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【PLTR/2021/4Q決算速報】、2021年第4四半期の結果は売上◎、EPS×、ガイダンス◎。

(全文無料で読めます)

このマガジンは取り上げた企業の投資を推奨する意図は全くないことを改めて確認いたします。企業の業績チェック、ビジネスモデル、新着ニュースをシンプルに定点観測する読み物です。

(PLTRの会社概要・歴史・ビジネスモデル考察は以下を参照してください。)

株価としては非常に非常に苦しい局面を迎えている中での決算となりました。


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4Q決算発表

売上 ◎
432.9M YoY34% vs 予想417.69M

EPS ×
$0.02 YoY△67% vs 予想$0.04

ガイダンス
1Q売上 ◎
443M YoY30% vs 予想439.16M

通年の営業利益率は27%を予定
2025年までの売上成長率は30%以上を見込む

Pre△5%

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以下はEarning ReleaseとPresentationを元に作成しています。Earning Callのスクリプトがでましたがプレゼンテーションの内容をなぞるもので、特に意味のあるインプリケーションはありませんでした。

1.Revenue(売上高)

売上:432.9M YoY 34% (予想:417.69M)

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※YoY = year over year(前年同期比)

Q4-2019:$229.4M
Q1-2020:$229.3M
Q2-2020:$251.9M
Q3-2020:$289.4M(YoY+52%)
Q4-2020:$322.1M (YoY+40%)
Q1-2021:$341.2M(YoY+49%)
Q2-2021:$375.6M(YoY+49%)
Q3-2021:$392.1M(YoY+36%)
Q4-2021:$432.9M(YoY+34%)

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売上成長率は予想をクリアしていますが、成長は減速していますね。商業部門と政府部門で見てみましょう。

【商業部門】194M YoY47%

成長が加速しています。特に米国の商業部門は132%成長しており、成長を牽引しています。

【政府部門】239M YoY26%

主力だった政府部門の成長率が減速している一方、商業部門の伸びが加速化しているという状況になっています。

2.利益

売上総利益率、営業利益率、純利益率の推移は以下となります。

営業利益率の伸びがとまり純利益率が減少傾向なのは気がかりな点です。

3.EPS(1株あたり純利益)

EPS:$0.02 YoY0% (予想:$0.04)

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※YoY = year over year(前年同期比)

Q1-2020:△$0.01
Q2-2020:$0.01
Q3-2020:$0.06
Q4-2020:$0.06
Q1-2021:$0.04 (YoY 500%)
Q2-2021:$0.04 (YoY+300%)
Q3-2021:$0.04 (YoY△33%)
Q3-2021:$0.04 (YoY△33%)
Q4-2021:$△0.02 (YoY△67%)

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4.ガイダンス

1Q売上予想 443M YoY30% vs 予想439.16M

また2022年の通年の営業利益率は27%を予定。2025年までの売上成長率は30%以上を見込むと長期的な見通しも示しています。

5.KPI

企業が発表している指標についてみていきましょう。

顧客数

全体顧客数は前Qから34増えています。また、この1年で米国の商業部門の顧客数は17から80へと+371%増加していると示されており、米国商業部門が成長ドライバーであることが強調されています。

一方、政府部門はこの1年で90から90と数は変わっていないことがしめされております。

Net Retention Rate

NRRは、Net Retention Rateの略です。 既存顧客の売上が前年と比べて維持できているかを示す指標で「売上継続率」や「売上維持率」とも呼ばれます。 NRRが100%を超えている場合、新規顧客を獲得しなくても売上は増加し、100%未満の場合、新規顧客を獲得しなければ、売上は縮小していきます。

PLTRのNRRは以下となっています。

全体のNRRは131%
-政府部門全体146%
--米国政府部門141%
--海外政府部門161%

-商業部門全体113%
--米国商業部門NRR 150%
--海外商業部門NRR103%

120%を超えていれば優秀と言われるので、非常に優秀な数値を示しているといえるでしょう。

6.CF (営業CF、投資CF、財務CF)

営業CF:333M
投資CF:△397M
財務CF:306M

営業CFが順調に増えていっているのは良い傾向ですね。投資CFのマイナスが大きくなっていますが、これは308M分の有価証券を購入していることが要因となっています。Earning Callで何か言及があるかもしれません。

FCFはプラス圏を維持しています。

7.財務状況

総負債比率は順調に減少していっています。

支払利息は売上の3%程度で特段収益を圧迫しているという水準ではありません。

8.Earning Call

Earning Callはあまり重要な内容はありませんでした。基本的にはプレゼンテーションの内容をもとに質問を受け付けていますが、大きなインプリケーションはありませんでした。

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