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作楽(名古屋帯)#9 バームクーヘン/紹巴織


1,デザイン

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小さな円を重ね合わせた渦の図案。
人間がはじめの頃につくったであろうデザイン、例えば線や縞、格子、渦・・・。そういった原始的な図案を作楽シリーズでは帯の形にすることが多くあります。

普遍的な柄をアレンジする、配色で遊び、モノづくりする側も楽しく制作させて頂きます。

今回は、【青】。最初は単に渦、と呼んでいたところ、見た目からいつの間に柄名はバームクーヘンに。一度、愛称がつくと、もうバームクーヘンにしか見えなくなります(笑)。

他にも【茶】、【ベージュ】など配色を制作しています。

2,織組織/紹巴織

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紹巴織は緯糸を経糸が見えなくなるほど、筬打ちをする緻密な織物。3色の糸を使いますので、上手く配色すれば、複雑で緻密、色にも奥行きをつくることができます。

複雑なデザインも制作できるし、シンプルなモノであれば、とことん深くまで掘ることができる、それがこの織物の特色です。紹巴織のモノづくりでは、複雑にすればするほど、重さもコストも増えていきますが、仙福屋の名古屋帯では、シンプルなモノづくりを心がけています。

そのため、3つの糸(そのうち一色は、となみブルー)の組み合わせをとことん吟味をし、色が濁らずヌケが良い配色をつくり出しています。

3,帯は名古屋帯

そして、本帯は、仙福屋の名古屋帯。
このシリーズの名古屋帯では、シンプルかつ小物が活きる帯になります。

仕立てのオススメは【開き仕立て】。
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お腹部分の巾を決めることができる、使いやすい仕立て方。

ちなみに、重量は374g。
仕立て上げのこの重さ、非常に軽い帯になっています。

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ちなみに、こんな色目も。

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とにかく、深く。ブラックコーヒーの様な濃い赤みのある茶色。
黒は入れずに、この色をつくるために、色を重ねに重ねて作り上げたバームクーヘンです。

4,裏地として



5,コーディネート

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