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愉しい暇つぶし
娯楽のために、愉しい暇つぶしのために本をを読むので、付箋をつけたりアンダーラインを引いたりすることはない。
それなのにnoteを始めてからは、気になった言葉や文章を書き留めるようになった。
毎日投稿の導きのようになるからだ。
一つの文章からイメージを膨らませると、短い記事は書ける。
「悲しい魂は、ばい菌よりも早く、はるかに早く人を殺す」
「一日一日にそれぞれ違った世界がある」
「私たちの午前の目は午後の目とは違った世界を描き出す。やはり夕方の疲れた目は、夕方の疲れた目だけを描写できるのだ」
「模倣を通してのみ独創性に向かって成長する」
「チャーリーとの旅」はまだ読み終わっていない。
一日の旅が終わり、ロシナンテ号が停車して、スタインベックが眠りにつくように少しづつ読んでいる。
極上のロードムービー、紀行文である。
出会った人たち、景色、向かっていくアメリカへの危惧と哀愁。
翻訳者が作家なので、翻訳文のようではなく読みやすい。
もう少しで旅も終わるので、短編集も購入した。
小説も読んでみようと思った。
代表作としては、「怒りの葡萄」「エデンの東」だが、ジェームス•ディーンの姿ばかり浮かんで原作を読んだ記憶がない。
ピューリッツァー賞、ノーベル文学賞も受賞したアメリカの巨匠のようだ。
だけど、ただの旅好きおじさんといった印象。
アメリカでは古典名作の部類だろうが、ちっとも古くなく新鮮である。
今朝も雨音がして暗い夜明けで生暖かい。
それでも鳥が遠吠えのような鳴きかたを繰り返している。
暗くても生暖かくてもいい日になりそうなそんな朝。
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(スタインベック全集より)