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ゴリラのパンやさん(こどものくに傑作絵本)

白井 三香子(著)
渡辺 あきお(絵)
発行:金の星社
縦280mm 25ページ

「多様性」について話されることが増えた中で
この本はすごくナチュラルに、シンプルに、絵本らしく
けっして説明っぽくなくそんなことにふれている気がします。

声が大きくてこわい
顔がこわい
歯がこわい
外側の部分の違いでみんなにこわがられてしまう
心優しいゴリラのパンやさん。
一生懸命、“どうやったらみんなが喜んでくれるかなぁ”
“怖い思いをさせないかなぁ”って
一つも売れなかったパンを一人で食べながら
思いあぐねるシーンには、ホロリ。

そんな中、出逢ったこどもたちとのやりとりが展開されていくのだけど
ジャッジのないそのまっすぐなともだちの作り方やものの見方。
そんなテーマ性を
とても絵本らしく伝えてくれるいい本だなぁと思います。

こどもはみんなSENSE OF WONDERな心の目をもっていて
ついつい忘れてしまった
私たち大人のほうが
学ぶことが多いのかもしれないな。

あたらしくおともだちが増える4月。
プレゼントにもおすすめです。

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