閉じ込められた!
今朝は雨。
予報でわかっていたけどやはり降っている。
疲れ果てて眠りについた。
嫌な夢も見ず眠れたようだ。
ぼんやりしながら、雨の音をきく。
コーヒーが苦い、疲れている。
カフェオレに変えよう。
今日はこのまま一日が過ぎていくだろう。
言い訳をしなくても、無為に過ごせる状況だ。
二日酔いの朝のような倦怠感。
しかし自己弁護は必要ない、仕事疲れだから。
昨夕のことだ。
鶏を揚げる準備をして、お風呂に向かう。
湯船はいいなあ。
ビールが待っている、早くはやく。
洗面所のドアが開かない。
閉じ込められた。
ドアノブがゆるくなってはいたが……
ガチャガチャするが全く動かない。
意外に冷静である。
窓から脱出できそうだ。
洗濯かごに入れた靴下をまた履く。
踏み台もある。
なんとか足が届く。
外に降りるのが怖いが、ちょうど木がある。
手をかけて飛び降りた。
そそくさと玄関にまわる。
まあ、なんと退屈させないアクシデントが起こるものだか。
この歳になって初めて、閉じ込められる現実を味わった。
我が家は侵入も脱出も簡単にできる作りになっている。
密室の恐怖は避けられた。
窓がなかったらとは考えないことにする。
唐揚げとビールは格別においしかった。
ドアノブは交換しなくては。
ものは同じ時期に壊れるというが、まだまだ出てきそうである。
雨の日は、朝からビールも悪くない。
もう一本残っているはずだ。
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