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CANSLIMの生みの親、大化け株おじさん「ウィリアム・オニール」について詳しく紹介してみます。

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どうも、秀次郎@hidejiromoney)です。オニールおじさんを知らない人のために、またさらに詳しくオニールおじさんを知りたい人に向けて今回は筆を取ります。

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ウィリアム・オニール」。米国株投資に取り組んでいる投資家であれば知らない人はいないのではないでしょうか? 知らないのであれば、あなたはまだまだビギナーです。

オニール氏は、簡単に言えば「大化け株」の見つけ方を教えてくれるおじさんです。大化け株とは、短期間で凄まじい株価上昇をつけ、株主をあっという間にお金持ちにしてくれる、とにかく素晴らしい株式銘柄(企業)です。


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同氏は過去何十年(1880-2008年なので128年...)もの「大化け株」のデータを集めて、大化け株になる銘柄の共通点は何か、またその探し方について一冊の本にまとめました。


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この本はたぶん、米国株で成功したい人は全員買った方がいいと思います。

はいどうぞ。

オニールの成長株発掘法


大化け株」とは業績が急成長する、株価も急騰する株のことです。例えば過去のアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)なんかもオニール氏が定義する大化け株の一つです。


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大化け株の探し方を「CANSLIM」という言葉でわかりやすく我々庶民に教えてくれています。各頭文字に意味が込められているのですが、これは別記事でお伝えしていますのでここでは詳しく触れません。



ここではオニール氏がどんなおじさんなのかについて、焦点を当てていきます。


ウィリアム・オニール氏の基本プロフィール


・本名:ウィリアム・J・オニール(William J. O'Neil)
・生年月日:1933年3月25日生まれ
・出身:オクラホマ州オクラホマシティ、テキサス育ち
・職業:米国の起業家、株式仲買人、作家
・影響を受けた本:The Battle for Investment Survival
・著書:

How to Make Money in Stocks(オニールの成長株発掘法)
24 Essential Lessons for Investment Success
The Successful Investor

・経歴:

1951年にテキサス州ダラスのウッドロー・ウィルソン高校を卒業。サザン・メソジスト大学でビジネスを学び、1955年に学士号を取得した後、米国空軍に所属。

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空軍に所属してたんですね。意外に武闘派。

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1958年からHayden, Stone & Company社の株式仲買人としてキャリアをスタート。コンピュータを活用した投資戦略を展開。

コンピュータによる初の日刊証券データベースを開発。機関投資家にリサーチ内容を販売し、世界の7万社以上の企業を追跡。

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ビジネスマンとしても優秀。

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1963年に株式仲買人会社ウィリアム・オニール&カンパニー設立。

1972年に毎週購読者に配信される株価チャートの印刷本「Daily Graphs」を制作。これが2010年に「Market Smith」に再ブランド化される。


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マーケットスミスって約50年の時を経て今の形になってるんですね〜。継続して改善してきたツールということでますます信頼しちゃうわ。

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1984年にビジネス新聞「インベスターズ・ビジネス・デイリー」を設立。ウォール・ストリート・ジャーナルに対抗するための全国的なビジネス新聞「Investor's Business Daily」を創刊。


「Investor's Business Daily」はまさかのクジラを意識しての発刊でした。


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1988年、ロサンゼルスのUHFテレビ局で月曜から金曜まで株式市場の番組に出演(オニール氏が中心となって、毎日の市場平均の終値、その理由、次の取引日の予兆などを語る)。

番組の最後の15分は視聴者の質問タイム。視聴者の保有銘柄について、オニールが株価チャートから投資妙味を語る(買い・売りポイント、注意喚起など)。

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これって今まさに数々のYoutuberが取り組んでいることですな(笑)オニール氏が先駆者だったとは。

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ウィリアム・オニール氏のCANSLIM戦略とは?


オニール氏といえば「CANSLIM(キャンスリム)」の生みの親としてあまりにも有名です。この「CANSLIM」とはなんのことでしょう?


CANSLIM=「勝つシステム」です。

心強いですね。ぜひ、そのシステムを自分の投資に導入したいところです。


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CANSLIMとは以下です。

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C(=Current Quarterly Earnings=当四半期のEPSと売上)
A(=Annual Earnings Increase=年間EPSの増加、高いROE水準)
N(=New Products, New Management, New Highs=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)
S(=Supply and Demand=株式の需要と供給)
L(=Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)
I(=Institutional Sponsorship=機関投資家による保有)
M(=Marker Direction=株式市場の方向)

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CANSLIMについては別の記事でまとめています。



CANSLIMとは、株主と国(企業もその社員も税金を払い、国の生活水準を上げるのに一役買っている)に巨額の利益をもたらす直前の、価格上昇の初期段階にあるこれらの大化け銘柄が共通して持つ7つの特徴を7つのアルファベットで表したものです。


CANSLIMはいつの時代も機能すると言われています。その理由として、ウォール街を含む他人の意見ではなく、株式市場がどのように動いているのかという現実を基に作られているから、とされています。


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実際にドクターのように、他人の意見に惑わされることなく、実際に何が起きているのかをレントゲン(株式市場では株価チャート)で確認して意思決定を行っていくようなものですね。

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チャート見ずにハイパーグロース株にフルインベストしてましたわ。

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まじで死ぬで(笑)VTI買いなさい。

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ウィリアム・オニール氏の相場格言


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オニールの著書、オニールの成長株発掘法で私、秀次郎が「これはメモしないと!」と思った文章を書き殴っていきます。結構、相場に対する考え方、価値観が覆される人も多いのではないかと思います。私はとりあえず安い株を買うなというメッセージには度肝を抜かれました。

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株は価格が上昇している時に買うべきで、下落中に買うべきではない。増し玉をするなら、最初に買った価格よりもさらに上がったときにのみ買うべきであって、最初に買った価格よりも下がった時に買うナンピンをしてはならない。

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底値で拾おうとして下がってる株ばっかり買ってました!ナンピンは買値を下げるためにするものだと思ってたので最初に買った価格よりも下で買ってました!

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わいもこれは経験ありますね。大損しました(笑)

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株を買うならその年の高値近辺で買うべきであり、価格が下がって安く思えるときに買ってはならない。つまり、比較的高くなった株を買うべきで、最安値を付けた株を買うのではない。


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株価が高くなったら買えず、安いなぁと値ごろ感で買ってたら全然儲かりませんでした!!2020年に高くなったTSLA/ZMを買えず、安くなったXOMを買い、XOMは下がり続けました!その後XOMは2021年に入り株価が昇竜拳しました!でも買い値で売ってしまっていました!今すぐ死にたい!!

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株の売買となると、実に多くの投資家が全く同じ過ちを犯している。実際に投資をする前にその銘柄のチャートを確認しないのだ。患者のレントゲンやCATスキャンや心電図を見ずに執刀する医師は無責任であるのと同じように、チャートに示される株価や出来高のパターンを努力して解読しようとしない投資家は愚かなのである。

毎年時間をかけてチャートを適切に解釈する方法を学んだ投資家がひと財産を築いている。チャートを利用しないプロ投資家は、大変価値のある指標やタイミングの仕組みについて、いかに自分が無知であるかを声高に宣言しているようなものだ。


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株式市場では、歴史は繰り返される。それは、人間の本質が変わらないからである。

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発明家や起業家が活躍し、共産主義体制や独裁支配国家にはない完全なる自由と限りないチャンスにあふれるアメリカ経済は必ず好転して回復に向かう。弱気相場3-9ヶ月、長くて2年、まれに3年ほど続くことがある。(強気相場は2-4年間続く)

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弱気相場の時期こそ、新たな銘柄が新しいベースを形成するんですよね。そのような株が強気相場で化けます。

調整、弱気相場というのは、次なる大化け株を探すための一つのプロセスなのです。株式投資をやめてはいけない。

次のチャンスを虎視眈々と狙っていきましょう。

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PERが低くてお買い得だからという理由だけで株を買っては絶対にならない。PERが低いのには、それなりの理由があるものだ。PERが8-10倍の株が、その後4-5倍に下落しないという保証はどこにもない。

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PERに関するツイートは一生控えようと思います。ツイートしてないのに恥ずかしくなってきた。

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まとめ

オニール氏について簡単にですが、まとめてきました。

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オニール氏のCANSLIM戦略をもとに、リアルタイムの銘柄とマーケット分析を行っているマガジンも我々は発行しているので、参考にしてみてくださいな〜!

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・米国株式市場+グロース株分析

・オニールのCANSLIM戦略の解説


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