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【DDOGのCANSLIM分析】2022年2月10日時点

このマガジンは取り上げた企業の投資を推奨する意図は全くないことを改めて確認いたします。企業の業績チェック、ビジネスモデル、新着ニュースをシンプルに定点観測する読み物です。

DDOGの2022年4Q決算については以下の記事でまとめています。

決算を受けて12%の上昇となりハイパーグロース株としてはいち早く50MAを抜けてきています。

ATHの199.68を視野に入れてきておる!ということでDDOGについてCANSLIM分析をおこなっていこうと思う!

ファンダメンタルが良好な銘柄を良いタイミングで仕込む必要があるのです。そのファンダメンタル部分がCANSLIMです。

CANSLIM分析手法について詳しく知りたいという方は以下のまとめ記事をご覧いただければと思います。


以下では各条件について整理しながらDDOGについてオニール流に分析を行なっていきたいと思うぞ!

CANSLIMは初耳という衆もわかりやすいように書いていこうと思うゆえ、付いてきてくれい!

DDOGについてCANSLIM分析を行った結果は以下となります。

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C:◎
A:○
N:○
S:○
L:◎
I: ◎
M:○

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■ 「C」(=Current Quarterly Earnings)◎

まずはファンダメンタルで一番重要な「C」です。「C」は直近EPSに関する指標です。判定項目を総合的に加味して「◎」となります。

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「C」の条件

● 最低条件は前年同期比直近EPS成長率は25%以上
→ 合格
● 強気相場の時は前年同期比直近EPS成長率は40%以上
→ 合格
● 過去10四半期に以前に比しEPS成長率が加速している
→ 順調に成長率が加速している
● 直近売上成長率は少なくとも25%以上上昇、又は直近直近3四半期で売上増加率が加速していることが最低条件
→ 84%成長しており大幅クリア

(補足条件)
● 2四半期続けて大幅にEPSが成長
→ 成長している
● 翌四半期、翌々四半期も力強い成長が予想されている
→ 力強い成長が予想されている
● 今後2年間で成長の軌道にのるガイダンスがある
→ 来年度のEPS成長率は40%近くなることが見込まれる
● 同業他社でEPSの成長率が高い銘柄が少なくとも1つ以上存在
→CRWDやNOWも高い成長率を維持している

(注意点)
● EPS成長率が66%以上の減少が二四半期続けば危険
→ 問題なし

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■ 「A」(=Annual Earnings Increase) ○

次はAです。Aは年間EPSの推移です。2020年9月末に上場しているのトラックレコードは短いですが、2019年△0.13、2020年0.22、2021年0.48と上昇基調となっています。

ROEが依然として低い水準ということを加味して「○」とします。

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「A」の条件

● 過去3年連続で年間EPSが増加。EPS Stability(後述)が25以下
→ 上昇基調。EPS Stabilityはまだ算出されるレコードがない。
● 年間EPSの増加率が25%-50%以上の銘柄を選択
→ 今期は118%を実現。
● ROEが17%以上(出来れば25%以上)
→ 8%なので未達

(補足条件)
● アナリストのコンセンサス予想が翌年EPSが上昇すると見込んでいる
→ 今年0.48で来年0.57(今回の結果うけて上方修正必至)なので上昇が条件を満たしている

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■「N」(=New Products, New Management, New Highs=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値)○

次は「N」です。Nは新しい何かを持っているかということになります。最高値の更新を目指す展開となっているので「○」とします。

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「N」の条件

● 成長著しい新興企業
→ 設立約10年なので新興企業
● 新しい画期的な製品やサービスを提供
→ 新製品を出し続けている
● 素晴らしい経営陣
→ 経営者としての実力は未知数
● 正しい株価ベースを抜けて新高値
→ 新高値を目指している

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サービスとしては競合も多く、革新的ではありませんが比較的新しい企業なのと新高値をとって勢いよく上昇しています。

いち早く底打ちをし決算を受けて50MAを勢いよく上抜けています。


■ 「S」(=Supply and Demand) ○


次は株式の需要と供給についての項目です。供給は多いですが、需要面が機関投資家の買い集めを示唆するAcc/DisがA-と高いので「○」とします。

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「S」の条件

(供給側)
● 発行済株式数が多い銘柄は上昇しにくい
→ 発行済株式数2億5000万株と既に多い(時価総額は4.5兆円)
● 長期間かけて自社株買を継続している企業
→ IPOから日が浅く寧ろ発行気味

(需要側)
● 株価下落時で出来高が枯れてきているか、上昇時に出来高を伴っている
→ 直近13週間の機関投資家の買い集めを評価するAcc/Dis RatingはA-と優秀
→ Up/Down Volume ratioは0.9と若干と弱い。ただ直近は上昇時の出来高が大きくなっており改善されることが期待できます。

Up/Down Volume ratioは価格が上昇した日の出来高と、価格が下落した日の出来高の比率を作成して算出します。U/D ratioが1より大きい場合は、その期間に買い手が売り手よりも多く強気の比率となる。U/Dレシオが1より小さい場合は、調査期間中に買い手よりも売り手が多く、レシオは弱気になります。

(補足条件)
● 経営陣が発行済株式の1%-3%以上を保有(中小型株なら3%以上)
→ 経営陣合計で1%程度で及第点

● 過去2-3年の間に総資本に対する負債率が減少している
→ 減少はしていないが安定して推移

(注意点)
● 過度な株式分割を行う企業は危険
→ 株式分割はおこなっていない。

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特に決算を受けての大きな出来高は特筆するものがありますね。


■ 「L」(=Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)◎


主導株か停滞銘柄かという基準としてLがあります。Lの条件は以下なのですが、ほぼ完璧に近く満たしています。

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「L」の条件

● 業界内で上位2-3位の銘柄を狙う(時価総額ではない)
→ 業界の中で1位
● レラティブストレングス指数が80以上(大化け銘柄の平均は87)
→ レラティブストレングスは97と優秀

(注意点)
● 共振株(=おこぼれ企業)には投資しない
→ おこぼれ企業ではない
● レラティブストレングス指数が60以下の企業に投資してはいけない
→ レラティブストレングスは97と合格
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■「I」(=Institutional Sponsorship=機関投資家による保有)◎

株価を引き上げるのは機関投資家です。総合的に加味して◎とします。

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「I」の条件


● 直近四半期で、株主数が著しく増加しているか?(一番重要)
→ 大きく上昇している

Dec-20:909
Mar-21:997
Jun-21:997
Sep-21:1111
Dec-21:1303

● 最近の数四半期で、保有している機関投資家の数が着実に増加しているか?
→ IPO時より徐々に増加されている


● 株主となった機関投資家は優秀か?
→優秀なファンドが投資している。評価がAのファンドが多く集っています。

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■「M」(= Market Direction) ○


市場全体がUptrendなのかどうかという点は非常に重要になります。

銘柄自体が良くても市場全体の調子が悪いと適切なベースを上抜けたファンダメンタルが良好な銘柄でも上昇しないという事態になります。

2021年11月3日時点のオニールのInvestors Business Dailyの評価はでは「Confirmed Uptrend(確固たる上昇相場)」となっています。ただ、まだナスダックが200MAを回復していないことから○とします。


まとめ

まとめた結果が以下となります。

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C:◎
A:○
N:○
S:○
L:◎
I: ◎
M:○

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かなり評価高いですね。ブレイクアウト又は現在のポケットピボットの局面で狙うのも面白い銘柄かもしれません。


あくまで投資は自己責任でよろしゅう頼むぞ!

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