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しあわせは いつもじぶんの こころがきめる

はじめに

こんにちは。2013年教育学部卒のMです(最終学歴は2016年卒ですが細かいことは気にしない)。現在はとあるプロスポーツチームの球団職員として働いています。
わたしが「就活」をしていたあの頃とは時代も価値観も大きく変わり、いわゆる「就活体験記」が皆さんにとって有益なものになるのかどうか、いささか不安ではありますが、就職・転職といった人生の岐路に立ったときの心の持ちようや思考回路を記すことでどなたかのお役に立てればと思い筆を執りました。

第一の岐路-大学生時代の就活-

大学三年生、初めての就活。このときはとにかく「人を楽しませる仕事、笑顔にできる仕事」がしたくて、エンタメ系や旅行系の企業を中心に受けていました。
周りには「100社ES出した」とか「長期インターンを複数掛け持ちしてる」とか、人並外れた気力と体力の持ち主もたくさんいましたが、わたしは興味のない企業の面接でゴマをすることができるような器用な人間ではなく、サークル活動をないがしろにしてインターンに没頭することもできないタチだったので、「ここで働いてみたいなぁ」と思える企業10社程度の選考を受けていました(どちらが偉いとかすごいとかではなく、自分にあったやり方で就活に向き合うことが大切)。
いわゆる自己分析やES添削など、典型的な就活対策もしつつ、送られてくる合否通知に一喜一憂しながら毎日を過ごしていたことを覚えています。
いくつか内定をいただいた企業のうち、最終的には某旅行会社へ就職することを決め、一回目の就活を終えました。

【就活生の皆さんへ伝えたいコト】
周囲の友人たちの合否通知に一喜一憂したり、隣の芝生が青く見えたりすることもあると思いますが、(良い意味で)よそはよそ、うちはうち。マイペースで大丈夫。

第二の岐路-大学院生時代の就活-

就職を決めたはずの某旅行会社には入社せず、大学院に進学することを決意したわたしは、二度目の「就活」を経験することになりました(内定辞退からの大学院進学のくだりは話すと長くなるのでいったん割愛します・・・)
一回目と二回目の「就活」を比較して、一番大きな変化は「やりたいこと」にとらわれなくなったことです。どんな就活セミナーに行っても、OBOG訪問をしても、皆が口を揃えて言うのが「まずは自分のやりたいことを探してみよう」でした。
これは決して間違ってはいないのですが、場合によっては足かせになってしまう言葉だと思います。特に「やりたいこと」がコロコロ変わるわたしにとっては、これだけを軸に「就活」をすることがとても難しく、息苦しく感じられました。
そこで「やりたいことも、やれることもどんどん変わって当然だから」と割り切って(※1)、自分自身の市場価値を上げることができる業界、自分の資産となる知識やスキルが身につく業界はどこか(※2)、という視点で就活を進め、最終的にはWEB広告代理店への就職を決めて「社会人」への一歩を踏み出しました。

※1:やりたいことはやりたいときにやれば良い、仮に転職することになってもデジタル界隈の知識・スキルを身につけておけばつぶしが効くだろう、という考えが前提としてあったので、そもそもずっとひとつの会社で働き続けようと決めていたわけではありませんでした
※2:今の仕事に転職する際、このときのキャリアが役に立ったので結果オーライです!笑

【就活生の皆さんへ伝えたいコト】
「やりたいこと」だけにとらわれて八方塞がりになっていませんか。就活の軸や判断基準を増やしてみる、ずらしてみると意外なところに道があるかも。

第三の岐路-転職一回目-

期待半分・不安半分ではじまった社会人生活でしたが、同期や先輩・上司に恵まれ、「なんだ、社会人って想像以上に楽しいじゃん」と思いながら毎日を過ごしていました。
ただ唯一、自分の仕事が一体どこの誰の役に立っているのか、社会にどんな影響を与えているのかを肌で感じられないことに物足りなさを感じていました(想像力が乏しいだけだと言われたらそこまでですが・・・不特定多数を相手にした「広告」というビジネスだったからこそ、この感覚をより強く感じたのだと思います)。
手がけた仕事が人や社会にどのような影響を与えているのか、それを実感できることが何よりのモチベーションになるのだということに気づいたわたしは、目の前の誰かのために働きたい、そんな想いが日に日に強くなっていきました。

そんなときたまたま見つけたのが「地域おこし協力隊(※3)として離島(※4)で塾講師になる」という選択肢でした。
縁もゆかりもない土地に移住すること、給料が今の半分以下になることに多少の不安はありつつも、もともと「いつか離島に住んでみたい」という想いがあったこと、結婚・出産・介護など、今後起こりうるライフイベントを考えると、自分の人生を自分一人の意思だけで決めるのは年々難しくなるであろうことから、「行くなら今しかない」と一念発起し、このタイミングで転職・移住をすることにしました。

※3:地域おこし協力隊は総務省が地域力の創造・地方の再生を目的として実施している政策のひとつで、主に人口減少や高齢化の進行が著しい地方において、地方自治体の委嘱を受け、その地域で生活し、地域協力活動を行います。
その任期や業務内容は自治体によってさまざまですが、多くの自治体では赴任と同時に住居や車を提供(貸出)してくれるため、いわゆるⅠターンの第一歩として地域おこし協力隊を選択する方もいるようです
※4:ちなみにこの記事のトップ画像は、この島で一番高い山の展望台からの眺望です。温暖な気候と穏やかな海に囲まれた天国のような島でした。

【就活生の皆さんへ伝えたいコト】
自分が「仕事」に求めることは何か、何が自分のモチベーションになるのかを今のうちから自問自答しておくと良いかもしれません。
とはいえこれは実際に働いてみて初めてわかることも多いので、それが見えてきたときにどうするのかが大切だと思います。
(わたしの場合はたまたま「転職」という方法をとりましたが、当然それがすべてではないので・・・)

第四の岐路-転職二回目-

コンビニがひとつもなく、夜には山からイノシシがおりてくる、そんな離島で海を眺めながらのんびり過ごしているうちに、ないものねだりな自分に気づくことになりました。
誰かの役に立っていること、社会に良い影響を与えていることを実感しながら働きたい、そんな想いからこの仕事を選んだわたしにとって、目の前の生徒が日々成長していく姿を見られることはとても嬉しく、充実感がありました。
一方で、その仕事が持つ影響力の及ぶ範囲が狭いことに少しずつ物足りなさを感じていたのも事実でした。
前職の持つ影響力が「広く、浅く」だったのに対し、このときは「狭く、深く」。両極端の仕事を経験したわたしは、影響力の広さも深さもちょうど良い(と自分が感じる)ところで働きたいと思うようになりました。

気づけば地域おこし協力隊の任期も残りわずかとなり、次の仕事を探していたときにたまたま見かけた大学同期のFacebook投稿が、今の仕事につながりました。

「デジタルマーケに通じていてプロスポーツビジネスに興味がある人いますか?もしいれば、紹介したい話があります」

新卒入社のWEB広告代理店でいわゆる「デジタルマーケ」をかじってはいたものの、正直まだ自分の武器として確固たる自信があるわけではなく、当初は見て見ぬふりをしようと思っていました。
それでも「プロスポーツビジネス」が持つ影響力の広さ・深さを思うと、自然と高鳴る気持ちにフタをすることができず、ダメで元々、失うものは何もないんだから、と勢いに任せて手を挙げました。

ファンの方々が試合の勝敗に一喜一憂し、選手たちに全力で声援を送る姿を見ていると、たくさんの人生に彩りを与えていることを実感します。なんというか「手ざわり」があり、とてもやりがいのある仕事です。
就活中も社会人になってからも紆余曲折、ときには立ち止まったり軌道修正をしたりしながら辿り着いたこの場所が、「今の」自分にとっては一番心地良い環境だと思っています。

【就活生の皆さんへ伝えたいコト】
(多少自信がなくても)チャンスには迷わず飛び込んでください。ギリシア神話のカイロスに由来する「チャンスの神様には前髪しかない(=好機はすぐに捉えなければ後から捉えることはできない)」なんて言葉もあるくらいですが、これは本当にその通りだと思います。

おわりに-タイトルに込めた想い-

この記事のタイトルは詩人・書家である相田みつをさんの言葉をお借りしました。
他人の評価や視線といったモノサシではなく、自分自身の満足感や納得感といったモノサシに従った方が、就活やその後の人生もきっと実り豊かなものになるはず。
そんな想いを込めてこのタイトルにしました。

未曾有の事態の中でむかえる就活を乗り越えて、皆さんの門出が明るく輝かしいものになることを祈っています!

=略歴=

2013年早稲田大学教育学部卒業、2016年早稲田大学大学院教育学研究科修了。新卒で汐留のWEB広告代理店に入社。
2018年に転職と移住を決意、地域おこし協力隊として広島・瀬戸内海に浮かぶ離島で教育関係の仕事に従事する。
その後、2019年に転職しプロスポーツチームの球団職員としてマーケティング業務を担当し現在に至る。

就活生の皆さんの声を聞かせてください!!

「先輩をつかおう!」では、10月24日(土)に早稲田の就活生向けに無料オンラインイベントを計画しています!
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