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今夜、ぬか漬けスナックで

『今夜、ぬか漬けスナックで』

古矢永 塔子 (著)
発行:小学館

この小説、あらすじを見ると
「ぬか漬けからつながる、心温まる家族小説」とな。
本からつながるSENSE OF WONDERの
仲間に違いないと読み進めると 
まさしく仲間でした。

訳あって、瀬戸内海に浮かぶ小さな島に
移住した主人公は、いろんな葛藤を抱えながらも
島の人たちと少しずつ関係を築き成長していくきます。
その真ん中にぬか漬けがある。

彼らの抱えるトラブルや悩みが
まさに令和5年、2023年今起こっている
社会課題の縮図のようで
「そうそう、そうだよね」と
妙に自分事のように読み進めました。

生きていくうえで
人に迷惑をかけずに生きていくことも
迷惑もかけられずに生きていくことも
できないのだから、頼り頼られの
人間関係をつくっていくこと
人に頼ってもらえるような余裕と度量を
もちたいなあと実感。

そして、SENSE OF WONDERも
非常に「ことば」を大事にしていますが
なるべく自分のことばを声に出すこと。
きっとこうじゃないかなあ
伝わっているだろうし
っていうのはほとんど伝わってないから
素直に気持ちをことばにできるように
していかなきゃなと思いました。

それにしても、今月のパンセット
アぺリラさんの天然酵母のパンもそうだし
私が事務所をシェアしている発酵料理家の
真野遥ちゃんの手仕事を見ていても
「発酵」というのは奥深く、めちゃちめちゃ
エネルギーにあふれているものですね。
ぬか漬け作ってみたくなりました(笑)


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