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情緒あるものでダジャろう。

甲板に出て、不機嫌そうな顔でかじる乾パン

「冬の夕暮れ」と言うグレーの絵の具を見た。なんだか複雑な気持ち。

朝靄、その単語が出てこないアーサーモヤモヤ。

焚き火に当たりながら、お昼に採ったきびを眺めている。

清流に住まう、ダセぇ龍。

縁側に腰掛ければ、痛かった胃腸炎が忘れられる。

鴨居の上の欄間には、時にフクロウなんかもいる。

床の間の掛け軸を紹介した時、男の魔が差したキッカケ軸にしたストーリー。

あの河床で何を話して過ごしていたかは、どこに行っても忘却の彼方。

水路のそばで、一人奏でる安いロックンロール。

レンガ作りの玄関にはどう見てもミスマッチだ。暖簾が。


次は何をダジャろうか。

ダジャるべきか。ダジャらぬべきか。

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