spirit
「決して諦めるな。自信を失うな。過去の体験を生かして、悲劇にとらわれず、自信を取り戻しなさい。将来を見て進んでいくのです。
災害はこれからも起こるだろう。それに備えなさい。未来に保証はない。諸行無常である。新しい現実に直面してそれに備えなさい」
2011年3月11日。
東日本大震災が起きた日です。
このわずか1か月半後にダライラマ16世は来日され、護国寺での四十九日被災者法要に参加されました。前述の言葉は、その時の説法の一辺です。
前日には護国寺に一人でお越しになり、自然災害を抑える瞑想をされたそうです。(この瞑想とは、私たちが想像するものとは違い、戒律に基づいた祈祷のようなものです)
法王は瞑想の後、こうも言われたそうです。
「私が瞑想したからといって、これから何も起きないという保証は無い。70年前、チベットの高僧たちが国を上げて祈ったが、中国軍は侵略してきたからね。しかし、やるだけのことはやった」
新月を過ぎ、細い三日月が登ってきました。
この月の下に暮らしがあります。
時代が違っても、国が違っても
月の下には暮らしがあります。
「しかし、やるだけのことはやった」
と言えるように、私も。
つちのと
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