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アクチュアリーの仕事のやりがい

自己紹介

皆様初めまして。2014年次稲門会のTです。出身学部は先進理工学部です。
私の仕事内容ややりがい等について書かせていただきますので、これから就職活動をする皆様の参考になれたら幸いです。

仕事内容

私は生命保険会社において、「アクチュアリー」と呼ばれる仕事をしています。アクチュアリーとは数学的な知識を用いて、将来の不確実性やリスクの評価を行い、数理面から保険会社の経営を支える保険数理のプロフェッショナルです。

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生命保険会社におけるアクチュアリーの仕事には、商品開発、プライシング、決算、リスク管理、企業年金のように様々なものがあります。
私は現在、エンベディッドバリュー(通称「EV」)と呼ばれる企業価値の指標の計算のように経済価値に絡む分野を主に担う部署に配属されています。
私の現在配属されている部署においては上記で述べたEVの計算等に使用する将来キャッシュフローのシミュレーションのための数理モデルの構築を行う必要があり、私はこういった数理モデル構築面を中心に業務に携わっています。

なぜアクチュアリーになったか

数理的な素養を活かした仕事をしていきたいと強く思ったためです。私は実験系の研究室に配属されていたこともあり、周りではメーカー等への就職が一般的でした。私自身も確かにシミュレーションや実験等、研究に取り組む毎日は充実していましたが、一方で就職活動の時期が近づくにつれ、「そもそも自分は何がきっかけで理系の分野に興味を持ち、今この場にいるのだろう?」ということを考えるようになりました。
今までの自分を振り返ってみて、研究をしている中で特に面白さを感じたのは実験データの数字を見て、その結果を分析しているというところであり、数字を扱うという点に自分は面白さを感じているということに気づきました。さらに掘り下げてなぜ理系に進んだかというところまで遡って考えてみたところ、数学という科目に面白さを感じたことがきっかけであることが分かりました。
つまり、私の物事に対する興味の根幹には数学があり、数学により関わりのある仕事をしたいと考え、そんな中でこの「アクチュアリー」という職種と出会い、数理のプロフェッショナルの仕事ということでまさしく自分のやりたいことにマッチしていると思い、アクチュアリーになろうと思いました。

やりがい

①専門知識を駆使し、その道のプロとして経営に貢献できること
我々が作る数理モデルは、会社の経営会議等に挙げる数値につながり会社経営に影響する非常に重要なものであり、かなりの精度が求められます。そのため数理モデルの構築にあたっては保険数理や自社商品に関する知見が幅広く求められます。 
経営シミュレーション等に自分の構築した数理モデルが使われるといった点や、所属の中でもそういった数理モデル構築のプロとして周りから非常に信頼を置かれ、特に重要な部分を任せてもらえるといった点でやりがいを感じています。

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さらにプロとしての貢献という意味では、アクチュアリー以外との関わりの中にもそういった面があります。数字を扱う職種柄、システム部門とのやり取りというのは少なからず発生することがありますがその他、所属によってでは、営業部門や契約保全部門のように通常の総合職とのやりとりをすることも多いです。
例えば、営業部門の方がお客様への説明において数字が絡む部分で分からないことがあった場合や、契約保全部門においてお客様から数値絡みの質問や試算依頼があった場合に契約保全部門では分からないような内容であれば、数理部門が照会を受けます。こういったところで、正確かつ分かりやすく説明して先方の部署の方にもよく理解してもらえたときというのも、数理のプロとして貢献できたということでやりがいを感じます。

②やればやるほど見えてくるアクチュアリーの世界
アクチュアリーの仕事には様々なものがあるということを上記の「仕事内容」の部分で記載しましたが、それぞれの仕事というものが基本的にお互い関連性を持っています。
そのことから、様々な仕事を経験していくことで色んな知識が蓄積されていくので、多くの業務を経験するほど自身の部門としての視点だけでなく他部門の視点から見て、どういったことを留意する必要があるか等を業務において考えることができるようになっていき、活躍の幅が広がっていきます。
また、アクチュアリーの世界では、今後、経済価値ベースの考えを本格的に取り入れようとしている流れにあり、これまで以上にアクチュアリーとしての役割というものが広がってきます。なので、これからもアクチュアリーとして様々なことに取り組んでいくことで、まだまだ知見を高めていく余地が非常にあるという点もモチベーションにつながり、だからこそやりがいが尽きないです。

③後輩の成長
これはアクチュアリーに限ったお話ではないと思いますが、年次が上がると後輩の教育といった面も増えてきており、自分の指導のもとで後輩が着実に成長することもやりがいの一つとなってきています。また、後輩が自分の教育を通して成長していくということは人に教えられるだけのレベルまで自分も成長できているということの証であり、これまでの経験を通じて自分自身も成長できているということがはっきりとわかるということもやりがいを感じられます。

大変なこと

とにかく数字や計算の理論にはシビアです。数字の水準の妥当性はもちろんのこと、数理モデルの構築においてプロジェクションの方法が妥当であるか、またプロジェクションにおける前提が実態に即したものとなっているかといった点については常に慎重さが求められます。
また、分析においては基本的には数字を用いた根拠が常に求められ、数字の裏にある意味を常に考える必要があります。
逆にこのように大変なところがあるからこそ、プロとしての役割が求められます。

最後に

アクチュアリーの仕事はただ決められた数式にあてはめて決まった解を求めるといったお勉強の世界の数学とは異なり、実務家として知見を活かして解の決まっていないものに取り組んでいくことが求められます。だからこそ面白さがあると思います。
私自身も「先輩をつかおう!」の企画の中でも、お話をして一人でも多くの学生にアクチュアリーの良さを伝えたいと思っています!

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