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素直さしか取り柄がないので素直さとは何か整理してみた

素直な人が成長するという意見をよく見かけませんか?世界一のコーチだって素直じゃない人は見捨てるらしいです。おぉこわい。

僕はそれほど賢くなく、若くて優秀な人ばかりが揃う現職に来てからは苦労の連続でした。それでもなんとか会社員・コンサルタントとして、組織に貢献しながらクライアントに感謝してもらえる仕事ができているのは、良い師に恵まれたことはもちろん、周りからのアドバイスを受け入れる素直さによるものだと認識しています。

でも素直ってどういうことなんでしょうか?イエスマンとどう違うのでしょうか?ということで、自分の行動を振り返って、素直さとは何なのか、自分なりに整理してみます。

1.真剣に取り組む

何かアドバイスを受け取ったとき「ありがとうございます!!」と元気よく即レスするだけでは不十分です。真剣に取り組むというのは、失敗と向き合ってこそだと考えています。

これまで、タスク管理、情報収集、マネジメント、健康管理など色んな分野で色んな人に相談して、色んなことを試してきました。それでも、最終的に残るものは各分野で1つずつくらいなもので、成功率は決して高くなく、失敗と向き合い続けることが大事です。

そもそも、そんな簡単に上手くいくのならアドバイスなど必要ないのですから、失敗して当たり前くらいの心構えでちょうど良いのです。「他人の言う通りにしても無駄だった」と腐らずに挑戦し続けるのみです。

2.自己開示する

言われたことを区別なく実行しているだけでは思考停止のイエスマンです。アドバイスの実行にはリソースが必要です。全てを実行できない以上は、受け入れることと受け入れないことの仕分け精度が鍵なのです。

無視と傾聴のバランスを最適にするには、そもそもの地頭が求められます。そこに自信がないのであれば、自分の耳に入ってくるアドバイスが「良いもの」である確率を高くする努力が必要です。

何でもそうですが、質の高い回答を得るには、回答者に十分な情報を渡さなければなりません。だからこそ、自分の上司・メンターには自分の課題を包み隠さず伝えることで、自分が受け取る情報が本当に必要なことである確率を上げるのです。(それを汲む・課題を明確にするのは上司の腕の見せ所かもしれませんが、部下の立場でも出来ることがあるのです)

3.結果を報告する

自分自身が色んな人から相談されるようになってから気が付いたのですが、相談してくれる人は多くても、結果を報告してくれる人って本当に少ないです。

自分が相談したいと思う人は、たいてい他の人からの相談にも乗っています。もっというと「デキる人」は基本的に忙しいのです。(それを表に出していないだけで)

そんな中で自分にリソース割いてもらおうと思うのであれば、それだけの甲斐があると感じてもらう必要はあるんじゃないでしょうか。

また、報告する・しないを問わず、成功したときも失敗したときも、それを振り返り続ける習慣というのは、それだけでも大きな違いを生んでくれる力があると思っています。

4.国語力と類推力を身につける

アドバイスは、くれた人の意図を正確に捉えたうえで、他の物事にも展開していくのが効果的です。そこでは2つの能力が必要だと考えています。

国語力

公的機関による調査結果で、日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(書いてあるものを書いてある通りに理解できない)ことが分かっているそうです。どれだけ的確なアドバイスをもらったとしても、自分が理解できていなければ水の泡です。

自分が本当に言葉を理解できているか確認することは意外と難しいものです。その疑念を晴らすためには、読む・聞く・書く・話す機会を意識して増やすことが大事なのでしょう。

誰に頼まれるでもなくツイートしたりnoteを書いているのもその一環ですし、職場のチームでもフリーテーマで話す・聞く時間を設けて、言葉の入出力の機会を意識的に増やしています。

類推力

類推とは、ものごとを抽象化して展開することです。アナロジーとも呼ばれています。

「同じ失敗を繰り返すな」ではなく正しくは「同じような失敗を繰り返すな」ですし、1のアドバイスを1のままにするか10に展開できるかによって成長速度に何倍もの差が出るでしょう。

また、視座が上がるほど仕事の内容は抽象的になっていくため、必然的にアドバイスの抽象度も上がります。そのとき理解が追いつかなかったとしても、それは自分の抽象度が足りていないだけの可能性があるので「よく分からん」で終わらせるのは勿体ないのです。

「○○が■■なら△△も■■なのでは…?」のような思考がどれだけ出来ているかによって、インプットするもの全ての影響力が断然変わってきますし、デザインやマーケティング職であれば表面のパクリではなく類推して真似る発想が求められることもあるでしょう。

ある程度は誰しも無意識で行っていることかと思いますが、類推・アナロジーという言葉を知らないよりは、知っている方が、より類推することに意識が向きます。

素直というのは「自分をより良くすることに貪欲」であること

素直という言葉だけを追ってしまうと、人格・性格に左右されるものであったり、自分をコントールしたい人にとって都合の良い振る舞いをすることとの区別が難しくなってしまいそうです。

しかし、自分なりに「素直さ」を整理すると、素直という言葉の印象と比べて打算的なこともあったように思います。(自分の場合はある程度天然だと思っていますが、いざ言葉にすると計算高い印象です)

なので「素直」という言葉を素直に受け入れられないときは、「自分がより良い状態になることに貪欲である」、「何事からも学ぶ姿勢を取っている」と置き換えてみるとしっくりくるかもしれませんね。

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