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(米国株式市場11月28日〜12月2日)代表株価指数続伸!11月雇用統計発表通過、長期金利続落。一難去ってまた一難。再来週12月13日はCPI発表、14日はFOMCとイベントは続くよどこまでも。

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おはようございます。パウエルFRB議長講演、雇用統計を通過しましたが株価指数はプラスで引けましたね。

先日大衆が正解だと思うものは不正解だと調子に乗ったツイートをしましたが割と真理だと思っています。

これ系に関しては面白い図がたくさんありますね(笑)

肌感なのであまり信用はできるものではありませんが、米国株に関しては年末ラリー→Fed Pivot→株式市場暴落を望んでいる人が多いように思います。

様々な憶測で溢れていますが、自分で相場を観察しフラットな目で情報を収集し、意思決定を行なっていきましょう。


それでは今週もいっちゃいましょう!

1. 今週の合戦の振り返り(要約ver.)


  • 代表株価指数続伸。年初来(YTD)下落幅縮小:ダウ平均:-5.89%、S&P500:-15.11%、ラッセル2000:-16.71%、NASDAQ:-27.61%

  • S&P500とNASDAQのAD Line、50MAを上回っている銘柄比率がさらに改善。

  • 株式相場ステータスは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」継続。

  • 今後の利上げの中央値(ターミナルレート)は先月CPI結果により減退。一時5.00%-5.25%まで織り込まれていたが、現在は4.75%-5.00%となっている。11月雇用統計発表後も変わらず。

  • 12月FOMCでは50bpsの利上げ確率が70%台となっており、米長期金利は大幅下落。

  • プットコールレシオ、VIX、空売り比率を見ても相場の恐怖と緊張感は当然なく、楽観的なコンディションへ。

  • 再来週の12月13日はCPI発表、14日はFOMCとまたもイベントが続く。



2. 代表株価指数動向(&強気相場 or 弱気相場判定)

気づけば200MAも上抜けており、ダウ平均はかなり回復してきました。既に年初来-5.89%とベアマーケットとは思えない水準です。

年初来からの4指数の動きは以下です。


  • (青色)ダウ平均:-5.89%

  • (オレンジ色)S&P500:-15.11%

  • (黄色)ラッセル2000:-16.71%

  • (水色)NASDAQ:-27.61%


今はFRBが金融引き締めを緩めるか、引き続きキツくいくのかの瀬戸際で、もう雇用統計やCPIの結果を固唾を飲んで見守るしかできない状況です。

意見が一番割れる時期ですので、こんな時こそ私が今書いている中立的な情報を書いている週報などから、自分の意見を持って、信じて投資をしていきましょう。人に頼るとこういうのは失敗するし学びすらありません(笑)


□ S&P500指数

S&P500を見ていきましょう。赤線が50日移動平均線(MA)、黒線が200日移動平均線(MA)です。

200MAで揉んでおり、ここを上抜けていけるかどうかですね。CPIは12月13日ですので、来週1週間はスルスルと重要ニュースで上がっていく可能性もありますが、年末ラリーとか期待したいですよね。

でも、期待とかしちゃダメなので株式投資とは切ないゲームですよね。

以下はAD Lineです。しっかり上を向いています。

AD line(Advance/Decline Line)」とは以下を指します。

(今日上昇した銘柄数 - 今日下落した銘柄数) + 昨日のAD Line

「AD line」が上昇していればそれだけ相場のトレンドは強気ということです。上昇している時に株は買いましょう。

以下は50日移動平均線を超えている銘柄の数です。先週末は89.26%でしたが、現在は90.45%の銘柄が50MAを超えています。市場コンディションは良いですが、一旦押しが入るかもしれませんね。下落し続けるという意味ではなく、上昇には押しを乗りこなす必要があるのです。


□ NASDAQ総合指数

続いてNASDAQです。

50MAはしばらく前に奪還、次は200MAです。50MAが上向いてくると面白いですよね。そう甘くはないと思いますが、次はとにかく12月13日のCPIです。

ここでインフレが鈍化してるかどうかが肝ですね。以下はAD Lineです。まだまだ上値余地があるのか、テックがオワコンなのか。相場って難しいですね。

以下はナスダック100の50MAを上回っている銘柄の比率です。先週は78%となっておりましたが、85.29%とさらに上がりましたね。


□ 現在は強気相場?弱気相場?

10月13日を上昇の試しとし、7日目の金曜日にフォロースルー・デイ(FTD)となり株式市場ステータスは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」となりました。

その後11月2日のFOMC後の下落を受けて「Uptrend under Pressure(上昇相場頭打ち)」に格下げとなりました。

しかし、11月10日のCPI発表後に株価は大暴騰し、現在は「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」に返り咲きました。株は買っても良い水準です。

売り抜け日はナスダックとS&P 500に1ずつカウントされています。損切りラインを毎回設定し、リスク管理をした上で投資に臨みましょう。


■ それぞれの言葉の定義:

◇ フォロースルーデイ(FTD)

① 主要指数(S&P500/NASDAQ)が弱く寄りつき、強く引ける日(前日比プラス)を待つ =上昇の試し。

② ①が出現してから4~7日目(が理想、それ以前もその後も出現する)に、出来高を伴って約1.5%以上の上昇を見せる日を待つ。

◇ 売り抜け日(Distribution Day)

前日より「出来高」が増加し且つ「指数が0.2%以上下落」する。

◇ 売り抜け日カウント

以下を満たせば天井圏の下落警戒となる。
● 4週間-5週間で売り抜け日が3-5日起こる(市場上昇中にも発生)
● 2-3週間という短い期間で売抜日が4日あっても当然注意が必要

カウントから25営業日経過後には消滅する。また、上記の条件を満たさなくても売り抜け日がカウントされることもあり、これは「指数が失速する」という意味のカウントとなる。

株価指数が活発な出来高の中で上昇していくなかで、前日と同じような出来高なのに停滞した場合にカウントがなされることがある。

■ 参考:



3. FRB動向

(FRBの金利動向に気をつける)過去を振り返ると、FRBの金利が引き上げられたことがきっかけで弱気相場が始まり不景気に突入した歴史があります。弱気相場が終わるのは金利が下げられた時が多いです。最も簡単で役に立つ金融指標はFederal Fund(FF)レート(政策金利)。

コンピューターによる自動売買や様々なヘッジサービスによってリスクの高い弱気相場で発生する株価の下落から資金を守るために、ポートフォリオの大部分をヘッジするファンドが現れました。金利が急騰する場面は相場が下落しやすい仕組みになっています。

↓↓(参考元:米FRB特集

□ 先週のイベント(11月21日〜25日)


◇ PMI

  • 11月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は46.3と、10月確定値の48.2から低下。

  • 景気拡大・縮小の節目である50を下回ったのは5カ月連続

  • 新規受注指数は46.4と10月の49.2から低下し、2020年5月以来の低水準

  • インフレ鈍化の兆しも示された。投入価格指数は65.7と10月の67.0から低下し20年12月以来の低水準。供給のボトルネック緩和を受けた。

  • サービス業PMIは10月の47.8から46.1に低下

◇ FOMC議事要旨

  • 政策立案者の「かなり多数」が、利上げペース鈍化が「間もなく適切になる」との見方に同意

  • 急速な金融引き締めの効果が浸透するにつれ、前倒しでの利上げをやめてより小さく慎重な利上げに遷移できる

  • 当局者がこれまでの経過におおむね満足



□ 今週のイベント(11月28日〜12月2日)

◇ 米11月雇用統計

  • 米労働省が2日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は26万3000人増で予想を上回った。失業率は3.7%で横ばいだった。

  • 平均時給は市場予想4.6%に対して5.1%となった。


◇ 米ISM製造業景気指数

  • 米供給管理協会(ISM)が1日発表した11月の製造業総合指数(NMI)は49.0となり、2020年5月以来初めて50を下回り、約2年半ぶりの低水準となった。10月は50.2だった。

  • 米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより財(モノ)の需要が冷え込んだ。また、投入価格指数の低下が継続しており、インフレ率が低下傾向を続ける可能性があるとの見方を支えた。

◇ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演

  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は30日、「早ければ12月にも」利上げペースを減速させる可能性があると述べた。

  • 一方、インフレとの戦いはまだ終わっておらず、最終的にどの程度の利上げが必要か、いつまで続くのかなど、重要な疑問が残っていると注意を促した。

  • 「われわれは経済を破綻させて、その後に後始末をしようとはしない」と述べ、政策当局者は早期の利下げを望んでいないため過度の引き締めを避け、利上げペースを減速させて時間と共にインフレを押し下げるのに適切な金利水準を探っていくとした。

◇ 米10月求人件数

  • 米労働省が30日に発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が35万3000件減の1030万件だった。

  • 減少したものの高水準にとどまっており、連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げにもかかわらず、労働市場がなお堅調に推移していることが示された。

◇ 米財貿易赤字

  • 米商務省が30日発表した10月の財(モノ)の貿易赤字は前月比7.7%増の990億ドルに急拡大した。世界需要の鈍化とドル高を背景に輸出が減少した。

  • 財の輸出は2.6%減の1737億ドルだった。原油を含む工業用品や消費財などが減少した。一方、食料品と自動車および部品は増加した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けたドル高により、米国製品が世界市場で割高となっている。

◇ 世界経済成長率

  • 米シティグループは30日、来年の世界経済の成長率が2%以下に減速するとの見通しを明らかにした。

  • これまでに米ゴールドマン・サックス、JPモルガン、英バークレイズなども同様の見通しを示している。

  • ネーサン・シーツ氏が率いるシティのストラテジストは、新型コロナウイルスの流行とウクライナ戦争による逆風を成長鈍化の要因として挙げた。

  • 「世界経済は今後1年間、国レベルのリセッション(景気後退)に悩まされる可能性が高い」との見方を示した。



□ 金利動向(FF先物金利/市場の利上げ織り込み)

参考:CME FedWatch


◇ 前提知識:FRBによる金利引上げ

  • 1回目:0%-0.25% → 0.25%-0.50%

  • 2回目:0.25%-0.50% → 0.50%-0.75%

  • 3回目:0.50%-0.75%→ 0.75%-1.0%

  • 4回目:0.75%-1.0% → 1.0%-1.25%

  • 5回目:1.0%-1.25% → 1.25%-1.50%

  • 6回目:1.25%-1.50% → 1.50%-1.75%

  • 7回目:1.50%-1.75% → 1.75%-2.00%

  • 8回目:1.75%-2.00% → 2.00%-2.25%

  • 9回目:2.00%-2.25% → 2.25%-2.50%

  • 10回目:2.25%-2.50% → 2.50%-2.75%

  • 11回目:2.50%-2.75% → 2.75%-3.00%

  • 12回目:2.75%-3.00% → 3.00%-3.25%

  • 13回目:3.00%-3.25% → 3.25%-3.50%

  • 14回目:3.25%-3.50% → 3.50%-3.75%

  • 15回目:3.50%-3.75% → 3.75%-4.00%

  • 16回目:3.75%-4.00% → 4.00%-4.25%

  • 17回目:4.00%-4.25% → 4.25%-4.50%

  • 18回目:4.25%-4.50% → 4.50%-4.75%

  • 19回目:4.50%-4.75% → 4.75%-5.00%

  • 20回目:4.75%-5.00% → 5.00%-5.25%



基本は「25bps」ずつの利上げです。しかし、景気動向によっては50bps利上げすることも考えられます。2022年5月FOMCは50bps実行、6/7/8月に75bpsの利上げを実行と、大幅な利上げを行なってきました。

11月も75bps(これで4回連続75bps)の利上げを行いました。つまり14回目まで利上げが終わっています。


  • 13回目:3.00%-3.25% → 3.25%-3.50%

  • 14回目:3.25%-3.50% → 3.50%-3.75%

  • 15回目:3.50%-3.75% → 3.75%-4.00%



今週金曜日終了時点では以下となっています。12月14日会合の50bpsの確率は77.0%となっています。12月13日にCPI、FOMCは14日なので、最後までわかりません。


□ FRBのバランスシート(BS)拡大・縮小動向

BSが拡大するということは、市場に流通する資金が増大して、景気を加熱させることに繋がります。

FRBは金利を引き上げる前に、まずはバランスシート(BS)の拡大停止(テーパリング、資産買い入れプログラムの変更)を実行します。すでにテーパリングは3月に終了しています。


※資産買い入れプログラムについて、米国債を月800億ドル(約8兆4千億円)、住宅ローン担保証券(MBS)は同400億ドルのペースで買い入れていました。こちらのペースを下げることを「テーパリング」といいます。



現在の推移です。順調にシュリンクしています。利上げと緊縮の二刀流を進めています。

今は景気を冷ます「BS縮小」が6月1日より始まっています。

「テーパリング」はFRBのBSの「拡大」を細切にして終了させていくことですが、その後利上げ、そして次はBSの「縮小」です(テーパリング→利上げ→BS縮小/QT)。


BSの縮小ですが、量的緩和で購入した債券などが償還された時に再投資しない場合はFEDのBSは縮小していきます。このようにバランスシートを縮小することを「QT(Quantitative Tightening)」といいます。

前回は4回利上げがおこなわれたあとQTが実施されましたが、今回は「約9兆ドルに膨れ上がっているバランスシートについては6月、7月、8月に毎月475億ドル圧縮し、9月から最大950億ドル圧縮する」ということで既に縮小は開始されています。


□ ブレイクイーブンインフレ率(期待インフレ率)

「ブレイクイーブンインフレ率」とは、「債券市場が期待する」インフレ率を意味します。10年は2.43%、5年は2.51%と落ち着いています。



債券市場はずっとデフレを見込んでいるんですよね。これは5、10年間の平均インフレ率が2.39-2.47%ということを意味しています。債券投資家は米国のハイパーインフレなど起こらないと考えている、とのことで。

あまりにも見通しが甘くない?インフレ止まってないよ?という声も多かったのですが、11月のCPI発表(予想下振れ、7%台に減速)でインフレピークアウトが見え始め、やはり債券投資家はとても賢い投資家が生息する場所なのだなと改めて実感しました。


実際にCPIの前年同期比は減速していましたからネ。経済指標を見る際も大局観が必要です。点を見ていては失敗します。とはいえ、雇用統計で平均時給がまだ高かったので、少し怪しい雰囲気が残っています。

とにかく12月13日のCPIです。


ここまでの期待インフレの過去の経緯を話すと以下の通りです。


  • 2021年11月:上昇転換しましたが、その後に年末にパウエル議長がインフレは「インフレは一時的」という認識を改め、緩和引き締めが意識されたことで暫く沈静化していました。

  • 2022年2月:ウクライナ戦争など地政学リスクで原油や小麦が急騰し、債券市場もインフレを懸念している動きが明確になっていました。今は積極的な引き締めが意識され、その動きが漸く一服しています。
    2022年5月:10年ブレイクイーブンインフレ率が一時は2.95%まで上昇しましたが、5月に入り2.62%まで下がりました。利上げペース織り込みデータとしっかり連動。しかし、雇用統計とCPIを受けて反転上昇、5年の期待インフレ率は再び3%を超えました。

  • 2022年6月:FRBの「インフレ対策に無条件でコミット」など発言もあり、また経済指標が曇り始めてきたことでリセッション懸念まで噂されるようになりました。ブレイクイーブンインフレ率もそれを織り込んでか下落に転じました。

  • 2022年8月:少々上昇していましたが、CPIの頭打ちを受けて下落、そのまま上昇はしていません。



□ 長期金利(2・5・10年債利回り)

長期金利の動向は株式市場関係者は非常に注意深く見ています。10年債利回りと株式のバリュエーションは「シーソーゲーム」の関係にあるからです。
長期金利が上がれば(債券が売られれば)株の評価は下がります。

秀次郎が超富裕層の気持ちになってじっくり考えてみると、元本保証に近い債券投資で4%などの利回りが確保できるのに、わざわざボラの高い株に投資をすることはないでしょう。あくまで元本が大きい人の考え方ですね。


実際、債券金利が上昇すると株式市場が下落するメカニズムは、こういうことです。以下は2020年からの推移です。


(12月3日時点)

断続的に下がっていますね。リセッションを織り込み始めています。

(11月26日時点)


4. プットコールレシオ

ここでは年初来からの比率(%)を観察します。直近の投資家心理を確認します。


プットコールレシオ = Put売買金額 /Call売買金額

⑴プットコールレシオ > 1 = Putの売買代金が大きい = 投資家が株式相場下落を期待(悲観的)

⑵プットコールレシオ < 1 = Callの売買代金の方が大きい = 投資家が株式相場上昇を期待(楽観的)

上記で算出されます。つまりプットコールレシオが1を超えているということはPutの売買代金の方が大きく下落を警戒する投資家が多いことを意味します。(オニール流では1.15が基準)

これは相場が悲観的なことを意味しており相場の底局面ではプットコールレシオが高くなる傾向があります。

一方、プットコールレシオが1を下回っているということはCallの売買代金の方が大きく上昇を期待する投資家が多いことを意味します。ただ、これは楽観的であるということを意味しており、相場の高値圏ではプットコールレシオは低くなる傾向があります。



12月2日(金)終了時点では0.84となっています。市場は楽観的です。



5. Volatility index(VIX指数/恐怖指数)

VIXとは市場で取引されている価格から逆算された「株式市場のボラティリティ」のことを指します。

株価指数は上昇時は緩やかに上昇し、下落時は急落します。市場参加者が高いボラティリティを見込んでいるということは、市場に対して不安を抱いていると想像できます。

VIX指数は株価の先行きにどれほどの振れ幅(ボラティリティー)を投資家が見込んでいるかを示す「株価変動率指数」のうち、米国株を対象にした指数。通常、株安が懸念される局面で上昇し、20を超えると不安心理が高まっていると解釈される。その場合、「株価が今後1年間に約7割の確率で上下20%の範囲で変動する」と投資家が予想していることを示す。

2008年の金融危機の際にVIX指数が80超に上昇して注目を集めた。18年2月と10月にもVIX指数の上昇をきっかけに米国株が下落する場面があった。VIX指数の上昇に連動して機械的な株売りを出す「リスク・パリティ」などと呼ばれるファンドが存在するからだ。

(引用:日経新聞)


S&P500指数(VIX:青)とNASDAQ100(VXN:赤)のVIX指数の5年推移は以下となります。S&P500は20を下回る水準となっており、怖いもの知らずですね。

びっくりせずに底打ちは終わってしまったのか、または本格的な暴落はこれからなのか。面白くなってまいりました。(上がれ)


6. アクティブファンドマネージャーの動向(NAAIM Number)

次にNAAIM Numberです。NAAIM Numberはアクティブファンドの投資動向です。100を超えるということはアクティブファンドがレバレッジをかけていることを意味します。

11月310日時点では64.36です。相場環境、だいぶ良くなってきましたね。


上昇相場には「常に100を超える」彼らのレバレッジが必要です。例えば2020年のコロナショック後の上昇相場時のNAAIMが以下です。

9月のレイバーデイあたりで60程度になったのが底で、それ以外はずっと高い水準を維持していますよね。このような相場の時こそ、鬼気迫る思いでフルインベストする時なのです。秀次郎はこの相場環境を首を長くして待っております。資産100億円を目指すにはビッグウェーブが必要です。


7.注目経済指標の動向

以下が今週の経済指標発表でした(マネックス経済指標カレンダーを参考)。今週は雇用統計の発表がありました(4.FRB動向に詳細記載)。


今週の総括


  • 代表株価指数続伸。年初来(YTD)下落幅縮小:ダウ平均:-5.89%、S&P500:-15.11%、ラッセル2000:-16.71%、NASDAQ:-27.61%

  • S&P500とNASDAQのAD Line、50MAを上回っている銘柄比率がさらに改善。

  • 株式相場ステータスは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」継続。

  • 今後の利上げの中央値(ターミナルレート)は先月CPI結果により減退。一時5.00%-5.25%まで織り込まれていたが、現在は4.75%-5.00%となっている。11月雇用統計発表後も変わらず。

  • 12月FOMCでは50bpsの利上げ確率が70%台となっており、米長期金利は大幅下落。

  • プットコールレシオ、VIX、空売り比率を見ても相場の恐怖と緊張感は当然なく、楽観的なコンディションへ。

  • 再来週の12月13日はCPI発表、14日はFOMCとまたもイベントが続く。



ーFINー

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