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作楽#5 象の行進/しぼ織


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1,象のデザイン

古来は日本に象はいないにも関わらず、日本書紀には記載があったり、着物や帯の意匠としても、現在でも人気の『象』柄。

意味としては、力、知恵、平和、幸せのシンボルなど。様々。

インドでは、お盆のような世界を象と大蛇が下から世界を支えている図があったり、縁起の良い神聖な生き物。
象の神様、ガネーシャは富や繁栄を司る幸運、障害を取り除くとして、信仰されています。

また、仏教の開祖お釈迦さまが生まれる前、王妃の胎内に白い象が入ってくるのを夢で見て懐妊、世界が救われるお告げだったという話が伝わっている出来事を元に、様々な絵や作品がつくられてきました。この帯のそれらのデザインを元に制作された図案を元にした帯です。

2,織組織/しぼ織

先日、書いていた『しぼ織』。
それをベースに、意匠図を書き制作。

そこで気を払ったことは、柄部分と地部分のボリュームの付け方。
通常のしぼ織では、地部分にしぼを入れますが、この帯はその反対、柄部分を浮かしています。

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↑地の紺色部分が一番平面。柄は縦にしぼが走っています。

こうすることで、象の力強さを少しだけ織物から表現しようとしました。

3,お腹部分

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お腹部分は、シンプルに象の行列を除き、地紋を整えたデザイン。着物とのコーディネートの幅を広げています。カジュアルな小紋・大島・御召などかなりの着物と合わせることができそうです。

4,コーディネート参照(更新継続中)




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