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CandyCircus #10 踊り子

1、デザイン

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水花や碧花と同じ様に、踊り子が楽しく踊っている様子を作品にされたモノです。今回は、織でこの踊り子を織りなし、それ以外の部分は絞りや染めで表現を行う。そんな新しい試みをした帯となります。


2、織り&絞り

ベースとなる織物は、経糸同士を交差(綟り)させて織る紗の織物『上品綟』。基本的に夏中心の織物ではありますが、通常の紗よりも2倍以上細かく製織し、打ち込むも入れることで、もう1シーズン用途を伸ばした織物(3シーズン結べます)。

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               試作中↑

それをベースとして、上から絞りと染めを加えた帯になります。この絞りを加えることは、上品綟ではこの帯が初めての試みのため、下記記事でも少し触れています。

紗には透け感があるため、織物で表現できる色の限界があります。ただ、帯として生地に染めだけでは質感に面白みが足りないと感じました。そのため、紋で表現する織、絞り、そして染めをそれぞれミックスすることで、新しい表現ができたと考えています。

また、デザインの元CandyCircusは、銅版画ではありますが、銅版だけ作られているわけでなく、そこに舟田潤子さんの絵と染色が加わることで完成します。その意味においても、この織・絞り・染めの複合で制作した帯はそことの親和性も感じます。

3、派生

基本的な技術はそのままに、新しい配色・デザインも広げています。

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