【東京혼영三連発①】올빼미(梟/The Night Owl)
ソウル、釜山、あるいは日本公開中の韓国映画鑑賞レビューです。
혼영:ぼっち映画を意味する韓国語の短縮系
平日の東京で一日何本韓国映画を観れるかという誰得チャレンジ記事。またの名をユ・ヘジン強化週間。
キャスト&あらすじ
メインは中央左、リュ・ジュニョル(チョン・ギョンス)、ユ・ヘジン(仁祖)。サブは左からチェ・ムソン(御医)、チョ・ソンハ(領相)、パク・ミョンフン(宮医)、中央ふたり飛んでキム・ソンチョル(昭顕世子)、アン・ウンジン(昭容趙氏)、チョ・ユンソ(世子嬪姜氏)。
李朝第十六代王・仁祖は韓国時代劇でよく見る人物。個人的な仁祖のイメージだけど、明が滅び清が台頭する時代背景で光海君から王位をかっぱらった人(語彙力)。
盲目の鍼師ギョンスは弟とふたり貧しくも慎ましく暮らしていたが、ふとしたことから実力が御医の目に留まり宮中の内医院で働くことになる。その時体調のすぐれない仁祖のもとへ、清の人質だった世子が帰国。再会を喜ぶものの内心複雑な仁祖は世子の毒殺命令を御医に下してしまう。世子はギョンスをなにかと気にかけるが、世子の診療中に御医が毒を・・・
実際、昭顕世子の不審死は「仁祖実録」第46巻に記録されている。反転部分が和訳箇所。
どうだったよ?
映画全体を通して「暗い」。実はギョンスの目は暗い場所ならかすかに見える昼盲症で、この暗さは彼の世界を表しているようだった。
そしてこの映画のタイトル、なぜ올빼미か?夜行性だか隠された鋭い能力を持つふくろうがギョンス自身だった、ということのよう。
ただ個人的にはユ・ヘジンのファンなので、世子死後の狂気に満ちた演技が好きで、終盤ギョンスが診療と偽り仁祖に鍼を打つシーンはこっちが緊張した。
ラストは、えっ!結局そうなるん?って展開。これは劇場で観るほうを断然おススメするな!
ちなみに・・・
本作は韓国の3大映画受賞イベントでも各賞を受賞している。
백상예술대상:作品賞、新人監督賞、男子最優秀演技賞(リュ・ジュニョル)
청룡영화상:新人監督賞、撮影照明賞、編集賞
대종영화제:新人監督賞、脚本賞、編集賞
リュ・ジュニョルは「택시운전사(2017)」でもユ・ヘジンと共演してたけど全然イメージが違う。最近、ハン・ソヒとの交際報道で知ったけど、若く見えて36歳なんだ!
きょうはここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。