阪神タイガース 開幕ローテーション・ブルペンスタッフ予想 相対劣化って?

今回は阪神タイガースの先発ローテーション・ブルペンスタッフについて書いていきたい。

投手に関してはかなり頭数の揃っているタイガースではあるが、どのようなローテーション・ブルペンスタッフが理想なのか。ここでは左右のバランスやタイプをふまえて、考えていきたい。

開幕ローテーション

①ランディ・メッセンジャー
②オネルキ・ガルシア
③才木浩人
④西勇輝
⑤岩貞祐太
⑥藤浪晋太郎

こんな感じ。

・バランス面での理由
開幕投手・ローテ一番手はメッセンジャーで当確か。本人の精神的な面を考えても、あまりここは動かしたくない。2番手はガルシア。3戦目に才木というメッセと似ている右のパワー系を置くため、左を一枚挟んでおきたい。3番手は才木。まだまだ3年目の投手であり、出来るだけ負担の少なく、代わりの投手も入れやすい3番手とした。また、2・3番手のガルシア・才木の2人は広島に好相性の為、3カード目の広島にそのまま登板できるのも理由の一つ。
4番手は西。ローテーションを安定して守れるという点、経験などを踏まえて、カードの頭を任せたい。5番手は岩貞。西という右の技巧派の後は岩貞のような本格派が適任か。6番手は藤浪。矢野監督が「負担の少ないところで投げさせたい」と発言しており、最後とした。

・技術的な面
1番手のメッセンジャーはカードの頭なので、前の投手に影響されることはほとんどないだろう。西も同じである。問題は2番手(5番手)以降だ。2番手のガルシアはボールを動かすタイプで、メッセンジャーとはタイプも左右も違う。左ということで岩貞も考えたが、そうなれば、①②③と、3人とも純粋なフォーシームを投げる投手になってしまうので、よりタイプをバラけさせるためにガルシアを選んだ。3番手の才木はメッセンジャーとかなりタイプが近いため、カードを分けることも考えたが、ガルシアという全く違うタイプが加入して、分散に成功したため、3番手として期待。5番手は先程も言ったように岩貞。カードの頭の西はボールが少し動くタイプの為、純粋なフォーシームを投げることができ、左右も違う岩貞が適任と考えた。6番手の藤浪はストレートとカットボール、たまにスプリットという投球スタイルで、右の技巧派の西・左の本格派岩貞とは全く違う投球が期待できる。相手チームからしてもそれぞれタイプが違うので、対応はしづらいのではないかと考えた。

控え枠
青柳晃洋
望月淳志
小野泰己
秋山拓巳
高橋遥人

この投手の中で最も重宝されそうなのは青柳か
変則投手なので、他の投手に影響を受けることがなく、①〜⑥の中でどこでも務めることができる。次戦の投手と被ることもなく、タイプの心配をする必要がないので、この中で最も使いやすい投手と言えるだろう。望月は③か⑥の藤浪・才木の登板日に投げさせたい。その方が相対劣化を防ぎやすい為だ。才木・藤浪の登板日はパワー系の投手を置くローテーションとなっている為、小野を登板させるのも③か⑥がベスト。昨年一年間ローテーションを守っているのも強み。秋山はローテーションを守った経験もあり、阪神には少ないコントロールタイプの為、どの順番でもある程度対応出来ると考えているが、右投手を3人続けるのは適策とは言えないので、②と⑤は避けたい。高橋遥人は肩の状態と相談しながらになっていくが、左投手の登板機会である、②と⑤を推奨したい。

プルペンスタッフ

ロングリリーフ枠

岡本洋介
岩崎優or小野泰己

ロングリリーフ枠には岡本を選んだ。パワーピッチ系の多い阪神において、左右の揺さぶりで抑えることのできる投手であり、この後に出てくる投手も投げやすいのではないか。厳しいポジションではあるが、最も適任と考えた。
岩崎はどこでも投げられる便利な投手なので、ロングリリーフ枠も考えたが、ここ数年の負担・本人の選手生命も考えると、もう少し決まったところで投げさせたいという考えもあり、極力ロングリリーフは避けたい。
個人的にこの枠で期待したいのは小野。現状阪神の先発候補の中では最も中継ぎ適性がありそうな投手で、スタミナ面でも不安は少ない為、適任ではないかと考えた。登板毎に波があり、中継ぎ経験があまりないところが不安要素か。
岡本+岩崎or小野あたりが理想。

中継ぎ(勝ちパターン以外)

飯田優也
岩崎優or小野泰己

この辺りには所謂、便利屋的な役割を期待したい。左が少し少ないと感じたので、そのあたりは飯田に期待したい。制球にやや不安が残るが、左のパワー系はトレンドになりつつあるので、その流れに乗ってもらいたい。岩崎が入る場合には出来るだけ、場面を限定して使いたい。この後に出てくる勝ちパターンの中に入れても良い。小野は上で述べたような役割を期待。

7回・セットアッパー

ピアース・ジョンソン(PJ)
桑原謙太朗
藤川球児
能見篤史

この辺りは共通の意見だと思うが、固定は不要だと考えている。藤川球児は8回が基本となるが連投が続くようなら、桑原・PJを一つずつズラして、7回・8回でもいいし、能見・桑原と繋いでも問題はない。藤川・能見は極力連投は避けたい。50試合までに収まるのが理想になるだろう。パワー系が先発なら、真っスラが武器の桑原、ムービング系が先発なら、ポップ型の藤川球児など、そのあたりは流動的に起用してもらいたい。4人全員を使うのではなく、3人・2人・1人などで逃げ切ることが理想だ。

守護神 クローザー

ラファエル・ドリス

色々な声もあるが、守護神は2年連続30セーブ以上を挙げているドリスに託したい。良く言えば最も守護神向きの選手、悪く言ってしまえばここ以外は務まらないというのが、この選手の特徴だ。中継ぎ転向も意見として良く目にすることがあるが、ランナーを出して崩れる癖があり、ランナーのいる場面からでも登板しなくてはならない中継ぎには明らかに向いていない。ランナーのいない9回からの登板が前提の守護神の方が圧倒的に向いていると言えるだろう。球速の低下がやや心配。

相対劣化って?
本文中でも度々登場してきたこの言葉ですが、改めて説明すると、前の投手とタイプが似ていて、少し能力が落ちる投手が登板すると次の投手がすごく劣っているように見えてしまい、打たれてしまうという現象のことです。
タイプが似ている投手が連続して出てくる場合にも使う。例えば最速155キロのストレートにパワプロでいう変化量7のフォーク・スライダーを投げる投手の後に最速145キロで変化量5のフォーク・スライダーの投手が出てきたらめちゃくちゃ打ちやすそうに見えませんか?それが相対劣化です。岩貞投手が日本代表で打たれた時にもこの言葉が出てきてましたね。

今回はキャンプ前の現時点での投手陣の予想をしてみました。明日からはいよいよキャンプインです。矢野監督はローテーションの白紙を明言していますし、誰が入るかは全くわかりませんし。開幕ローテションの6人・ベンチ入りの9選手でシーズン全てが回ることはあり得ないので、1人でも多くの選手に活躍して欲しいですね。

ちょっと気が早い記事かもしれませんが、読んで頂いてありがとうございました。

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