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陰陽学のススメ⑤…横浜中華街編 漢字紐解きは「風」

私が学んできた陰陽学では、陰陽師に古くから伝わる『四維八干』を、現代に合うよう再編集した占術を学びますが、そこには四神相応(しじんそうおう)というものが出てきます。

四神相応とは、東西南北の方角を司る「四神」の存在に最もふさわしいと伝統的に信じられてきた地勢や地相のことで、風水でも用いられています。

もともと中国由来のもので、四神とは中国の神話に登場する獣神。
東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武が守ります。

そして風水では、青龍は流れる川、白虎は大きな道、朱雀は低い土地、玄武は山に置き換えられます。

京都の街(正確には平安京)がまさにそういうレイアウトですね。
東京(江戸)も風水都市と言われていますが、その話はまた別の機会に。。。

今回は、私の住む神奈川にある日本最大のチャイナタウン(中華街)の話。
その横浜中華街も風水都市(…というより街かな?)と言われています。

中華街にある東南西北の四門

電車で行く方も多い中華街。
私は今回、みなとみらい線の横浜中華街駅より中華街へ入ります。

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先ずは東に位置する「朝陽門」を見ながら中華街エリアに入ります。
この朝陽門は、朝の時間、東方向、春の季節を守る青龍。
日の出を迎える青色の門。朝日が街全体を覆い繁栄をもたらします。

この中華街エリアは周辺道路に対して斜めになっていてるんですよね。
風水学に沿って街を開発したという記事を見ることもありますが、正しくはこちらの記述内容かな…と思っています。


そして、南に位置するのは昼の時間、南方、夏の季節を守る朱雀。
そのまま赤色の朱雀門。

朱雀とは、聖なる鳥のことを意味します。
柱には翼を広げた鳳凰のような鳥の姿を見ることができます。

元町側から中華街に入る時は、ここからですね。

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次に西に位置するのは夕方の時間、西方と秋の季節を守る白虎。
こちらもそのまま白色の延平門。
白虎の彫刻があしらわれ、平和と平安のやすらぎが末永く続くことを願う門です。
JR石川町駅から中華街に入る時に最初に目にする門ですね。

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そして、北に位置するのは夜の時間、北方、冬の季節を守る玄武。
黒色の柱を持つ玄武門。
亀の甲羅に蛇が巻きついている姿をした繁栄をもたらす門です。

位置的には横浜スタジアム側から中華街に入る時は、ここからになりますね。

こう見ると、それぞれちゃんと意味があって設置されていることがよく分かりますね。

関帝廟と媽祖廟

東南西北それぞれの門から入ってくる氣(エネルギー)は、中華街の中心に近い関帝廟に集まるとされています。
よって関帝廟は中華街一のパワースポットと言えます。

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美味しい中華を食べるだけでなく、関帝廟へ立ち寄って恩恵を受けないと勿体ないですね。。。

そして、中華街にはもう一つのパワースポットである「媽祖廟(まそびょう)」もオススメ。

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媽祖廟は、中華街の人々の心の拠り所でもあります。
媽祖は航海の安全や自然災害や疫病などから人々を守る女神として、世界各地の華僑の住むエリアで信仰されています。

また、媽祖は「天后」ともよばれていることから「天后宮(てんごうきゅう)」と媽祖廟の門には書かれています。

時間がれば、日本の参拝方法とは少し違うやり方を教えて貰い、お参りしてみて下さい。

中華街にある、その他 六門

そして、4基の門に囲まれたエリアに更に少し小さめの門が6基あります。
先ずは、関帝廟通り東端にある「天長門」

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西端の「地久門」

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そして市場通り南端の「市場通り門」

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北端の「市場通り門」

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そして善隣門。
中華街で最初に出来た門で、加賀町警察署のすぐ目の前にある門です。

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JR石川町駅に最も近い場所にある西陽門。

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以上の全10基の門が中華街には存在していますが、こうやってみると陰陽学が中国由来であることがよく分かりますね。

時間があるなら、是非「門」だけではなく、「関帝廟」や「媽祖廟」にも足を運んで中国文化にもっと触れてみて下さいね。

今回の師匠の漢字紐解きは風水の「風」

風水からみた中華街の門の話でしたので、「風」を選んでみました。
空間に流れを作るのが風水。
その意味を見てみてください。


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