天下取りの夢

昨夏の甲子園、仙台育英の初優勝に沸いた。
東北が天下を取る夢。その夢に最も近づいたのは
伊達政宗だと長らく思ってきた。ご存知のとおり
伊達政宗は天下を取ることは出来なかった。

最近では、ちょっと違うことを考えている。実は
伊達政宗より東北の天下取りに近かった…というか、
短期間ではあったが実質的には天下取ったんじゃね?
と思っている。それが北畠顕家だ。

北畠顕家は東北出身ではない。ゴリゴリの貴族。
でも、当時その北畠顕家を支えたのは東北の武士。
結城、伊達…南部は甲斐出身説があり微妙。
足利尊氏を九州に敗走させ、京に凱旋した時期、
あれは実質「東北の天下取り」だったんではないか?

北畠顕家は伊達政宗に無いものを持っている。
貴族出身でありながら東北の風土に順応し、最期は
しぶとく生きるというよりは、潔く散ったように
見える。それぞれの生き様に魅力を感じるこの頃。

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