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毎日食べる。家で、ひとりで。

『毎日食べる。家で、ひとりで。』

渡辺康啓 (著)
発行:アニノマ・スタジオ

暮らしのことが好きです。
だって、しあわせって感覚だから。
もともと冒険が好きなタチだけど
結婚して京都で暮らしていて自分でもびっくりしたのが
それと同じだけくらしごとが好きで落ち着くということでした。
どこか遠くにさがしに出かけるより
半径50センチで体感を深めることに
生きるヒントがある気がしています。
その体幹がある人はやはり土台がしっかりしていて、強くて信頼できるなぁと思います。
土台って、土の台。まさに。
謎の物質より、土の上に建てたい。私という家は。
この本は料理家の渡辺康啓さんが
本当に食べている、日々の静かで、滋味深く
そして気軽にできる料理やコツや
それにまつわる日々の事、こぼれ話を書いてくれている本です
そのこぼれ話にも知恵とアイディアがつまっていたりして。
読んでいるうちについつい深く誘われます。
大好きなアノニマ・スタジオさんから出ている本というのも
信頼の一つ。
紡がれたことばたちのすんとした気持ちよさが
どんどん自分の内側を静かにしてくれるのです。
あと安定の写真の美しさと紙の手触りの心地よさもいい。
p.8の「毎朝のルーティーン」
この見開きの2ページだけで小さなお話を読んでいるかのように心が落ち着いていきます。
誰にでも出来て、なるほど!の暮らしの知恵=小さな愛がたくさん込められて好き。
エッセイを読むように。
人生の様々な味を味わうように。
しずかに、一人耳を澄ます。
料理本でありながらそんな感性に触れる素晴らしい本です。
もちろんだけど、レシピのクオリティも。
使える知恵と見えない豊かさ。
あぁ、これも、届くべき人に早くお届けしたい。
渡したい、あげたい。
まさに掛け値ない本の世界です。
P.S.
youtube「せせチャンネル」が人気だそう!

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