ユリパ! YURiKA presents Live party Vol.1 Acoustic Session 感想

 日永麗ちゃんに貢ぐためにnoteに初めて登録しましたので、折角なのでライブを回想する怪文書を認めることにしました。

 2022年4月9日(土)に開催されたYURiKA presents Live party Vol.1 Acoustic Session(以下、ユリパ)に参加してきました。
 noteに書くのが初めてなので一応補足しておくと、私は2018年の2月頃からYURiKAを推しております。推している理由について語ると一記事分が埋まってしまうのでそれは割愛

 今回のライブはYURiKAが主催となって開催するアニソンシンガーのフェスイベントでした。出演者はYURiKAを筆頭に、安月名莉子・亜咲花・大原ゆい子・nonocというラインナップ
 個人的にはnonocさん以外は全員ワンマン参戦経験者という事もあり、行かない理由が無いイベントでした。今年度から土曜日はなかなか多忙なのですが、上手く予定を空け、同じくアニソンオタクの友人と2人で参戦です。

 会場はTIAT SKY HALL。初めて参加する会場でした。羽田空港第3ターミナル駅を降り、空港の搭乗窓口をガン無視して4Fに上り、和を前面に押し出した建物をすり抜けた果てに会場がありました。正直案内少なすぎて迷った。
 普段はライブだけでなく、映画の試写会やセミナーなどを開催している場所らしいです。新しめの小綺麗なイベントホールでした。
 キャパは座席有で恐らく160席。自由席で整理番号は40番台だったのでやや前方の中央に座席を確保。てっきり1ドリンクだと思い込んで何も買わずに会場に向かったのですが、まさかのドリンク無し。5~600円で500mlのドリンクを買わされるという阿漕な商売が存在せず思わぬ誤算でした。仕方が無いのでトイレに行くついでに外に出た友人にドリンクを買ってきてもらいました。意外と売り場も遠いらしいので、今後行く方はドリンク事前に買っておきましょう( ˘ω˘ )

 そんなこんなでライブ本編開始。セトリはこちらの通りです(公式ツイートより引用)

ユリパセトリ

 1人につき5曲+全員で1曲の全26曲。各自1曲は他アーティストの楽曲をカバーする、というコンセプトで開催しておりました。
 それでは出演者1人ずつの感想を……という前に、バンドメンバーの紹介から(本人のツイートから引用)

安心と信頼のTOHOサポートメンバーですね。YURiKAのライブで何度も聴いてて実力・安定感ともに何も心配の要らないメンバーです。個人的にはヴァイオリンの多ヶ谷さんがお久しぶりでとっても嬉しかったです。デフォルトの選択肢にヴァイオリンが存在しているのホンマに偉大です。
 というわけで、今度こそ出演者1人ずつの感想を書いていきます

nonoc

 最後に歌唱する姿を拝見したのはコロナ前の2019年12月。その日は後述の亜咲花のコンディションの最悪さに絶望した日だったのであまり他のアーティストの歌唱は記憶に残っていないのですが、正直に言って『あまり印象に残らないな』という感じでした。悪いイメージも無いが、良いイメージも残らなかった。頭に羊のツノ?が生えていた記憶はありましたがそれだけ。
 そこから2年半、トップバッターとしての歌唱を聞いて素直に驚きました。薄い記憶との比較とは言え、めちゃくちゃ良くなってる。特にラストの『Believe in you』は見事でした。バラードで耳と脳にしっかりインパクトを与えるだけの歌唱力を身に付け、コロナ禍を通じて成長した姿を見せて頂きました。
 カバーはYURiKAの『Dive in to the colors』。イントロが流れた瞬間「え、それ?」って思いました。フェスのカバーじゃないよね、まぁ来てる人の大半はアニソンアーティスト大好きだろうから知ってる前提なんやろけど(笑)
 先のアーティストへの期待を高めつつ、会場を暖める良いトップバッターでした

安月名莉子

 2番手は安月名莉子さん。2019年のワンマンには仕事で行けず、コロナ禍を経てクラウドファンディングで開催された2021年8月のワンマンライブに参加して以来のライブです。
 演奏中にバンドメンバーを一人一人確認しながら歌っていたり、MCでもバンドメンバーと絡んだりと、生演奏+アコースティックの良さを存分に楽しんでいる姿が見られました。中でも『知らなきゃ』は作詞タナカ零・作曲ナスカという良さしか感じないベストコンビで作られた名曲ですね、生で聴いて唸りました。バンドメンバーの演奏も圧巻で、曲が終わった瞬間友達と顔を見合わせました。お互いに満足感に満ち溢れた顔をしていました( ˘ω˘ )
 カバーコーナーは大原ゆい子の『えがおのまほう』。ギター繋がりでゆい子さん曲だろうな~、って思ってましたが斜め上の選曲でした。そこかよ!
 めちゃくちゃ大変だったのは、終わった後の深~い一息のつき方でよく伝わりました。カロリー高い楽曲を楽しく演奏している姿、非常に魅力的でした。MCでも天然さが全開に出ていたり、終始笑顔にしてくれる良楽しい30分間でした。
 安月名莉子さんパートで『Glow at the Velocity of Light』が無いことには、終わった直後は残念な気持ちになりましたね。ですが一瞬の後にその先の未来を”理解”したのですぐに期待に変わりました。

亜咲花

 中ボスで登場したのは亜咲花。ワンマンはツアーも全通している程度には通っていますしお馴染みです。1月の5周年ライブも最高でしたね。今日は真っ赤なドレスを身に纏い、21歳とは思えないパフォーマンスを披露してくれました。歌に自信を持っているであろうこのラインナップの中で、それでも尚「歌唱力が頭一つ抜けてやがる……!」と唸らせてくれるほどに圧倒的な歌の上手さ、聴いているだけで思わず笑ってしまいます。ポリープで喉がやられていた絶望の時期を乗り越え、また最高の歌声が聴ける幸せは格別ですね
 中でも圧巻は『KILL ME One More Time?』のアコースティックアレンジ。元々大好きな曲ですが、アレンジでまた違ったテイストを醸し出していました。アコースティックでありながらこのアップテンポな曲が聴けるのも意外性があって良きでした。音源化してほしい
 『この世の果てで恋を唄う少女』のアコースティックアレンジも良かったです。個人的に亜咲花の中で一番嫌いな曲ですがBPMを上げてアレンジされるとこんな雰囲気になるんだな~と感嘆していました。

大原ゆい子

 トリ前は大原ゆい子さん。ワンマンもYURiKAとのツーマンも行っているのですが、ここ1年ほどはご無沙汰していたので、今回のラインナップはそこそこ新鮮な気持ちで聴くことが出来ました。
 バックバンドとも馴染みなので安心と信頼のパフォーマンスという感じ。いつも通りのホワホワした良いお姉さんでした。MCで『ゆりか氏とはすごい長い……さっき数えたんですけど、何年ぐらいになるんだろうな~って。ちょっと分かんなかったんですけど~』って話してて、あまりの緩さに笑ってしまったw この日のMCのMVPです、大爆笑さらってました。この緩さでハイステッパーみたいなカッコイイ曲も歌えるから素晴らしいんだよな、またワンマン行きたいなってなりました
 カバー枠は亜咲花の『Ever Neverland』。1月発売の新曲のカップリング、という事でまさかの本人披露より先に歌唱するという(笑) この辺りも今回のカバーが「本人が歌いたい曲を忖度なく選んだ」というのが伝わってきたポイントですね
 最近のアニソンアーティストの中でも自分で作詞作曲が出来るという点や曲調、声質などオンリーワンの特長を沢山持っているので本当に良いですよね。高木さん・無職転生などタイアップにも恵まれてる。もっと売れるべき

YURiKA

 ラスボスとして登場しました。いつも通りの安定した歌声、無発声ライブでも客を盛り上げる煽りの上手さ、ホームという事を差し引いても自信に満ち溢れた好パフォーマンスを披露してくれました。「羽田空港だから」という理由でラストに『Dream Flight』を持ってきたりと、いつも通りセトリへの拘りも見えました。安心安定の推しでした。満足です。

『Glow at the Velocity of Light』

今までの話は前座です。今回のnoteはこの1曲について語りたくて纏めてます。
全てが素晴らしいライブですが、このライブの最高ポイントはここです。『Glow at the Velocity of Light』の1曲に尽きます。カバーの前振りしてる時点で連番で『Glow来いGlow来い』って言ってたし、本人が曲タイトルを言った瞬間に連番でガッツポーズをしました。
 『知らなきゃ』と同じく作詞タナカ零・作曲ナスカの楽曲。安月名莉子さんの本家も勿論素晴らしいのですが、アコステアレンジ+推しの歌唱というのはまぁ何倍にも素晴らしい。本人も大好きだと公言していたので正直カバーと聴いた時から期待してましたが、想像の数倍良かったです。
 まずイントロの立ち姿が完璧。北斗の拳のラオウ状態で、この曲歌えることで完全に『わが生涯に一片の悔いなし!』の台詞とマッチしてるやん~ってちょっと笑った。そこから繰り出される低音の響きも綺麗な高音も良すぎです。一部歌詞ミスってるけどそれはご愛敬。
 ゆりか氏は良い意味でオタク気質で、歌詞とかキチンと咀嚼して歌唱に落とし込んでるのが推せるポイントなんですが、この曲は多分リスペクトが入っていて、より一層その良さがにじみ出ているんですよね。
 この曲は楽曲もさることながら歌詞も大好きなんですが、中でも落ちサビの
 『刹那 きっと最後の想いは声にならないまま血に溶けたけど
  逃げんな、捨てんな あつい身体いっぱいに君を流せずっと』
私はこの歌詞が大好きなんですよ。ここに対してのゆりか氏の歌唱の気合の入り方ね、まぁ最高過ぎて既に何回見返したか分からない。これ書きながらもずっと聴いてます。歌詞一つ一つを嚙み締めて歌ってるのが明確に伝わってくるのがめちゃくちゃ沁みる。
 歌い終わった後の『なんて、なんて良い曲なんだ!安月名ちゃん歌わせてくれてありがとう!』っていうMCが全てを集約している。この曲は本当に後世に残すべきアニソンの1つだと思っているのでマジで知らない人は本家を聴いてください。あと彼方のアストラも観よう。超良いアニメです。
 あと勿論なんですが、バンドメンバーの演奏も良いですね、特に逆井さんのコーラスの美しさが良きです。あとやっぱり多ヶ谷さんのヴァイオリンが最高。言っちゃアレだけど、この曲をヴァイオリン有りで聴ける機会って後にも先にも今回のライブだけなんじゃないかなと思う。クラファンで生バンドやっても無かったんだから……
 この曲1曲だけで配信ライブ3000円の価値余裕であるなと思って、帰ってすぐに配信チケット買いました。気になった人は買って聴いてください。4月15日の23:59までアーカイブ配信中です。2:36:00あたりから流したらちょうど聴けますから
 というかマジでこの曲音源化してくれませんかね……めちゃくちゃ良かったのでマジでお願いしたい……駄目ならせめてアニソンカバーアルバムで入れて欲しいです、マジで

全員集合

 ラストは全員がステージに揃ってイチャコラと冗長なMCを垂れ流した後に『Le Zoo』で締め。この曲で締めというのもまた良かったですね。
 全員がアニソンアーティストでありながら、全員に個性・特色があってこんなに違うんだなと再認識したところで聴くので、歌詞が刺さる
『君は君だよ 僕は僕だしね まるで違うけど 争う事なんてない』
この歌詞が全てを物語っていますね。
 アニソンアーティストは今や完全に冬の時代。この苦しい状況を生き抜くためには身を寄せ合って、協力しながら勢力を伸ばしていくことが必要不可欠
 何より、こんな良いライブがこの程度で終わってしまうことが勿体なさ過ぎる。もっと色んな人にこのアニソンアーティスト達の素晴らしさを知って貰いたい。ただそれに尽きる

総評

 悪い所の一つも出てこないような最高のライブでした。
 まず、推しが本当に頑張っていたことに心から尊敬します。リハーサルでは全員分の仮歌を歌唱し、ライブ当日にはスタッフと混ざって作業をしていたと共演者に暴露されていましたが、そういう懸命なところも本当に推せるポイントです。
 そして何より、TOHO animation RECORDSというレーベルのライブへの誠実さが如実に現れているライブだったと思います。バンドメンバーの素晴らしさに加えて、毎度思いますが照明への拘りも伝わってきます。2019年の#ゲフェスの時、佐咲紗花さんが『照明にもすごく拘ってくれている』と仰っていたのを今でも覚えています。今回も照明を細かく動かしたり色を変えたりしていて、拘りが詰まってるんだろうな~と感じていました。いつもありがとうございます。

終わりに

 ユリパはタイトルに『Vol.1』とあるように、こんな素晴らしいイベントなのだから是非何回も繰り返して欲しいイベントクオリティでした。第二回、本当に楽しみにしています。
 折角だから次はもっと色んなアニソンアーティストを呼んで欲しいですね。佐咲紗花さんとか鈴木このみさんとか呼んで、アニソンアーティストの沢山集まるイベントになっていって欲しい。期待しています
 配信チケットは↓から買えますよ。気になった人は是非購入してね!


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