22/7 ANNIVERSARY LIVE 2022 感想

 『曇り空の向こうは晴れている』
9thシングルのタイトルですが、今回のアニラはまさしくこの言葉が相応しかったと思います。

開催前の不安

 7~8月に開催されたライブツアー『ナナニジ夏祭り』は、正直色々な意味で曇り空なイメージの残るライブでした。何とか全国ツアーを完走し切れた、という感じ。
 コロナ感染により全公演で14人が揃う事も無かったのは勿論のこと、公演中の萌ちゃんの体調不良トラブルがあったりと、突発的なトラブルも多かったですが、何より一番の問題はセンターなごみんのメンタル面での問題が余りにも如実に見えてしまったこと。
 最初のFC限公演では、正直に言って『もうナナニジはだめかもしれん』とさえ思わされました。殆ど客席側を観れず、パフォーマンス中に手が震えているのが後方からでもハッキリと分かる。何なら全身が震えていて、そのまま倒れてもおかしくないような状態のなごみんが公演中に数回レベルで確認できる時さえあって、見ていて痛々しい、今すぐ公演を中止した方が良いんじゃないかとさえ思いました。

 前回の記事での感想は結局良い事しか書いてないんですよね。良かったことは大体文字でアウトプットしたんですが、結果的に不安に思ったことや良くなかったことが記憶にがっつり残ってしまった。。。

 2月に新メンバー8人が加入して全員にキャラが付いて、さぁここからというタイミングで大きな不安が浮き彫りになって、曇天模様が漂う状態での5周年アニバーサリーライブが発表されて。そこから更に個人的に曇天を加速させたのが9月の発表のこれ

 ナナニジのオリジナル楽曲は全48曲あるのだが、新メンバーはこのうち1/4くらいが未披露曲。そんな状態でツアー終わりから2ヶ月でこれをやる、という時点で相当な無茶苦茶ですよね。
 しかし何より、個人的に(これは恐らく多くのファンが)どうしても看過できないのが「『11人が集まった理由』を今歌うの?」というところ。
 元々11人体制の時に与えられた1stシングルのカップリング。新メンバーが入って、メンバー数も14人に変わって、『11』という数字からも脱却してきたこのタイミングで、果たしてこれを歌う必要があるのか?それを自分は受け入れられるのか?

 友人と議論した結論としては、
 ①初日公演の1曲目で『11人が集まった理由』を歌う
 ②先輩メンバー6人だけで歌う
 ↑の2要素をクリアした場合のみギリギリ受け入れられる。それ以外は正直無理、という感じでした。スーパーめんどくさいオタクですがこちらもこれは譲れない( ˘ω˘ )

ライブ感想

 そんな状態、不安だらけで迎えたライブ、セトリはこんな感じでした

 1曲目で号泣不可避でしたね、はい
 ↑で挙げた2要素をどちらもクリアしてくれた上に、歌唱前にムービー演出も入れてくれてる。
 その上で尚良かったのが、新メンバー8人の合流タイミング。ラスサビの最後の2フレーズだけ合流して、一緒に歌うんですよ。この演出が素晴らしかったです。

夢はいつでも 僕らの前にある
やっと出会えた 僕らは歩き出す

22/7 『11人が集まった理由』より

 歌詞上に出てくる『11人』という言葉は変えようが無いけれども、新メンバーが揃ってから最後のこのフレーズを歌うという形は、新体制で歌う上で考えられる限り最高の演出だったと思います。ありがてぇ
 実際に披露された後で改めて考えると、腫れ物になりかねなかった1曲と真摯に向き合って、節目の場面で新体制で歌唱してくれたことは大きな意味があったと思います。全曲ライブは正直もうこの先やる必要は無いと思うけど、『全てをやり切った』と胸を張って全員が言える状態になっているのと、1曲だけ避けた曲があるという状態では、色々と心持ちに違いが生じる気がする、多分。知らんけど( ˘ω˘ )

 ここからはライブの感想を項目ごとに幾つかピックアップして感想を書いていきます

Overture

 演出の都合で編集されて途中がゴッソリ削られた形になっていて、ナナニジのOverture大好きおじさんブチギレ案件でした。二度とやらないで……

ヒヤシンス

 正直夏ツアーの時は『まだまだだなぁ』と思っていた新メンバーの台詞が、『お、悪くないじゃん』くらいに変化していました。やっぱりこの曲が頑張りを一番感じ取れる曲ですね

交換条件

 突然通路に出てきて歌うという、ナナニジで初めて?の演出が入ったんですが、29列の無理解者席がいきなり8列目のど真ん中みたいな状態になりました。ちょうど河瀬詩ちゃんの視線の先に自分が居る状態になって、青色(詩ちゃんのメンバーカラー)のペンライトを振っていたからか、がっつり視線を貰いました。目力強すぎ&可愛すぎでちょっと最高すぎましたね。普段は席拘らんし後ろの席でも楽しめるって言ってますが、この距離を体験できるならやっぱ前列欲しいわってなりますわ()

人格崩壊

 前まであんまり好きじゃなかったんですが、新体制初披露でグッと良くなった。サビ最後の低音早口のところが昔は全然何言ってるのか分からん状態だったんですが、人数増えて低音メンが増えたおかげでハッキリ聴こえるようになってめちゃくちゃ印象良くなりました。これ以外にも言えるけど、2~3組に分かれる振り付けは人数がこれくらい居る方が圧倒的に映えますね

とんぼの気持ち

 こちらも新体制初披露。元々ナナニジ曲で2番目くらいに好きな曲なんですが、新体制になっても相変わらずライブで映える曲。2サビのなごみん&サリーのペアダンスも大好きだし、アウトロのフリーダンスが新しく8人増えたお陰で目が足りない。毎回やれ(やらない)
 あとこの曲は新メンバーの表情演技の向上が非常によく分かる。みんないい表情してるんやけど、特に2Aのるぅちゃん・しぃちゃん2人のそれぞれのソロパート、表情がマジで良すぎるので皆にアーカイブで見て欲しい

君はMoon

 ナナニジ曲で1番好きな曲。何回も言うけど曲・歌詞・振り付けが全て素晴らしい随一の名曲です。アニソン派でノミネートされたのにdisられた数少ない楽曲です(根に持つ)
 今回は照明が(めっちゃ分かりにくいけど)太陽系をイメージしてステージ上に照射されていて、なるほど、やるやんって感心してました。こういう演出好きよ

Just here and now

 この公演の(ある意味)一番のハイライトになってしまった曲w
起きた事象としては、イヤモニに流す音と会場に流す音の間に1小節分くらいの音ズレが発生してしまった感じ。個人的には聴けば聴くほど面白くて何回も再生しちゃうくらいのギャグシーンなんですが、この曲好きなオタクは悲しいだろうし、何より戸惑って上手くパフォーマンス出来なかった演者にとっては悔いが残るシーンでもあると思う。次切り替えてまたやってくれ( ˘ω˘ )
 盛大なやらかしを2番開始でリカバー出来たのはスタッフ・演者共によくやってくれたと思う。イヤモニはナナニジとしてはほぼ初めて実施した(↑でも書いた通り、ステージを出て通路に出るシーンがあるのでイヤモニが必要になったと思われる)ので、スタッフ側でもそういうミスが出てしまったんだろうね。反省して次に生かして欲しい。
 改めて見るとこのトラブルシーンは本当に面白いので、正直この内容だけで1記事書きたいレベルw

ヘッドフォンを外せ!

 マジでこれ早くやって欲しい!!!って思ってたゴリゴリのダンスナンバーが待望の新体制初披露。ダンス踊れるメンががっつり追加されたお陰でめちゃくちゃダンスが映えるようになりました。今後も披露待望論が出ることでしょう。欲を言えば毎回歌ってくれ( ˘ω˘ )

曇り空の向こうは晴れている

 ようやく、本当にようやくちゃんと全員揃った雲晴れが聴けた……!
これから何回も披露されてどんどん洗練されていくとは思いますが、改めてめちゃくちゃ良いなと噛み締めました。ラスサビの入りが綺麗に揃ったのはイヤモニの効果もあると思いますが、全員で相当合わせる練習したんだと思います。
 多分、この5thアニラの雲晴れは今後も何回も思い出すと思います。それくらい今出せる最高の1曲に仕上がってた。

なごみん

 開催前に不安要素を抱えていたなごみん。髪をバッサリ切って、大丈夫かな?と思いながらも直前に更新されたブログも開催されたShowroomも、緊張やネガティブさは感じられなかった状態。
 1日目のスタートは表情は硬くて、まだ手は震える状態。それでも時々客席の方を観れる状態にはなっていて、ダンスは相変わらずキレキレ。暫くすると笑顔も徐々に増えて、これは復帰が近いのではという感じ。
 2日目はもう昼の最初から客席が観れるし、笑顔も戻っている状態。手の震えだけはまだどうしようもなく起きてしまうんだろうけど、夜公演の最後にはMC中に客席に対してレスを返す姿も見られて、完全復活と言っても良いのではないか、というレベルまで戻ってきたなごみんの姿を見ることが出来た。
 このなごみんがあったからこそ、雲晴れは最高の1曲に仕上がったと思う。やはりセンターがこの明るい曲をしんどそうな顔で歌っているのは明らかに合わないわけで、その意味でも素晴らしかった。

 そして、明らかに本公演中、なごみんの台詞パートの気合の入り方が違った。全ての台詞を何となくではなく、気持ちを込めて紡いでいるように聴こえました。特に雲晴れの台詞は圧巻でしたね。

「そんな強くなんてなれないよね
だから 今はそのままでいいから」

22/7 『曇り空の向こうは晴れている』より

 真っ直ぐに観客席を見て紡いだ、雲晴れのこの台詞。笑顔の中に若干の辛さが垣間見える表情も相まって、今までと段違いに沁みる台詞になっていました。オタクはここだけで泣きそうになったよ……

 なごみんが辛い葛藤を繰り返しながらトラウマを乗り越える手助けをしたのは間違いなく他の13人のメンバーの力が大きくて、前のツアーも含めて、公演中に事あるごとにメンバーがなごみんの手を握ったり、ハグをしたりというスキンシップを行っていたのが印象的でした。特にこれを新メンバーも行っているところがとんでもなく有難くて、メンバー全員がなごみんを支える、という姿勢を示していたのが凄く尊い一面でした。。。
 普通、入って10ヶ月の新メンバー達が先輩を支える立場になるってなかなか起きないと思うんですよね。それが出来るメンバー8人が入ってきたことは本当に大きい。特にりのち。なごりのちは尊い。。。

 というわけで、まさしく曇り空から晴れ間が見えるような、そんな明るい未来が想像できるアニラでした。素晴らしかった

おわりに

 全曲ライブを完走し、メンバーの苦難も乗り越え、さぁここから!という状態のナナニジちゃん。ここからどうなっていくのか楽しみもありつつ不安もありつつ、という感じです。
 新規層をどうやって獲得していくのかが課題だと思うのでマジで頑張ってください。あとメンバーを壊さないようにマジで気を付けてくださいね()
 とりあえず10thシングルの出来とプロモーションを待ちます。書いている途中で発売延期が決まりました。気長に待ちましょう( ˘ω˘ )

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