水 蟹座・蠍座・魚座

火は熱くて乾いています。
地は冷たくて乾いています。
風は熱くて湿っています。
水は冷たくて湿っています。

120度

まず、同じエレメントにある星座同士なら120度。
エネルギーが循環しやすい角度です。
このアスペクトを出生図に多く持つ人は
「自分のやり方」で無意識に進めるタイプ。
たとえば、牡羊座の水星と獅子座の火星の120度なら
答えよりも進んでいく過程を大事にする熱い指導者になりがち。

180度

温度が同じ(熱・冷)で湿度(乾・湿)が違うと180度。
温度が同じなので、進む目的は同じなのですが
湿度が違うので、進め方に違いが出ます。
熱は未来に向かう
冷は過去に向かう
乾は一人で
湿はみんなで
という感じ。

なので、蟹座と山羊座の場合は
過去やこれまで積み上げてきた経験を軸に動きます。
しかし乾・湿が違うので
蟹座は「みんなと共感し合いながら」進めようとするのに対して
山羊座は「自分一人で考えさせて欲しい」のですね。

こういう同じ方向を向きながらも
相反する角度を持った者同士ですと
逆にツーカーで上手く進むことがあります。
一方が(湿った方が)違う考えに引っ張られやすいからです。
そして衝突を繰り返しながら
妥協点を探っていくことが課題になります。
これを個人のホロスコープで持つと
いわゆる「葛藤」が多い人になります。

90度

温度(熱・冷)も、湿度(乾・湿)も違う場合
何の共通点もない組み合わせになると90度。

温度が違うので、進む目的が違う。
湿度も違うので、進め方も違う。
熱は未来に向かう
冷は過去に向かう
乾は一人で
湿はみんなで

180度が反復横とびなら
90度はシーソーだと思って下さい。

反復横跳びをするのは自分一人ですよね。
A←→B地点を基準に動く。

シーソーは、二人いる自分
ギッコンバッタンやっていると思って下さい。

一人の自分が下に降りると
もう一人の自分は上に行く。
二人は同じ「自分」だけど
安定してつり合う状態は無いわけです。

例えば獅子座の水星と牡牛座の金星が90度の場合。

ある時は未来のために自分の考えを貫こうとする。
目には見えない自分のポリシーや尊厳を大事にして
譲りたくないことにはNOと言い
また皆にNOと言われても一人で伝え続けるでしょう。

しかしある時は過去を固めるために動こうとする。
目にみえる物質や資質(見た目)を大事にしたいので
築き上げた地位や名誉から離れるようなリスク
(獅子座の水星)よりも
今持っているモノを維持するために
みんなに「いいね!」と言われる共感性で訴えようとする。

この相反する考え方や行動が
一人の中に有るということです。
そしてそれはシーソーのように
片方が強く出たり弱く出たりと一定では無いため
自分も周囲も混乱するし
それによって引き起こされる問題もあるかもしれません。

、、、、、

さて、皆さままだ読んでくれていますか??
ありがとうございます~涙

ここまで読んで下さった方は
お気づきかもしれませんが
私は「〇〇度のアスペクトだから」
という説明は一度もしていません。

この1700文字(なっが)は
ほぼエレメントと
エレメントを成り立たせている
「熱冷乾湿」の性質から出ている説明です。

つまりどういうことかというと

アスペクトは
エレメントの性質を結ぶ線に過ぎない

ということです。

ここまで読んで
「何がわからないのかわからない」
という方はエレメントを成り立たせている
「熱・冷・乾・湿」
から学び直してみると紐ほどけていくでしょう。

エレメントは星座に発生するだけではなく
天体にも発生します。

つまりこの熱冷乾湿を知ると
今までの知識×4倍、それ以上の
ホロスコープ深読みが出来るようになります。

キラリ。


ケプラー式アスペクトについて。

今回はわかりやすい
180度・120度・90度で説明しました。

ここには書いていませんが、
0度・60度・150度も、とても大事です。
そして控えめと言われる30度も勿論大事です。

角度の数字が大事なのではなく
エレメントとの関係性が大事なのだ
と覚えて下さい。

また、この他にも
45度・51.25度・72度・165度
というアスペクトもあります。

こちらは「ケプラー式」と言われるものです。

ケプラー式は単純に360度を
数字で割っているというだけではなくて
「調波(ハーモニー)」
という概念が根底にあります。

まずこの調波を理解してからではないと
水深200メートルの大陸棚で
1m水潜してだけなのに
「深海魚を見た」というようなものです。

線の意味を沢山暗記しても
ホロスコープは読めるようには
なりません。

アスペクト=意味という
方程式に頼ってホロスコープを読むのは
深海魚ミタミタ詐欺をやりかけてるようなもの。

レターパックで現金送っては詐欺です。

そいではまた!
エリ

かわいい。

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